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環境・食品・産業衛生学

Latest update on 2018年7月22日(日)


1.授業のテーマと到達目標

大気・水・騒音・振動といった物理化学的環境は,ヒトが生きる環境のもっともベースとなる条件を規定する。それらの物理化学的環境条件に応じて,ヒトを含む個々の地域生態系が成立し,生物学的環境や社会文化的環境が構築される。ヒトの生存は,それらの環境条件の中で,どのように生産と消費を持続していけるのかにかかっている。この授業のテーマは,こうした意味での環境衛生,食品衛生,産業衛生の各論を示すことであるが,知見そのものだけではなく,どのように測定・検査・評価がなされるのかという点まで含めて理解することを到達目標とする。

2.授業の概要と計画

※参考資料や配付資料は昨年度版がリンクされている場合があります。

4月30日は振替休日,7月16日は海の日のため講義ができませんのでご注意ください。

  1. 環境の概念と地域生態系(4/9,プレゼン資料,写真削除済みミニレポート解答例
  2. 大気・温熱・気圧(4/16, プレゼン資料,写真等削除済みミニレポート解答例
    ▲2014年の質問への回答で紹介したサイト:潜水医学環境研のレポートEICネットの室内空気汚染の説明凍瘡・凍傷について
    ▲熱中症関連サイト:日本救急医学会の熱中症に関する緊急提言日本生気象学会の「日常生活における熱中症予防指針Ver.3確定版」環境省の熱中症環境保健マニュアル気象庁の熱中症ポータルサイト
  3. 騒音・振動・放射線(4/23, 配付資料ミニレポート解答例
    ▲騒音関連で紹介したサイト:C0-E10のFLAC音源(この音程表示は米式で,独式ではc5となるピアノの最高音はC8),「題名のない音楽会」でのノイズ音楽の回紹介記事@J-CASTノイズ温泉 by 大友良英+非常階段大友良英あまちゃんスペシャルビッグバンドライブ(You Tube上)モスキート音@YouTube"Hypersonic Effect"論文National Geographic記事),骨導超音波日本人が虫の声を言語脳で捉えているという角田忠信医師へのインタビュー記事2016年に発表された,NIRSを使った測定結果により角田説を支持する論文AmazonのTsimaneが不協和音でも心地よく感じるというNatureへのLetterについてのスラドのスレッド
    ▲エレナ・ウラジーミロヴナ・フィラトワ『ゴーストタウン:チェルノブイリを走る』集英社新書,2011年の著者のサイト『ゴーストタウン』の原作 | 2016年4月のチェルノブイリ―YouTube上動画へのリンク) | 文部科学省「放射線量等分布マップ・拡大サイト」(田崎晴明『やっかいな放射線と向き合って暮らしていくための基礎知識』朝日新聞社,2012年,p.84,図5.1には,このサイトで得た2011年のCs134+Cs137の分布が示されている),田崎さんの本のweb版
    ▲総務省の電磁波の安全性への取り組みpdf
  4. 栄養(5/7, 配付資料ミニレポート解答例
    ▲Cousera:UCSF "Nutrition for Health Promotion and Disease Prevention" | ヴァンダービルト大学 "Nutrition, Health, and Lifestyle: Issues and Insights"
    ▲TED:アン・クーパー、学校給食についてマーク・ビットマン「我々の食料に関する課題」
    (参考書追加・『食べる人類誌』以外はすべて海事科学分館開架に所蔵)▼スー・シェパード(赤根洋子訳)『保存食品開発物語』文春文庫▼高橋久仁子『「健康食品」ウソ・ホント:「効能・効果」の科学的根拠を検証する』講談社ブルーバックス▼杉晴夫『栄養学を拓いた巨人たち:「病原菌なき難病」征服のドラマ』講談社ブルーバックス▼John Krebs(伊藤佑子・伊藤俊洋共訳)『食:90億人が食べていくために』丸善出版▼フェリペ・フェルナンデス=アルメスト(小田切勝子訳)『食べる人類誌:火の発見からファーストフードの蔓延まで』早川書房(これのみ海事開架になし。国際文化学図書館の開架に所蔵)
