Top
個別メモ
Latest update on 2012年3月5日 (月) at 10:54:46.
【第990回】 SPAMが鬱陶しい(2008年2月14日)
- 6:00起床。×。往路あさま510号。新聞もテレビも米国大統領選の民主党候補が誰になるのかという話と農薬入り冷凍食品の話ばかり報道しているが,後者はともかく,オバマ候補とクリントン候補がどこをとったとかいう話はトップにするほどの記事ではないと思う。新聞でいえば国際面の囲み記事で十分だろう。どちらになったのか決まった時点で報道してくれればそれでいいと思う。どちらにせよ民主党候補であって,問題はその人が共和党候補(マケイン氏?)に勝つかどうかなのだから。日本人は米国大統領選の有権者じゃないし。
- 今日,つまりSt. Valentine's DayをターゲットにしたSPAMが鬱陶しい。今週は日に日にひどくなる。"I Love You"とか"Be My Valentine"とかいった定型句の後に,何かのURLが書かれているだけなので,バイト数は多くないが,メールの数が多くて鬱陶しいのだ。定型っぽいので,MTA (sendmailとかpostfixとか)のレベルで消してくれないだろうか。
- 議院内閣制が制度的に三権分立に向いてないんだと思う。たぶん,本来は,国民の代表である国会議員が内閣を組織することで民主主義を担保していたのだと思うが,一つの選挙で全分野の行政が一つの政党に牛耳られ,行政と立法が一体化してしまうという弊害が大きく出てきている。官僚が力をもってきた場合に,政党内の力関係で適当に割り振られた大臣では官僚をコントロールしきれないという弊害もある。しかし,行政は専門家にやってほしいので,官僚が力をもつこと自体は悪くない。官僚が「お上」とならず,民主主義を担保するためには,国務大臣全員を直接選挙で選べばいい。そうすれば,大臣はそれぞれの分野の専門家がなれる。法務大臣福島瑞穂とか悪くないんじゃないだろうか。ただ,現在の省庁は統合されすぎているので,文部科学省は教育省と科学技術省に分けて,厚生労働省も保健省と福祉省と労働省に分けて,それぞれ大臣をつけて欲しい。こうして行政が専門家によって機能するようになったなら,それをチェックしコントロールするべき国民の代表たる国会議員は,裁判員制度と同様のランダム割り当てをすればいい。議員に対して案件ごとに大臣が(もちろん官僚を使って資料をまとめさせて)ブリーフィングをしてから(それはマスメディアでも公開されねばならない),案件ごとに真剣に質疑応答がされるようにすれば,いい制度になると思う。問題は,このレベルの制度改革をしようとすると,改憲しなくてはならないことだ。もちろん,既得権益を守りたい「政治家」という世襲的職種の人たちが反対するだろうし。
- ……などとつらつら打っていたら新幹線が高崎に着いた。
- AmazonからMarzluff JM et al.[Eds.] "Urban Ecology: An International Perspective on the Interaction Between Humans and Nature." Springer-Verlag, ISBN 978-0-387-73411-8(Amazon | bk1 | e-hon)が届いた。この内容で807ページもあって約8,600円は安いというべきだろう。日本人の寄稿は最後の論文だけなのが寂しい(他人事ではないが)。裏表紙の紹介を抄訳すると,こんな感じなので,まあ基本文献といえよう。
都市生態学とは,都市あるいは都市化した景観に居住する人間を含む生態系を研究する学問である。新しく出現した学際的な分野であり,人間と生態学的なプロセスが人間が卓越した系においてどのように共存できるのかを理解し,社会がより持続的になるために払う努力の助けになることを目指している。社会学,地理学,都市計画学,景観建築学,工学,経済学,人類学,気候学,公衆衛生学,そして生態学を含む多くの専門分野に深く根ざしている。その学際的な性格と,人間と自然システムに特異な焦点を当てたことにより,「都市生態学」という専門用語は,都市における人間の研究,都市における自然の研究,人間と自然の間の関係の組み合わせの研究を記述するさまざまな研究を指して使われてきた。これらの研究分野のそれぞれが都市生態系に対する我々の理解に貢献するものであり,都市生態学という科学を完全に把握するためには,そのそれぞれが理解されねばならない。それゆえ本書『都市生態学:人間と自然の相互作用についての国際的な視座』において,我々は都市生態学の研究者及び実務者に対して,歴史的なものから現代のものまで基本的な文献を広く集めることによって,都市生態学の起源・基礎・見通しを紹介する。編者は米国,イタリア,ドイツの都市生態学者であり,これらの文献が都市生態学にとって自然科学・社会科学両方の意味で重要なものを代表しているという意見を共有している。
しかしこんなに分厚い本を読む時間がいつ取れるというのだろうか。
- 漸く懸案の成績提出が終わった。午後は暫くソロモン諸島のデータ入力の続きをしよう。
- 入力している感じでは,先週の調査中に思いついた仮説を検証するのは面白そうだ。道具立てとしてはROCとか判別分析とか? AJTMHに出してみようかなどと大それた野望をもってみたり。否,むしろAJEとか?
- 今年はオリンピックの年なので熱帯医学とマラリアについての国際会議がある。9月29日から10月3日まで韓国・済州島で行われるXVIIth International Congress for Tropical Medicine and Malariaである。1992年にタイであったXIIIth Congressで発表して以来,ずっと行っていないが,今年は近いし,ソロモン諸島調査のネタのどれかで応募してみようか。でも,国際会議といえば,ドイツのドルトムントで8月に行われるuseR! 2008にも参加したい気がするのだが。
- 先週の調査のデータ入力は3分の1くらいしか終わっていないのだが,既に20:30近いし,疲れたので帰ろうと思う。
- 書き忘れていたが,今年も研究室の女性陣からチョコレートを戴いた。ありがとうございます。
- 復路あさま551+553号。相変わらず軽井沢が寒すぎる。
▼前【989】(やはり無線LANは使う気になれない(2008年2月13日)
) ▲次【991】(写真を焼きに行く(2008年2月15日)
) ●Top
△Read/Write COMMENTS
Notice to cite or link here | [TOP PAGE]