枕草子 (My Favorite Things)

【第592回】 泊まらなくていい,平凡な水曜日(2001年7月18日)

往路あさま502号。週刊アスキーを読了。今週のカオスは低調だった。脱力して高崎から大宮まで眠ってしまった。研究室に着いて,昨夜届いたメールの返事を打った。今日は昼休みに助手会があり,その後ちょっとした打ち合わせがあるので,なるべく午前中に仕事をしておきたいところだったが,どうも無理そうだ。

助手会が終わって研究室に戻ってみたら,夏原さんが,コンピュータ更新のお礼ということで昼飯を作ってくれていた。ベトナム風冷麦で,本人が言うとおり「ミュン」のそれと変わらない味であった。満腹して満足しているところである。

環境gooの環境ナビゲータ第4回として,人類生態学教室の先輩である遠山先生が登場していることを知った。わかりやすく正確な内容は流石だ。

インドネシアからの留学生ニノさんがcoregaのNICを買って,ThinkPad 390Xをネットワーク接続しようとしていたのだが,ドライバも普通に認識され,ハードウェアにもおかしいところはないのに,どうしてもゲートウェイへのpingすら通らないので,困ってしまった。もしやと思って,ぼくのIntel PRO/100を入れてみたら,何の問題もなくネットワーク接続に成功した。じゃあ,coregaのカードの初期不良かと思って,ぼくのvaioに入れてみたら,何の問題もなく使えてしまった。要するに,英語版Windows98ではcoregaのNICが動作しないということのようだ。仕方がないのでニノさんが帰国するまでの3ヶ月間,NICを交換しておくことにした。coregaが英語版OS用にドライバを提供してくれればいいのだが,望み薄だろうなあ。

このところずっと水曜日は泊まって木曜日の高崎経済大学の講義準備をしていたのだが,先週で前期の講義は終わったので,今日は久々に泊まらなくてよく,終電1本前で帰宅する予定である。もっとも,来週中くらいに成績評価をしなくてはいけないし,先週のフォローもしていないから,まだ前期の仕事は終わっていないのである。そこで,とりあえずフォローをしようと思ってコメント用紙を見たら,後期の社会統計学も受講したいというコメントがいくつかあり,後期までにしなくてはならないことがあったのを思い出した。社会統計学は統計ソフトを使って,実際に計算をしてもらわねばならないので,フリーな統計ソフトを探さねばならないのだった。もちろん,画面でデモンストレーションするだけならJMPだっていいのだが,それでは,受講者人数分のコンピュータにインストールして実際に使わせることができないのだ。

現在のところ,優れていると思うソフトは,JSTATRである。実に対照的なユーザインターフェースをもつこれら2つは,統計解析を実際にするにも十分な能力をもっている(論文投稿などに使うにはJMPとかSASを使っておく方が安全だろうが)。どちらもソースコードが公開されているので,やろうと思えばアルゴリズムを自分で検証するのも不可能ではないのが凄い。JSTATの方がとっつき易いが,Rの方が高機能だ。今回試用してみて初めて知ったのだが,Rは数式のディスプレイ表示もできるし,グラフをWindows Metafileとしてとかpostscriptとして保存することもできるので,Gnuplotの機能をかなりオーバーライドしているのだ。Rについては,日本語での解説ページも見つけたが,社会統計学の講義に使うとしたら,Rを使って統計学を教えるためのテキストが必要だろう。そういうものはさすがになさそうなので,作る必要があるだろうが,作ったら多くの人の役に立ちそうな気もする。そういうわけで,かなりRに気持ちは傾いているのだが,JSTATのわかりやすさも非統計家が使うには捨て難いものがあり,悩ましいところなのだ。まだ時間はあるから,暫く悩んでみることにしよう。

central limit theorem

狙い通り終電1本前に乗れ,4号車に座れたので,vaioにRをインストールして使ってみた。例えば,

とやってrunifで(0,1)の一様乱数が生成されることを示してから,
として,その平均の分布が正規分布に近づくことを目で見えるように示せる(右図参照)のは,中心極限定理を説明するのに便利だ。もちろん電卓代わりに使うこともできるから,のようにして,平均値を求める計算過程を検算することもできる。これは,ひょっとすると統計教育のツールとしては,物凄く優れているのではないだろうか?



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