枕草子 (My Favorite Things)
【第477回】 多忙な予定(2001年1月26日)
- 昨夜,自転車を放置して長野電鉄で帰宅したので,朝の満員の長野電鉄で長野駅に行かねばならないのはきつかった。8時ちょっと前に長野駅について,8:05発あさま504号に乗ったところである。松田裕之「環境生態学序説」(共立出版)を読み始め,第3章まで読んだ。この本は興味深い実例が具体的に書かれていて,4月から通年でやる生態学の講義の(後期でなら)教科書として使えそうだし,問題提起の部分のいくつかは間違いなく使うことになるだろう。今日は午後から予定が詰まっていて,社人研で人口学研究の編集会議があって,その足で医科歯科大の図書館に行って文献をコピーし,研究室に戻ってから修士論文の発表練習を聞くことになっている。
- その合間を縫って,どれだけ自分の仕事ができるかが勝負だ。
- 今日届いた通達によると,東京大学では5年の任期制が決まったらしい。任期制そのものは悪くないと思うのだが,現職には適用されないというのが制定したもの勝ちみたいで嫌な規定である。研究分野によってはもっと長期のプロジェクトが必須な場合もあるだろうから,何年にするかは部局ごとの裁量に任されるほうが合理的だと思う。今後助手で採用される人は5年間経ったらどこかへ移動しなくてはならないし,助手が講師や助教授に昇任したら,やはり任期5年(ただし講師以上の場合は承認されれば1回だけ再任もありうる)だという。厳しい世界になったものだ。
- 医科歯科大の図書館でコピーしようと思った文献は製本中で2月23日まで戻ってこないということだった。2月19日から3月14日まで海外調査に出てしまうぼくとしては,3月15日以降に再訪するしかあるまい。
- 修論の発表練習を聞いてから卒論の相談に乗りつつ,漸く届いた項目をまとめて学生実習の採点の集計をしたら,21:00を過ぎたので帰ることにした。本郷三丁目駅まで走ってぎりぎり大江戸線に間に合い,銀座線に乗り継いで,21:30発あさま563号で帰途に着いた。大宮から座れたので,松田裕之「環境生態学序説」(共立出版)を読み続け,第7章まで読み了えた。素晴らしく面白いし有益なのだが,結構誤植が多いことに気づいたので,著者にメールで指摘しようかと思う。
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