  5. 食品衛生(5/14, 配付資料, ミニレポート解答例):Jamie OliverのWhat not to do in the kitchen
  6. 生物学的環境としての感染症(5/21,入子先生)
  7. 化学物質の管理(5/28,配付資料ミニレポート解答例
  8. 廃棄物と都市環境(6/4,配付資料, ミニレポート解答例,ナショナルジオグラフィック日本版のマイクロプラスティック汚染の話
  9. 水(上下水道)(6/11, 配付資料, ミニレポート解答例
    (地震のため6月18日はすべて休講になりました)
  10. 産業保健(6/25, 配付資料, ミニレポート解答例
  11. 毒性学入門(7/2, 配付資料用量反応関係のRサンプルコード, 厚労省毒性試験データ用のテストコード [データソース], ミニレポート解答例
    Dose response curves for rats
    [Q and A]
    Q. 抗ヘビ毒血清は馬にヘビ毒を打って作るのでヒトに打つと副作用があると思うが,ヒトに毒を打って抗血清を作ることは可能か? 実用化できるか?
    A. 原理的には可能かもしれませんが倫理的に無理です。
    生物の毒を薬として使う動きが高まってきたが最近できた例を教えて欲しい
    ヘビ毒由来の麻酔薬や抗がん剤の研究は盛んですが実用化されたかどうかは不明です
    蜜蜂の毒がHIVに有効とネットニュースで見たが実際に論文などで証明されているか?
    初耳でした。が,探したら論文が出ていました。著者が所属するワシントン大学のサイトに解説記事がありました
    人間もマングースみたいに突然変異で毒に対する抵抗性を獲得できるか?
    たぶん無理です。
    GPxはテロメアが短くなるのを防ぐ=アンチエイジングとすると,GPxを体内に増やすと寿命が延びる?
    そう単純ではないと思いますが,そう考えてセレンサプリを開発している会社はあります。が,当然,多すぎてはダメです。
    先日釣りをして釣り上げた魚が孵るときに死んでいたので海に捨てたのですが環境破壊になりますか?
    バクテリアが分解できる程度の量なら良いのではないでしょうか? 食べるかキャッチ&リリースが良いと思います(環境省と農水省のパンフレット防除の手引きによると,特定外来生物であるブラックバスなどもキャッチ&リリースでも良い場所が多いようです。最初から駆除が目的なら釣ったらすぐに締めて浅い土に埋めて堆肥化するのが良いと思いますが)。
    毒性の詳しい内容や評価よりも摂取したときの対処法を知りたい
    それは毒性学よりも救急医学のカバー範囲なので,この毒性学入門のコマではカバーできません。また,毒物の種類によって必要な応急処置も全然違うので,内容が膨大です。それだけに確かに重要ですが。三好万季『四人はなぜ死んだのか』文春文庫(書評)は古い本ですが,視点として参考になると思います。新しい情報はJSDA 誤飲誤用の応急処置が参考になると思います。
  12. 公害と地球環境問題(7/9,配付資料, ミニレポート解答例
    (7月16日は海の日で講義はありません)
  13. リスク論(7/23,配付資料(図版削除版), ミニレポート解答例, CVMとコンジョイント分析・お試し
  14. 期末試験(7/30,問題解答例

3.成績評価と基準

期末試験により評価する。毎回ミニレポートの提出を求めるが,期末試験の成績が60%に満たない場合はミニレポート内容によりプラス評価を加える。

4.履修上の注意(関連科目情報等を含む)

公衆衛生学(入子准教授担当)と相互補完的に学習されたい。後期の公衆衛生学実習を有意義なものとするためには,本講義において基礎的な知識を身につけておくことが前提となる。

5.オフィスアワー・連絡先

火曜日18:00〜18:30,E707

6.学生へのメッセージ

資料を随時webで公開するので参考にされたい。

7.今年度の工夫

できるだけ迅速に質問に答えたい。

8.教科書

とくになし

9.参考書・参考資料等

10.キーワード

物理化学的環境,生物的環境,環境衛生,食品衛生,産業衛生


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