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個別メモ
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【第628回】 あと2日(2006年9月6日)
- 5:15起床。朝は涼しい。息子を起こして昨夜のおかずの残りを温めて食べさせ,送り出す。娘が起きるまで少年野球の大会の準備仕事をしていたんだが,終わらず。朝食をとってから,娘と一緒に自転車で出発。やや曇り気味で,もしかしたら夜は雨かもしれないが,帰りも自転車に乗るつもり。
- 高崎は既に雨だったので両毛線に乗らねばならず,13分待ち時間があったので,正高信男『他人を許せないサル IT世間につながれた現代人』講談社ブルーバックス,ISBN 4-06-257526-4(Amazon | bk1)を購入。両毛線とバスの中で読了してしまったから,所要30分余りである。この著者でブルーバックスであれば,何らかの実験をしてレポートしているんだろうと期待したわけだが,結論からいうとまったくの期待外れであった。ブルーバックスとは思えない中身の無さであり,ちょっと,いや,かなり後悔した。2,3,面白い部分もあったが(FOXP2遺伝子の話とか。でも,もっとちゃんと研究のレビューをして欲しいし,原著を示して欲しいところだが),概ね体験や思いを綴ったエッセイに過ぎない。フィールドワークもせず,二次資料だけ読んで勝手に解釈してああだこうだ言っている似非社会学者みたいな部分が多い。ネット関係の記述に思い込みや事実誤認が多すぎる。「顔文字の発明は日本のケータイが生んだ現象であり(p.15)」なんて,日本語としてもおかしいが,まったくの誤りである。顔文字は元々Geekの文化だったと思う。:-)とか。日本でも,パソコン通信時代のチャットで生まれたものであって,携帯電話よりずっと前からある。時間がないのに腹が立ったので,以上,批判を打ってしまった。ブルーバックスも堕ちたな。
- ソロモン調査関係のメールと事務仕事で午前中が終わってしまった。まずいことだが,とりあえず弁当を買って来よう。
- 弁当を食べた後は眠くて困る。眠気覚ましに,最近届いたばかりの学士会会報をぱらっと捲ってみると,河上和雄氏の『最近の経済関係事犯について』と小松左京氏の『「SF学部」の提唱』と塚本勝巳氏の『ウナギ大回遊の謎はどこまで解き明かされたか?』が目に付いた。東北大学工学部機械工学系のSF機械工学企画担当特任教授としての瀬名秀明氏の活動くらいじゃ,小松さんは納得しないんだろうな。とりあえず眠気が覚めたので仕事に戻ろう。
- PNASのAxelrodらの論文(これがオープンアクセスだというPNASの方針もいいぞ)の目の付け所は面白い。確かにがんは新生物だから協業が進化したっておかしくないわけだ。目からウロコ。
- 昨日書いたAJTMHの特集号は,たけしょうと西浦さんから何とかしてくれるというメールが届いた。ありがたいことだ。
- このところずっと懸念だった仕事が1つ,ほぼ片付いたのだけれども,完了はソロモンからの帰国後になる。
- 後は出発準備をがーっとやるだけだ(と思いたい)。
- 20:30に研究室を出てバス停に着いたら,バスが出たばかりで20分待ち。前橋駅に着いたら上野行きの電車が出たばかりで,さらに10分待ち。高崎に着いたら,あさま549号が出たばかりで25分待ち。結局,復路あさま551+553号。合計1時間近い待ち時間があったわけだが,細切れだったので,本を読むくらいしかできず,『9.11生死を分けた102分』を読んでいた。発売された頃,森山さんがとにかく読めと書いていた気がするが,確かに凄い本だ。サドルが濡れていたが,何とか自転車に乗って帰宅できたのは,不幸中の幸いだった。
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