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国際感染症論(分担)

Latest update on 2019年7月28日 (日).


月曜3,4限です。2019年度の担当日は5月27日です。

感染症疫学と数理モデル

病原体(寄生体)の種類により感染力,病原性,免疫原性は異なり,流行のダイナミクスも異なる他に,宿主側の条件や環境条件によって感染症の流行状況は異なる。

感染症の流行に対して数理モデルを用いると予測に役立つ。流行パタンに対して,スペクトル解析や自己回帰モデルによる時系列解析を用いて,そのパタンの数学的特徴付けを行う統計的モデルの他,感染状況を示すであろう数理モデルをボトムアップで構成し,それが本当に感染状況に当てはまっているかどうかを確かめるダイナミクスモデルを使ってシミュレーションを実施することが多い。実際の予測や対策立案に利用されている。

配付資料

pdfファイル | 2018年分 | 2017年分 | 2016年分 | 2015年分

質問への回答

2019年5月27日講義の際のミニレポートに書かれていた質問への回答は以下です。

マラリア・インフルエンザ・HIV/AIDS以外では数理モデルの研究がそれほど進んでいないのか
その3つの研究が多いというだけで,結核,デング熱,ジカ熱など,他の感染症でも進んでいます。
ソロモン諸島調査のとき,どのような食事をしていたのか
現地の人と同じものを食べていました。元々はサツマイモやキャッサバなどの芋類と魚と果物やナッツ類と野草が主でしたが,最近は米やラーメンや肉も食べます。このページをご覧ください。
村人と一緒の3ヶ月の生活を始めるときはどのように交渉するのか
(1)まず対象国の保健当局から調査許可を得ます。(2)その前提として,村の代表者(村長など)の同意が必要なので,伝手を辿って村長と滞在条件について交渉し,同意を得ます。(3)村長から適当な住居を紹介して貰います。修士2年でパプアニューギニアに行ったときは村長の家に居候でしたし,助手のときソロモン諸島でマラリア感染に関わる人の行動の研究をしたときは,通訳兼調査補助のために雇った人の家に1部屋貰って居候していました。(4)たいていの場合,村に着いた日かその翌日に村人に集まって貰って,調査目的・内容やその調査が村人にどのように関係するのかということを説明し,納得してくれるまで質疑に応じて協力を得ます。
ある2つの関係性を数理モデルで考えるとき,そこに影響する要素などはどのように考えて決定されるのか
先行研究や自らの現地調査,あるいはその病原微生物や媒介動物についての実験的研究から感染環を推定して決めます。

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