枕草子 (My Favorite Things)

【第411回】 「日本列島の人口潮流」(2000年10月24日)

昨夜帰宅後,驚いたのは,信濃毎日新聞の朝刊科学欄に「日本列島の人口潮流」シンポジウムの案内文が載っていたことだ(リンク先から各講演要旨がpdf形式でダウンロードできるので,関心のある方は是非ダウンロードしてみて欲しい。参考までに書くと,ファイルサイズは,「はじめに」23.6 KB,「プログラム」18.8 KB,小山さん27.5 KB,五十嵐さんは図があるため大きくて158.9 KB,鈴木さん22.1 KB,鬼頭さん36.4 KB,金子さんも図があるので113.0 KBである)。信毎の科学欄は残念ながらWEBでは見られないが,安田講堂で土曜日の昼から行われる無料公開講演会であり,長野から話の種に聞きに行っても損はないと思っていたので,信毎の射程の広さに感心したのだった。ただ,ぼくの記憶が確かなら,信濃毎日新聞での説明は,知名度ゆえか『小山修三教授ら』による講演となっていて,どちらかといえば文系的というか日本学的な関心での取り上げ方だったのがちょっと残念な気もする。「縄文探検」(中公文庫,1998)など各種出版物でかなり読める小山修三さんの話よりも,科学ファンの方には五十嵐さんの縄文時代の出産率と寿命を骨から推定するという話が個人的には一推しである。ちなみに,人口潮流という言葉は,「サテライトシンポジウムのタイトル,どうしようか?」と発表者を交えた会議で議論したとき,たしか金子隆一さんが提案された造語なのだが,時間が経てば経つほどシンポジウム内容にしっくりくるような気がしてきたので,うまい造語だったと思う。安田講堂には2000人まで入れるので,是非たくさんの方に聞いていただきたいと思うのである(美しいパンフレットは700部しか用意していないので,それが払底したら,後はpdfの打ち出しになるが)。ボランティアでWEBサイトやメールマガジンで宣伝してくださる方がいれば,オーガナイザの一員としては望外の幸せである。

今朝は6:30に起きたが,あまりに頭が痒いのと身体が汗臭いような気がしたので,シャワーを浴びてから子どもたちを起こし,一緒に食事をしてから出たので,往路新幹線は8:05発あさま504号となった。

午前中はメールの返事を書いたりしているうちに過ぎ,昼食後は廃液処理で15:30までかかり(しかも固体の分類が不明なままなので,明日は環境安全研究センターのサイトから問い合わせするのを忘れないようにしなくてはならない),その後留学生のコンピュータ関係の相談に乗りつつ,死亡モデルのディスカッションをしたり,と過ごしていたら19:00を過ぎた。国際保健学専攻のサイトを立ち上げる必要が近々ありそうなので,それに備えて教室の公式サイトのデザインを変更したら21:00を回っていた。そういうわけで,帰りが終電なのに論文の修正が何も進まなかった。

ああ,見苦しい言い訳。

研究室を出たのが21:55過ぎだったので,ヨドバシカメラ上野店前のロータリーまで自転車で行った。明日の朝までなら残っているだろうと踏んでの賭けである。明朝,ヨドバシカメラで買い物をしてから行けば許されよう。まだポイントがたくさん残っているのだが,次に買うべきものであるシェーバーには機種がたくさんありすぎて,どれにしたものか絞りにくい。防水構造は当然として,充電式か乾電池式かは結構悩みどころである。現在のところブラウンの自動洗浄機つきのものに惹かれているが,松下の乾電池式も携帯に便利そうで決断しがたいのだ。さてどうしたものか。

終電には余裕をもって間に合った。1号車に空席があったところからすると,比較的空いている日といえよう。結局買ってしまった『LIVE Beautiful Songs』をMP3化したやつを聞きながらこれを打っているところである(1枚目ラストの曲で歌われているホームレスの人がそっくりだという「トキタフジオ」って誰?)。最近記憶に残っていて書き逃していることとしては,東京21区の衆院補選で川田氏が当選したことがある。一昨日だったか。長野県の新知事,田中康夫氏が応援演説したことについて,いろいろ言われているが,個人の視点で大胆に自ら行動するという点が大いに共通している2人なので,応援するのも当然かと思う。田中康夫氏といえば,何日か前の信濃毎日新聞にメールアドレスが公開されていて,広く意見を受け付けると書かれていたので,道路を歩行者や自転車が通るのに支障がないようにして欲しいとメールを出してみようかと思っている。金を掛けずにやるためには,細い道は一方通行にして路側帯を確保するとか,もっと細い道は自動車通行禁止にするとかいった手段が考えられるとか,多少金を掛けてもいいならば路側帯の真ん中にニョキッと立っている電柱を地下に埋設するとかいった具体案も,できるだけ付記しよう。どのように受け止められるかはわからないが,やらないよりマシだし,まったく無視されるということはなさそうな気がする。無視されたら県民の日だっけか,公開討論の日に県庁に行ってみるまでだ。少なくとも,そういったいくつかのアクションの道をつけてくれただけでも,吉村知事時代の県政より機会均等にシフトしていることは間違いない。もっとも,朝刊に載っていた「子どもをもつ女性職員は5時までに帰れるようにする」とかいう発言を読むと,男女共同参画についての認識を問い質したいような気にもなるのだが。あ,メールを送ればいいのか。


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