Latest update on 2013年1月28日 (月).
本講義では,「公衆」,即ち,地域社会で普通に生活している人々,あるいは各種機能集団の人々の健康を保持増進するための理論と方法について学ぶ。
そのためには「健康」を定義することが必要であり,本当はそれが実に難しい。保持増進するための理論と方法といっても,社会条件や健康観が違えば違ってくるので,社会の文脈に即した理論でなければならない。だから,この講義を受ける際に常に注意して欲しいことは,その話で論じられている「公衆」はどういう集団を指しているのか,ということである。
一つだけ確かなことは,種類はいろいろであるにせよ,公衆衛生学の対象が個人ではなくて人間集団だということである。この点は多くの他の科目と異なるので,注意されたい。
(注)看護2年は金曜に疫学があるので,この講義では疫学・生物統計学は扱わない。
「期末試験による」とシラバスに書いたが,ミニレポートによる出席点(内容が良ければ加点することもある)も併用する。なお,期末試験は持ち込み不可である。
鈴木庄亮・久道茂(監修)辻一郎・小山洋(編)『シンプル衛生公衆衛生学2012』南江堂
毎回配付資料あり。webサイトにも掲載する