枕草子 (My Favorite Things)
【第179回】 睡魔との闘いに破れて(1999年11月16日)
- 今日は,7:02発のあさま504号に乗った。難なく座れたので,さて仕事をしようとVAIO 505RXを開き,Wordを起動したまでは良かった。しかし,昨日の半徹夜の影響が今頃でてきたのか,はたまた新幹線の暖かさと微妙な揺れの具合がちょうど良かったのかしらないが,異様な睡魔が襲ってきたのである。まるでナルコレプシーのような,といってもぼくがイメージしているのは結城恭介さんの「美琴姫騒動始末」に入っていた「SCRAMBLE EXPRESS」の秘密諜報員のそれなのだが(ええと,あの男は何という名前だっけ? デニーソヴィッチ?),それはもう抗いがたい睡魔である。ナルコレプシーといえば,摂食行動と関連した遺伝子が関係していたよな,あれは何だっけ? たしか柳原さんとかいう人が見つけたんだったよな,ああ,そうだオレキシンだ。それにしても最初は摂食中枢のところに特異的に発現していたから食欲調節遺伝子と思われていたのが,ノックアウトマウスが昼間変なことをしないからって夜に観察したらナルコレプシーが起こったとかいう発見の仕方はラッキーだよなあ。オレキシンって何か植物ホルモンで似た名前のものがあったな,ああ,オーキシンだ。カラスムギの子葉鞘の実験だっけか? ひょこっと折れ曲がるのは……などと,思考がとりとめもなくなっていくうちに,いつしか眠っていた。睡魔との闘いに破れたのである。
- ふと気が付くと,VAIO 505RXが,「ブーッ,ブーッ」と鳴っているではないか。窓外を見ると,もう大宮が近いのであった。しまった,電気の無駄遣いをしてしまった,と思いながらWordを終了し,システムを落としたのだが,何か凄く損をしたような気になるのは何故だろう?
- 大学に着いたのは9:00頃で一番乗りだったから,まあいいとしようか。と思いながらWZを起動しようとしたら,「『WZ4.0 マイナーアップデート版』ご試用誠にありがとうございました。アルファ版は使用期限が終わりました。WZ4.0の製品をお持ちの方は,ビレッジセンターホームページからマイナーアップデートの正式版をダウンロードすると,継続してご使用いただけます。」というメッセージが出た。そうだった。「ビレッジセンターホームページ」って何だ? というつっこみはともかく,WZ4.0Bの1.2βは昨日で使用期限が切れたのだった。もちろんそのことは知っていたし,アップデート正式版公開直後にアップデートを試みたのだが,Windows2000β3の上ではアップデートが正常動作しないという恐ろしい仕様なので(サポートBBSに書き込んでみたが,Windows95/98の上でアップデートしてからディレクトリコピーするという裏技がわかったけれど対応してくれなかった),今日から旧版に戻さねばならないのだった。というわけで,CD-ROMから4.00Aを再インストールしたのだが,早いところWindows2000にも対応して欲しいものである。
- ちなみに,睡魔と闘いながら考えた文章の信頼性は一切保障しないので,悪しからず。
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