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【第60回】 ヒビ割れ(2004年6月17日)
- 5:30起床。メールを見て味噌汁を作って食事をして食器洗いをして,とやっていると,どうしても6:40を過ぎてしまう。仕方ないので,往路あさま504号。それにしてもいい天気だ。
- 新前橋から研究室に向かう途中,恐ろしいことに気がついた。以前溶接で仮修理してもらった自転車のフレームに,再びヒビが入っているのだ。すぐに割れてしまうことはないだろうが,このまま放置するのも怖いので,どうしようか悩んでいる。
- 昼は教室会議だったが,わりとすぐに終わった。いろいろ雑用をこなしながら仕事。助講会の集金があったのだが持ち合わせがなかったのはまずかった。今日の帰りに銀行に寄らねば。
- あっという間に17:00を過ぎたので,もはや18:00からの一木会が近い。あまり何もできない一日だったような。
- 一木会は1時間で終了。現実に南アジアで慢性毒性が問題になっているくらいの曝露レベルでの砒素の経口投与とセレンの相互作用をマウスで実験しましたという話と,思春期喘息に関する調査結果の発表練習。後者は医学科6年生が,5年時に地域保健実習でやった内容を学会発表するというもの。そういう展開があると実習も(その指導も)楽しいよな。もっとも,チュートリアルを担当している学生は大勢いるから,こちらの労力もそれなりに大きくなってくるわけだが。一木会は来月は22日とのこと。
- 復路,みずほ銀行に寄って金を引き出してから,煥乎堂の前を通りかかると(閉店間際だったけれども)まだ開いていたので,ちょっと新刊コーナーをみたら垣根涼介の新作『ギャングスター・レッスン』(徳間書店)が出ていた。衝動買いしたことはいうまでもない。で,あさま531号で読んでしまったのだが,タイトルからもわかるように,最近文庫になった『ヒートアイランド』の後日談である。『ヒートアイランド』の結末で仄めかされたように,アキはカオルとは別々の人生を歩み始め,その過程で成長していくというストーリーは,さまざまな挿話を含めて,一応は楽しめるのだが,例えば高村薫『李歐』(講談社文庫)と比べてしまうと,ピカレスクロマンとしては物足りない感は否めない。何より垣根自身のこれまでの作品,たとえば,大傑作『ワイルド・ソウル』とは比べるべくもないにしろ,『午前三時のルースター』や『ヒートアイランド』と比べてもちょっと完成度が落ちている気がする。実戦編で登場するアケミさんの人物造形は『ワイルド・ソウル』の貴子さんと瓜二つだったし。もう少し幅というか,引出しの奥行きを見せて欲しかった気がする。
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