月曜の朝に晴れてなんかいると,これから一週間,いい気分で過ごせそうな予感がする。天気と気分って字面は似ているような似ていないようなだけれど,相関関係はありそうだ。いや,向きは明らかだから,因果関係か。気分が天気に影響しそうなのは天照大神くらいのものだ。涙雨ってことばもあるけど,あれは徹頭徹尾気分の問題。
先週は,水曜に『肥満遺伝子』(講談社ブルーバックス),『ヒトはなぜ肥満になるのか』(岩波書店)の著者,蒲原さんと直接お話しする機会を得た。2月にこのページに書いた肉食嗜好論や上記2冊の書評がきっかけで(森山さんに二重の意味で感謝),直接メールをいただいていたのだが,4月に帰国されたので会うことになっていたのだ。レプチンの話を中心に,日本と米国の研究環境の違いとか,いろいろ有益な話をすることができた。米国でよくやられているように関係者のみのclosedなMLを作って今後も連絡を継続することとなったので,共同研究という形に発展すればよいと思っている。
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実はちょうどその日に,Upton Tea Importsに注文していた茶が届いていたのだが,時間が無くてじっくり淹れることができなかったのが心残りである。で,毎日とっかえひっかえ飲んでいるのだが,Namring UpperのDJ-1はさすがに香りがよい。昨日は子どもたちが興味を示したのでWild Strawberry模様のティーカップに注いでやったらあっという間に飲み干してしまった。割と上品な味なのだが,これがわかるとはなかなか恐るべしである。いや,甘かったり酸味があったりする飲み物に毒されなければ,本来ヒトの味覚は繊細なものなのかもしれないが。ちなみに今日の予定はSikkim Temiである。
それにしても,カシミール地方の印パ軍事衝突は恐ろしいことだ。DarjeelingやSikkimが飲めなくなったら嫌だと思う人は英国にもたくさんいる筈なので,もし西ベンガル州がネパールの東側でなくて西側にあったら,あるいは印パでなく印バ紛争だったら,既に介入があったに違いないのだが,北半球はこれから夏なのでカシミヤのセーターのために介入する気にはならないのだろう。国内ニュースではコソボほど大きく取り上げられない印パ問題ではあるが,核が絡んでいるだけに早期解決を望みたいものだ。これは国内紛争でないから,国際社会が解決を望んで介入するなら,大義名分はたつはずではないのだろうか? コソボは解決に向かったようでややほっとしているが,狙撃が起こるということは,民間レベルでの情宣が足りないということだ。ミロシェビッチに民族平等宣言でもさせてチョコレートでもばらまけば……っていうようなレベルではないのだよな。いかん,このパラグラフの与太話は不謹慎だ。
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先週土曜は人類生態学教室の同窓会だったのでこっちに来たのだが,それでもメールなんかをゆっくり読んでいる時間はなくて,日曜は休みなので,月曜になると世の中が変わっていることをフォローするのに時間を取られる。ちょっと見ない間にSETI at homeのプログラムが1.2にバージョンアップしていて(Alpha/Linux版は1.1のままなのでぼくには意味がないのだが),IRIX 6.4版というのが公開されていたので医学図書館のOrigin2000でやらせてみた。あまり資源を食うと顰蹙なのでプロセッサ1つでやらせてみたが,流石に4MBキャッシュのR10000は超高速である。5時間くらいで1ユニット終わりそうな気配である。もちろん1ユニットだけで止めるけれど,こういうマシンを大量投入したらすごいのだろうなあ,眠ってるやつだってあると思うんだけど。でも,眠ってることがばれるとまずいから公開はされないのだろうなあ。
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最近流行のExploreZipってコンピュータウイルスは,日本では流行らないだろうと思う。メッセージが英語だし,Zip Archiveだし。もしメッセージが日本語でLZHだったら,と思うとぞっとするが。一般論として,コンピュータウイルスに対する予防は,次の2点が基本である。(1)知らない相手からの添付ファイルは開けない,(2)開けるつもりが無くても勝手にマクロまで実行してしまうお利口すぎるメールクライアント(例:Outlook Express)は使わない,である。ExploreZipは,原則として知っている相手から来ることになり,添付ファイルを読んでねというメッセージまで出るというから,上記2点の防御だけでは不十分であり,それが脅威の源なのである。これからは添付ファイルがあったら,送信者に意図してファイルを添付したか確認する必要があるのかもしれない。いっそ添付などやめてしまえばいいのだが。