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個別メモ

Latest update on 2012年3月5日 (月) at 10:54:46.

【第1880回】 時間があるうちに（2011年5月24日）

• 今日は昼の教室ミーティングと夕方の疫学勉強会以外は時間が決まった予定はないので，来週月曜の講義準備をしておくべきだろう。明日は16:00-18:00英語で，19:00-21:00日本語で，同じ統計演習を繰り返すという苦行が待っているので，たぶん他のことはできないと思う。
• 天気が悪いので前橋からバスで大学へ来る途中，週刊アスキーを読んでいて，RAG FAIRのvocal percussion（略称がボイパなので，ずっとvoice percussionだと思っていたが，ご本人のブログにはvocal percussionと書かれているし，英語としても確かにその方が自然だから，そうなのだろう）担当おっくんが被災地ボランティアをしていたことを知った。彼が紹介している折り畳み式ソーラーパネルにもかなり心惹かれたが，ブログで紹介されている，「現地ボランティア活動ガイド」も実体験に基づいているのでとても参考になる（といっても，自分がいま作業しに行けるわけではないが）。
• 一昨日見た「Amazing Voice」で流れた曲は，番組webサイトで聴けるのだな。サイトを見ていたら，メジャーデビューすることになって，ストリートで一緒にやっていたバンドメンバーと別れ，一流ミュージシャンと組んでから息の合わなさに苦しんでいたZAZが，最後に流れたTon rêveではとても楽しげに息のあった演奏をしていたのが印象的だったことを思い出した。ZAZって誰かに似ているなあと番組を見ながら思っていたのだが，あれだな，天才コメディエンヌ貫地谷しほりと，とくに目が似ているんだな。
• 昨日北関東医学会から校正委員としての仕事が降ってきたことを忘れ去っていた。講義準備が一区切り付いたらやらねば。
• 書き忘れていたが，先週，、トレーニング・ジャーナルの最新号が届いていた。いつもご恵贈くださり，ありがとうございます（＞Aさん）。今回の特集はインターバルトレーニングということだった。
• 講義準備が一通り最後までいったところで疫学勉強会の時間になった。1年生が2人来るはずだったが，来なかったので，いつも通り院生たちと。absolute effectとrelative effectの違いについてと，relative effectの表現方法として(risk difference)/(risk in unexposed)は(risk in exposed)/(risk in unexposed)-1に等しいので，疫学者は-1を省略して(risk in exposed)/(risk in unexposed)，即ちRR（risk ratio）そのものをrelative effectの指標として使うことがあって，1を引いた値かどうかは文脈から決まると書かれていた。つまり，リスクが2倍に増加したと書かれていたらRR=2だし，20％増加したと書かれていたらRR=1.2ということだ（明記されてはいなかったが，RR=3の場合にrelative effectが200％であったという表現はほとんど見ないので，％で表現するのは相対的な効果が小さい場合が大部分だと思う）。もう1点，直感に反するが重要なのは，RR=3はRR=2の2倍のrelative effectであるという点であった。曝露の相対的な効果を見るためには，曝露が無い場合のリスクに比べて曝露した場合のリスクの増分がどれくらいかを見なくてはいけないので，RRではなくてRR-1で比べなくてはいけない。なお，曝露の効果がまったくないとき，absolute risk=relative effect=0だが，RR=1であることにも注意するよう書かれていた。以上，冷静に考えれば当たり前のことだが，たぶん混乱しやすいところであるため，くどいほど丁寧に説明されているのであろう。
• 来週月曜の公衆衛生学講義では，ソロモン諸島の調査の話を1コマ目，疫学を3コマ目にすることになっている。ソロモン諸島調査の話は具体的なのでいいと思うが，疫学は方法論を語ろうと思うと抽象度が上がってつまらなくなるので，具体例を語るだけで方法論も説明できるようにできないものか工夫中。少なくとも，もっと話題を刈りこまないと1コマでは終わらないし。
• というわけで，北関東医学の仕事をやってから帰ろうと思う……が，終わらないだろうな。

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