枕草子 (My Favorite Things)
【第443回】 雪の翌朝・ベストサイエンスブック(2000年12月7日)
- そう,だから嫌だったんだ。朝起きてみたら既に雪はすっかり上がって晴れていたのだが,地面はうっすらと白くなっているのだった。こういうときは,よく自転車が滑るので怖いのだ。案の定,2ヶ所で転びかけたが,何とか踏みとどまることができたのは,ひとえに新しく買ったブリジストンの靴のグリップ性能の良さのおかげだと思う。翼の王国に載っていた雪道用5輪自転車とはいわないまでも,せめてこの半分のグリップ性能のある自転車だったら良いのだが,この自転車の車輪ときたら,つるつるの前輪ばかりか,最近替えたばかりの後輪にも既に溝は薄く残っているばかりで,ほとんどグリップしないのである。怪我をする前に車輪だけでも替えるべきだろうか?
- 止まれなくなる怖さでスピードを出せなかったせいもあるが,往路8:05発あさま504号には,階段を駆け上がって駆け下りてぎりぎりで間に合った。just in timeというのはこういう感じをいうのだろう。504号も結構混んでいて,なんとか座れたものの,ほぼ満席だった。さて,来週月曜締め切りのシラバス作りでもやるか。
- 先週のシラバスは,Photoshopでスキャンしてトーンカーブを使ってコントラストをはっきりさせてから2値化したtiff画像を,Wordに読み込んでテキストボックスを貼り付けて作ったのだが,今度のは同じ形式が2科目あるので,pTeXで作ろうかと思っている。pTeXだと\vtopとか\hboxとかをうまく使えば位置決めが安定しているので,一度できてしまえばWordよりずっと楽だ。何よりいいのは編集がテキストエディタでできることだ。Wordに画像を貼り付けたファイルを編集しながらmpgファイルなんか再生するとヘロヘロになってしまうvaio505rxでも,テキスト編集なら実に軽快である。
- 研究室に着いてメールを見たら,今年も森山和道さんの「独断と偏見で選ぶベストサイエンスブック」が始まったのを知った。去年と同じく投票期間中ずっとリンクしておこうと思うが,問題は,今年はあまり一般科学啓蒙書を読んでいないことである。出たばかりだけれど,瀬名秀明・太田成男「ミトコンドリアと生きる」をベストにしたいと思うのだが,たぶん多くの支持を集めるであろうダイアモンド「銃・病原菌・鉄」は読まず嫌いでいるのは問題かもしれない(インタビュー記事とか書評とかを読んだ限りでは,コーエン「健康と文明の人類史」やデソウィッツ「コロンブスが持ち帰った病気」に比べて何かが決定的に優れている,という気がしないため)。まあ「独断と偏見で選ぶ」のだから,それでもいいか。
- 弥生講堂には開演10分前に着いたのだが,超満員で会場に入れず,利根川さんの講演を聴くのは断念した。その後,夕方からソロモン諸島調査の会議を少々。夜は21:00過ぎまで宴会となり,帰りは終電。
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