枕草子 (My Favorite Things)
【第559回】 雨中綱渡り(2001年6月14日)
- 例によって半徹夜になってしまった。5:30現在,やっと前回のフォローが完了したところで,しかも社会調査の小テストは採点が済んでいないので,まだ返せない。外は強めの雨なので,自転車も使えない。これから1時間で2つの講義の配布資料が作れるだろうか?
- 1時間で作れたのは社会調査だけで,生態学は新幹線内に持ち越した。雨がひどかったこともあって,7:06あさまには間に合わず,7:22たにがわになったので,高崎から先も急がねばならない。高崎直前で完成したが,打ち出しは高崎駅から高崎経済大学に向かうタクシーの中になった。結構揺れた上,黒インクが切れたのでカラーカートリッジと差し替えて打ち出す羽目になったが,なんとか間に合った。
- いつまでもこんな綱渡りばかりやっていてはいけないことはわかっているのだが,どうしてもギリギリになってしまうなあ。
- 講義が終わってから,物凄い雨の中を歩きだしたのだが,駒形線まで50メートルくらいのところでバスが走り過ぎて行くのが見えたので,市役所前の通りまで歩くことにした。交差点のすぐそばのバス停に着いて時刻表をみたら,1時間に何本も通っていて,12:52に次のバスが来る予定になっていたので,13:09のあさま号に間に合うかと思ったのだが,バスが来たのが13:00直前で,高崎駅に着いたのが12:08だったので,実にパンクチュアルな新幹線は発車直後だった。次のたにがわ号が来るまで30分以上の待ち時間を使って新幹線改札内にある軽食堂で生姜焼き丼のご飯大盛りを食べた。600円というのは,まあ妥当な値段ではなかろうか。
- 上野まで熟睡したけれども,まだ眠い頭を抱え,銀座線と大江戸線を乗り継いで本郷三丁目に着いたのは14:50だった。15:00から経済学部で行われる,共同研究のためのインド経済レクチャーに,何とか間に合いそうなのでほっとした。
- 1分ほど遅れてしまったが資料のコピー中でレクチャー開始には間に合った。面白い内容だったが,例えば,州別に食糧生産,自然環境,人口の予測をする場合に,人口についてもアウトカーストとそれ以外という2階層だけ考えるので十分なのか,緑の革命のおかげで食糧はほぼ自給できているというが,土壌の状態はどうなのか(合州国では灌漑と農薬と化学肥料のおかげで集約化が進んだ農場からは,たしかに収量は上がったが土壌流出も進んでひどい状況になり,Integrated Pest Managementのような新しい方向性を打ち出さざるを得なかったという状況があるが,インドはどうなのか),あるいは遺伝子組換え作物についてはインドの人々はどう考えているのか,といった疑問点が浮かんだ。質問をするには時間が足りなかったのでしなかったのだが,自分で資料を探索してみることにしよう。
- 研究室に戻ってきてメールをみたら,小泉内閣MM「らいおんはーと」が届いていた。きっと今日はこれを話題にする人が多いんだろうな。1億円は,きっとWEBから配信登録・解除できるようにしたとか,MTAとしてqmailを使って配信するスクリプトかプログラムを設定したとかいった設定をきちんとした人に対して払われた人件費が大きいのだろう。システム開発はオープンコミュニティを公募して丸投げするという手もあったと思うし,そうすれば参加者名をクレジットするだけで,無料で,もっと高速に配信できるシステムができたかもしれないのになあ,と考えると,やっぱり1億円は勿体無かったような気もしないではない。内容的には,遠山文部科学相がイザヤ・ベンダサンなんて引用をしているのに引っかかりを感じたのと,扇国土交通相の自画自賛に辟易したのを除けば,第1回だからまあこんなものかと思った。既に登録数が100万アドレスを超えたそうなので,重複を無視すれば国民の100人に1人の割合で読んでいることになる。考えてみると凄いパブリシティだな。
- 今日は,後は終電1本前で帰るまで,論文を書きつつ講義のフォローを考える予定。
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