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個別メモ
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【第651回】 音楽会(2006年10月20日)
- 5:50起床。今日は娘の小学校の音楽会なので午前休をとっている。朝食後,出勤できる服で,荷物ももって小学校へ。毎年のことだが,ここの音楽会には感動する。ただ,最後までいると13時過ぎの新幹線になってしまうので,途中で抜けざるをえなかったのは残念だった。
- 往路あさま522号(12:09発)に乗って弁当を食べたところ。研究室に着いたら,まずはサーバ復旧を試みようと思う。
- サーバを分解したら真っ黒い埃が舞い上がってげんなりした。普段から手入れしておけばこんなことにならなかったかもしれないと思うと,余計にめげた。使えていなかった別のコンピュータも開けて,使えそうな部品を組み合わせて何とかしようと思っているのだが,地域保健実習の相談に学生が来たりして,なかなか捗らない。サーバを復旧しないとネットワークプリンタも使えないのが痛い。
- 夕方,関西方面のK先生に分担承諾書を郵送してきてから,サーバ復旧作業の続き。
- サーバはまだ復旧しない。ふと横国の松田さんのblogを見たら,なんと松田さんもドラゴンズファンであることを知った。かつて書いた通り,ぼくも筋金入りのドラゴンズファンなので,何となく嬉しかった。
- マラリア流行地での蚊帳配布についてのサパというNPOの主張をJANJANの記事で知ったが,やや事実誤認があるように思う。普通の蚊帳がimpregnated bednetに比べて弱いのは,(1)蚊を減らさない点,(2)蚊帳を通して吸血される点と,(3)流行地の村人の生活では容易に蚊帳には穴ができ,それが補修されないために,蚊帳の中に普通に蚊が入ってきてしまうのを防げない点である。実際,1993年にPNGで調査した時にはハマダラカを採集したのだが,最も効率の良い採集方法は,朝,蚊帳の中で休んでいる(たっぷり吸血している)蚊に殺虫剤を噴霧して落とすことであった。サパは普通の蚊帳でも十分に効果があると主張しているが,定量的に効果が示されていないし,長期的にみてどうなのかが示されていない。また,CDCは普通の蚊帳を配布する際にも,deltamethrinやpermethrinの希釈溶液に浸して殺虫効果をもたせることを推奨しているわけだが,これらの殺虫剤は通常でも6ヶ月程度で効力を失ってしまうし,皮膚に触れたり洗ったりするとより効力を失いやすい。そのため,WHOやCDCは6-12ヶ月ごとに希釈溶液に浸し直して再処理することを推奨しているが,村で再処理される割合はきわめて低いのが普通である。ぼくが長く滞在しているPNGやソロモン諸島の村でも,再処理されているという話は聞かない。その意味で,先日の熱帯医学会の自由集会で話を聞いたオリセットネットは画期的な技術だと思う。JANJANの記事では住友化学がタンザニアに工場を建設したと書かれているが,住友化学の人の説明では,たしか,現地の蚊帳メーカに原料樹脂を卸して,それ以降のプロセスができるように技術移転したという話だった。糸に農薬を練りこんだのではなく,殺虫剤の粒子を混ぜ込んだ樹脂を作ってそれを糸状に加工し,殺虫剤が徐々に放出されるようにしたので,高濃度になることもないし,再処理の必要もないはずである。サパが主張するNASの発がん性レポートとはどういうデータに基づくものなのだろうか。母親が妊娠中にpermethrinを含むエアロゾルスプレーを重度濫用したら子が先天性白血病になったという症例報告論文(全文)が2003年に発表されているが,蚊帳から出てくるくらいの曝露で危険とは思われない(まあ,100%安全ということもありえないが,DDTと同列にあげつらうほど危険ではないはず)。そこまで批判するなら,少なくとも定量的なデータくらいは示してくれないと,読者は判断のしようがない。もっとも,ソロモン諸島のように,蚊帳に入るような夜には既に吸血済みだし,屋内にあまり入ってこない蚊が主要媒介蚊であるような場所では,たぶんどんな蚊帳だってあまり役に立たないわけだが。
- 20:50まで3台のポンコツマシンの部品を組み合わせ,ああでもないこうでもないとやってみたがダメ。ともかく起動しないわけだから,マザーボードかCPUかメモリの問題と思われる。良く見ると,一昨日落ちたのではない2枚のマザーボードはコンデンサから錆が出ているような状態なので,マザーボードがダメな可能性が高い。しかし,どれもSocket Aなので,既に売られていないかもしれない。これは1台新しく組んで,ハードディスクだけ流用して設定を変えるか?
- 復路あさま587号は,金曜だけの臨時列車であった。長野は雨上がりだった。
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