Top
個別メモ
Latest update on 2012年3月5日 (月) at 10:54:46.
【第200回】 夜の会議のため〜『楽隊のうさぎ』(2005年1月20日)
- 6:15起床し,食事をして食器洗いをして出発。今日は長野電鉄の遅れが3分くらいだったので,比較的余裕をもって,往路あさま504号。読みにくい日本語と格闘するのに疲れたので(でも内容は面白いから止められない),昨夜買った文庫や新書にぱらぱらと目を通すと,どれもわりと期待できそうな感じ。
- 今日は,夜と昼過ぎに会議があるので,午前中が勝負だ。
- 中西準子さんの「雑感」からのリンク効果は凄いものがあって,これまでの一日Visit数が平日で1000〜1200,休日で500〜800くらいだったのが,急に1500前後まで跳ね上がった。
- 講義資料作りを続けながら,書類作りなども時折混ざりつつ,論文チュートリアル。データに限界があるので,なかなかきれいなまとめ方ができないのが辛いところだ。
- Rユーザ待望の舟尾さんの本『The R Tips - データ解析環境 R の基本技・グラフィックス活用集』が来月半ば出版予定らしい。これはもう,買うしかないという奴だな。
- 18:00から教室セミナーがあり,続けて19:00過ぎからの会議(がんの疫学関係)。終わったら21:30だった。新前橋に着いたのは22:07だったが,まだ駐輪場が開いていてよかった。復路あさま533号(終電)。長野に着いたらとんでもない大雪だったのでタクシーで(終電で着いたときには長野電鉄の終電は出た後なので)帰宅した。会議で疲れたので,復路は『確率と統計のパラドックス』は読まずに,中沢けい『楽隊のうさぎ』新潮文庫ISBN 4-10-107231-0(Amazon | bk1)を読み,読了。ストーリーとしては,小学校を卒業したばかりの,いじめられっ子で,それゆえに心に壁を作る癖がついていた少年が,中学に入学して,ひょんなことから吹奏楽部に入って,猛練習したり,友達と触れ合ったり,いじめっ子だった奴の変化を目の当たりにしたり,大会に出たり(最後は普門館まで行ってしまうのだ),親とやりあったりやりあわなかったり,といった体験を通して成長する話である。物語の始まりに,小学校を卒業してから中学に入るまでの春休み,公園で偶然にうさぎを見かけ,それ以来,心の中にうさぎ(兎の眼?=弱々しく見えるけれどもしたたかな好奇心と想像力の象徴か?)が棲みついてしまったという話が,成長のきっかけとして置かれているのが,実に印象的だ。しかし何よりもこの物語の凄いところは,音が聞こえてきそうな吹奏楽の情景描写である。少年の通う中学が普門館の常連校という設定で,指導者の先生が凄い人として描かれていたのだけれども,先日偶然テレビでちらっと見た淀川工業高校吹奏楽部を思い出した。少年は打楽器パートで,しかも途中からティンパニーを担当するのだが,かなり細部にこだわって描かれているような気がするので,作者はきっと吹奏楽の経験者なんだろう。同じ吹奏楽を題材にしながらも,『スウィングガールズ』とは,ある意味対極に位置する作品といえる。面白い。
- 1:30頃就寝。外で雪かきをする音が聞こえる。車を持っている人は,降り込められないように大変だなあ。
▼前【199】(錠前凍結(2005年1月19日)
) ▲次【201】(たぶんこの冬一番の(2005年1月21日)
) ●Top
△Read/Write COMMENTS
Notice to cite or link here | [TOP PAGE]