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国際保健

Latest update on 2023年9月19日 (火).


1.授業のテーマと到達目標

グローバリゼーションが進行した現代において,国際保健学が重要なことは明らかです。パンデミックは感染症に国境がないことを示していますし,日本は食糧を含む多くの資源を海外からの輸入に頼っており,海外の資源産出国の人々の健康維持は,安定的な食糧確保のためにも必要です。

本講義は,国際的な視点で健康問題を研究したり実践活動をしている教員が,オムニバス形式で,国際保健学の主要テーマのいくつかについて論じます。共通教育科目の1つであり,国際都市である神戸に位置する神戸大学医学部保健学科の特徴の一つとなっている科目です。

実際に世界ではどのような健康問題が起こっているのか,グローバリゼーションに伴って国内で起こる健康問題にはどのような影響が現れるのかといったことについて,具体例に触れ,考えることで,国際保健の視点を学ぶことが到達目標となります。

2.授業の概要と計画

後期月曜1限,全専攻2年(検査技術科学専攻のみ選択,他専攻は必修)

高度教養科目となっており他学部聴講の学生もいるため、Zoomオンラインまたはハイブリッドで実施します。ハイブリッドの場合の講義室はD201です。Zoomのアクセス情報は各担当教員がBEEFPLUSでお知らせします。レポート提出もBEEFPLUSからお願いします。

順序日程内容担当教員
1.10月2日国際保健学の視座(資料中澤
10月9日(祝日)
2.10月16日国際保健における健康と身体活動井澤
3.10月23日開発途上国での国際協力の実際:開発途上国で行われている感染症対策などの国際協力について亀岡
4.10月30日日本の外国人患者、海外在住日本人:医療を受ける人の多様性、多文化共生上杉
5.11月6日母子保健松井
6.11月13日保健医療専門職による国際協力活動小寺
7.11月20日渡航医学大路
8.11月27日国際保健における重要な寄生虫感染症とその対策入子

3.成績評価と基準

各教員がBEEF上でレポート課題を出し,提出されたレポートを,主として国際保健の視点をどれだけ学べているかという観点から評価します。

8人の教員が分担しているので,最低4つのレポートを提出してください。各レポートを25点満点で採点し,合計します。5つ以上のレポートを提出した場合は,点数の高い4回を合計します。

レポートはBEEFPLUSで提出してください。提出期限は各教員が設定しているはずですが,原則として1週間後までになっています(期限内に提出し損なったけれども提出したいという方は,各教員にメールで相談してください)。レポートで評価するという性質上,再試験はありません。合格点に満たない場合は再履修となりますのでご注意ください。

※レポートはガイドラインに従って書いてください。

4.履修上の注意(関連科目情報等を含む)

各教員の研究や実践活動に基づく内容が中心になるので,講義を真面目に受講しないとレポートが書けません。基礎的な内容は,参考書に挙げた文献を自習することをお薦めします。

5.オフィスアワー・連絡先

質問や相談がある場合,中澤(minato-nakazawa[atmark]people.kobe-u.ac.jp)までメールで連絡くだされば,内容に応じて適切な教員に転送します。直接面談が必要な場合も,まずメールで連絡ください。わかりやすいように,メールのタイトルを「国際保健講義について」としてください。

6.学生へのメッセージ

ヒトやモノや情報が世界中を駆け巡る現代において,健康問題に対する国際的な視点の重要性はますます高まっています。本講義を通じて,まさに現在起こっているさまざまな問題に触れ,広い視野を身に付けてくれることを望みます。

7.今年度の工夫

とくにありません。

8.教科書

とくに指定しません。

9.参考書・参考資料等

10.キーワード

国際保健,健康格差,感染症,NCD,母子保健,国際協力


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