枕草子 (My Favorite Things)
【第481回】 修論審査会2日目終了後,MOVからAVIへの変換法を発見(2001年2月1日)
- 今日は9:30からのセッションに出るために,6:43発あさま502号に乗るつもりだったが,わずかに寝過ごして7:02発あさま550号(各駅停車なので時間がかかり,あまり好きではない)となった。これでも9:30のセッション開始には間に合うから問題はないのだが,あと数分早く家を出れば30分早く研究室に着けたのにと思うと,やや腹立たしい。
- 昨夜,MacintoshのフロッピーをWindowsから読みたいという要望があって,ついWindows98時代に買ったMacDrive98というソフトをインストールしてしまったら,再起動後ブルースクリーンがでてメモリダンプし,さらに再起動してからは勝手に再起動を繰り返す無限ループ状態になったらしい(再起動させたままで帰ってしまったので知らなかったが,萩原君が電話で知らせてくれた)。研究室に着いたらまず「前回正常起動したときの状態に戻す」をせねばならないのが鬱陶しい。やはりMacは鬼門か,それともWindows2000のカーネルの脆弱さを責めるべきか。しかしカーネルの脆弱さは拡張の容易さと表裏一体だと考えれば,「前回正常起動したときの状態に戻す」機能がf.8起動から選択するだけで使えるというあたりが妥協点なのかもしれない。
- 結局,「前回正常起動したときの状態に戻す」でもMacDrive98が引っかかるのが消えなかったので,Windows2000のシステムCD-ROMからブートした。修復インストールを完全にやってしまうと,デバイスドライバを入れ直さなくてはならないし,Service Pack 1も当て直さねばならず,面倒なので,Cで修復コンソールを出して何とかできないか試すことにした。修復対象となりうる起動ドライブが1つしかないので迷わず1を押してからEnterキーを押し,C:\WINNT>というプロンプトが出たところでlistsrvと打ってサーヴィスの一覧を表示させると,MacDriveという名前のサーヴィスがシステムに組み込まれていることがわかった。これならたぶんこのサーヴィスを殺すだけで起動できそうな気がしたので,プロンプトに対してdisable MacDriveと打ってから,exitで再起動したところ,見事にシステムは甦った。ラッキーというべきか。しかし,「前回正常起動したときの状態に戻す」機能をもう少し強化して欲しいと思う。せめて2回前まで保存しておいてくれれば,簡単に立ち直ったと思われる。
- 昨日投票が締め切られた,独断と偏見で選ぶベストサイエンスブック2000の結果が出た(投票期間が終了したので,この日記のトップに置いていた投票ページへのリンクは削除した)。1位になった本は,推薦した人たちのコメントを読むと,是非読みたいという気になる。後で注文しておこう。なお,ぼくが投票した中では,瀬名・太田「ミトコンドリアと生きる」が4点で最高だったのが,ちょっと残念ではある。ハミルトン追悼本は絶対に大勢の人に読んで欲しいのだが。
- コメントは用意できていたのだが,意図が伝わりにくかったようで,今ひとつ盛り上がりに欠けた質疑となったのは,ぼくの英語がまずかったのか? 質問内容が畑違いだったからか? ともあれ無事に終わってほっとした。
- さて,一昨日届いたSANYOのデジカメ,マルチーズことDSC-SX560は,基本機能が期待通りだったばかりでなく,電源も単三乾電池2本で済み(しかも充電式のNiMHが付いていた),IBMのType IIコンパクトフラッシュメディアであるMicro Driveの1 GBのものを記録媒体に使えば
15分間5分間の動画がいくつも撮れるという凄いマシンである。これが生協価格で5万円を切っているのだから,デジカメの世界の時計の速さには恐れ入ってしまう。
- ただ,このマシンの動画フォーマットはQuick Timeの.MOVであるため,Quick Timeをインストールしないとコンピュータで再生できないという欠点があった。調査でうまく動画が撮れたとしても,それをプレゼンテーションで使うにせよ,対象者にプレゼントするにせよ,編集の必要もあるだろうから,.MOVのままではまずいわけである。そこで.MOVを.AVIに変換するソフトはないかと思って探したのだが,SANYOが提供しているPC接続キット(変換機能があるソフトを含んでいる)は定価が15000円もするし,Quick Time Proも4000円もするので,変換のためだけに買う気はしないのだった。コンポジットビデオ出力をしてAll-in-Wonder経由でキャプチャし直すという手も考えられたが,アナログ/デジタル変換が何度も行われることになり,画質が劣化しそうだし,時間もかかりそうなのでやりたくなかった。そこでGoogleでMOVとAVIと変換をキーワードにして検索したのだが,日本語サイトではtrmoov 1.20への言及があるサイトはいくつもあったが,残念ながらtrmoovでDSC-SX560が出力した.MOVファイルからできた.AVIは,やはりWindows Media Playerなどでは再生もできないのだった。
- しかしこんなにニーズが多そうな変換だから,世界のどこかでは開発されているだろうと思って,再度GoogleでMOVとConvertとSoftwareをキーワードに検索したところ,RAD GAME TOOLSという会社の,RAD Video Toolsという無料のソフトが使えることがわかった。同サイトのHelp - Converting Multimedia Filesというページに書かれているやり方で,めでたく.MOVを.AVIに変換することに成功した。.AVIを保存する際のCODECは,Microsoftから無料でダウンロードできるMedia Encoderをインストールすると入るMPEG4なども使えたが,DivXというプロジェクトで公開されているDivX CODECが無料だし質が良かった。これで,DSC-SX560は最強の調査用デジカメとなったわけである。
- その後は終電
1本前で帰るまで,来週月曜日のミーティングの準備をした。Ecological Economicsの論文で行こうかと思っているが,未確定。
- 論文の打ち出しに時間がかかったこともあるが,結局終電だった。4号車に座れたので打ち出した論文を読もうかとも思ったが,予想以上に頭が疲れているので,殊能将之「黒い仏」(講談社ノベルス)を読んだ。明日の朝の往路は論文を読もう。
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