枕草子 (My Favorite Things)
【第330回】 「連鎖」(2000年6月28日)
- 5:20起床だったので,頑張れば始発に乗れないこともなかったのだが,雨がひどかったのでめげてしまい,長野電鉄を使って6:43発あさま502号に乗った。真保裕一「連鎖」(講談社文庫)を読了。元食品Gメンで現検疫官である主人公は「ホワイトアウト」の富樫ほどは格好良くないのだが,最初から一人前の大人として描かれているし,暴力団に襲われた後,戦いを決意するあたりからどんどん格好良くなる。ハードボイルドである。犯人やトリックなどの謎解きの興味をかきたてるという意味では本格でもある。ストーリーテリングや人物造形が巧みなので,物語世界に強烈に引き込まれてしまった。
- 最近放置してある書評掲示板だが,訪問者や書評をくださる方がいるので,この何ヶ月かこのページにメモしてきた読書感想文をまとめて書き込むことにした(ちゃんと書評を書くのは時間がないので諦めた)。
- 上野に着いてみると,雨は上がっていた。はっきりしない,いかにも梅雨らしい天気である。
- 研究室についてしばらくすると,雨が降ってきた。午後などはむちゃくちゃな土砂降りだった。今日は一日中さまざまなroadie job(この文脈では「裏方仕事」の意。以下RJ)に追われて何もできなかった。食事に行く気さえ起きなかったので,電子レンジで2分暖める赤飯の買い置きを昼食とした。RJの連鎖反応。たとえばRJ polymeraseなんてのは欲しくないな。アポトーシスのきっかけになるやつ,何だっけ? あれのRJ版が欲しいな。勝手に消えてくれるRJ。プログラムRJ死(死んじゃ困るが)。連鎖といえば,LANケーブルの規格ってRJ-45だったような。あのRJは何の略号なのだろう?
- 21:00,ソロモン諸島の国会の結果がまだ報道されないので後ろ髪を引かれるような思いだったが,雨が止んでいたので自転車に乗って上野に向かった。久々に余裕をもって21:30発あさま535号に乗れた。長野電鉄最終に乗り継いで帰宅。
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