枕草子 (My Favorite Things)
【第313回】 グレードアップ(2000年6月6日)
- 今朝は,家事にちょっと時間がかかったので,7:50発あさま2号に乗っている。大宮で乗り換えるのがやや面倒だが,途中停まらないのは,なかなか気持ちがよい。
- バージョンアップは頻繁にやるが,質的にグレードアップといえる変化は滅多にない。今回のAthlon化は,まず間違いなくグレードアップといってよいのだが,そうなるとそれに合わせてソフトの方もグレードアップしたくなってしまうのは,ぼくの悪い癖である。ほどほどにせねばと思うのだが,オンラインソフトが入手しやすい環境であることも一因となって,つい,やりすぎてしまう。今回はマザーボードも変えたので,OSの再インストールから始めなければならない。やや面倒だが,変なものを入れずに環境再構築できるチャンスでもある。
- 順序としては,(1)ハードを組んで,(2)OSをインストールし,(3)デバイスドライバ類を導入し,(4)アプリをインストールする,となるわけだが,一番引っかかるのは常に(3)の段階である。いうなればハードウェアとソフトウェアの橋渡し部分だから,工学的にはいちばん難しいところと思う。デバイスドライバさえ入ってしまえば,アプリのインストールなどサルでもできそうな気がする。Windows98の場合は,アプリを1つ入れる毎に再起動を要求されて嫌だったが,Windows2000だとアプリの場合は再起動しなくてもいいことが多い。まあ,どうでもいいんだが。
- 研究室についてソロモン諸島放送局のニュースヘッドラインを見たら,首相はオフィスに出てきて「大丈夫だ」と言ったとのこと。マライタ・イーグル・フォースという映画にでも出てきそうな名前の,今回クーデターを起こしたマライタ軍は,首相に自発的退陣を求め続けているようだが,もともと,「マライタ出身のくせに,ガダルカナル島民がマライタ出身者を襲撃することが続いていることへの首相の対処は手ぬるい」という不満が爆発したのが今回のクーデターだと思うので,心をいれかえるとでも表明すれば復職する可能性はあるように思う。昨日は戒厳令で無人だった首都ホニアラの路上も人通りが戻り,開いている店すらあるということだから,すぐに危険な状況になることはなさそうだ。もっとも,今度はガダルカナルゲリラ側の反撃を警戒しなければならず,まだ甘い予断を許さない事態は続いているのだが。一番気の毒なのは,マライタからガダルカナルに嫁いできた女性とその子どもである。一家でマライタに引き上げてくれる夫ならまだいいが,複雑な慣習があって動けない場合もある。一刻も早い事態の終結を願うのみである。ホニアラに外資が来て資本の集積が起こる以前はマライタとガダルカナルの間に貧富の差はなかっただろうし,今のような対立図式もなかった筈だから,(1)近代国家たることをやめるか,(2)出身島雇用機会均等法でも作るなどの方法で強引に格差をなくせば,問題の根っこは解決されるような気がする。しかし(2)をやったら内政干渉だよなあ。アンビバレンツ。
- 電源を入れた状態でCD-ROMドライブのトレーを開け,買ってきたWindows2000のCD-ROMを入れて再起動すると,CD-ROMから起動できるプロンプトが出るので,IDEのハードディスクを全部領域開放して,再フォーマットから始めたせいか,デバイスドライバのインストールではあまり引っかからなかったにもかかわらず(2枚挿したNICの割付に少々手間取ったが),アプリはとりあえずメールが使える状態にしただけで21:30を過ぎた。vaioとの100baseTX接続には簡単に成功したのでHDDの中身をアップデートコピーし(これに成功しただけでもグレードアップした甲斐はあったというものだ),21:45頃研究室を出た。22:14上野発の終電に滑り込みセーフ。
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