Latest update on 2012年3月5日 (月) at 10:54:46.
前山寺は独鈷山麓に弘法大師空海が拓いた寺だそうで,2階より上は四面とも回廊も窓も扉も無いために「未完成の完成の塔」と呼ばれる三重塔(重要文化財だそうだ)も印象的だったが,説明文によって独鈷山と書かれていたり獨股山と書かれていたりするのが気になったので,入口のところにいらしたお坊さんに違いを尋ねてみて,お答えいただいた内容が面白かった。そもそも独鈷杵をこの漢字で書く表記が新しく,元々は獨股杵と書いていたそうで,この山々を獨股山麓というのは,弘法大師が今は奥の院になっている山中に獨股杵を奉じたところから命名されたとのことだ。この寺の本堂は入口の方ではなく,山の方を向いて建てられているのだが,これは奥の院を向いているためということだった。聞いてみて初めてわかることもあるものだ(本堂の前に梵字が彫られた石碑が建っているのだが,この5文字の梵字が空,風,あと3文字は何だったか失念したが,5文字合わせて宇宙を表しているという話も興味深かった)。住職の奥様が手作りしているという,くるみおはぎも大変美味だった。▼前【1922】(調査打ち合わせ(2011年7月8日) ) ▲次【1924】(期末試験とか(2011年7月11日) ) ●Top
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