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個別メモ

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【第484回】 会議予定２つ（2006年2月24日）

• 5:00に目が覚めたのでテレビをつけたら安藤美姫が滑るところだった。眺めていたら残念ながら4回転ジャンプは失敗で，その後もミスが多く気の毒だった。安藤はまだ高校生なので，今回は挑戦しただけでも意味はあるだろう。何となく気が抜けてしまって，そのままコタツで転寝してしまったようで，6:00過ぎに起きてきた妻に起こされた。ちょうどテレビは最終組が練習中のところで，そのままテレビ観賞。荒川静香は凄いと思った。
• 曇っていたが自転車で長野駅へ向かい，往路あさま512号。今日は午後に会議が2つ予定されているので，午前中が勝負だと思う。
• いくつか手紙を作ったりメールを打ったり。
• 昼に電話をしてPTAの西部ブロック親の会の講演依頼に成功。一つ大きな仕事が片付いた。
• 大学院教務委員会は1時間半かかったが無事に終わった。ソロモン諸島関係の写真と手紙の送付を終えてから実習WGへ。現在の日程案ではいろいろ困ったことがあるので，戻ってから教授と相談し，メールを打ってみた。
• 久々にPNASの目次をみたら，Nepomnaschy PA et al.のヒトのコルチゾルレベルと超早期妊娠損失という論文が目に付いた。研究グループにはBobbi S. LowとかBeverly I. Strassmannといった見知った名前がちらほら。要はumichで生物人口学をやっている人たちだ（っていうと広すぎか？）。論文の骨子は次の通り。

  グアテマラの女性ボランティア61人（妊娠していない，夫と同居，1人以上子供がいる，避妊していない，末子が6ヵ月を過ぎている，という基準を満たした人からインフォームドコンセントを取ったところ，基準を満たす人のうち約75％がカバーできた。この人たちは調査開始時は全員末子に授乳中で，24人が月経があり，残りは授乳性無月経であった）の尿を週3回ずつ1年間採取し，hCG濃度から自覚する前の妊娠を検出して，同時にコルチゾル濃度の変化を調べてみたところ，22回の妊娠のうち，生産に至った9例の妊娠ではコルチゾルレベルが上がったのは1例だったのに対し，超早期妊娠損失（排卵から妊娠損失までの日数が13日から47日，中央値14日）に至った13例では9例でコルチゾルレベルが上がっていたという。コルチゾルレベル上昇はストレスがかかっていることを示唆するので，この結果は，妊娠早期にストレスがかかると自然流産しやすくなるという生理学的な証拠である。

• データの量は決して多くないけれども（フィールドがよければ，頑張れば大学院生1人でも取れると思う。まあ，週3回を1年間続けるのは辛いだろうが），きっちりと分析をして（SASのPROC MIXEDとPROC GENMODを使って個人差を考慮したポアソン回帰という統計処理の筋はさすがだ），クリアな結果が出ると，生物人口学みたいな地味な研究分野でもPNASに載るということだな。10年ほど前にPNGで取ってPSUで分析した結果を投稿していないのが悔やまれる。いや，あれはネガティブだったから駄目か。学会発表だけはしたんだが。
• 仕事が終わってから1時間ほど研究室に残って文書を作ってメール送信。20:30を過ぎたので，たぶん復路はあさま549号になるだろう。
• 川端君から「動物園にできること」の文庫版をご恵贈いただいた。いつもありがとう。ハードカバーは長いこと入手困難だったそうだが，文庫になって入手しやすくなり，しかも日本の動物園関係者について追加取材された章が追加され，上野動物園の飼育課長さんによる文庫版解説までついているというお買い得な本だと思う。復路は読み通り，あさま549号。

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