枕草子 (My Favorite Things)
【第619回】 乗り継ぎ(2001年8月14日)
- 信毎の朝刊を読んだら,何を祀るのかという疑問が解けた。どうも,靖国神社が名前を登録した戦没者が神とされるらしい。神が増えていくなんて,明らかに,神社のあり方としては異端である。いや,そもそもヒトを祀る神社なんてものがカルトだったと思うが,この問題の特殊性は,それが明治維新から昭和の戦前まで続く軍国主義的な体制下でポピュラライズされてしまったところにある。自分が無意識に準拠枠にしていることが,どれほど特殊なのかを考えてみるべきだと思う。
- 自転車で長野駅に着いたのが7:10だったので,暫く待合室にいてから,あさま2号からMaxやまびこ114号へ乗り継いだ。昨日の参拝というのも,超特急から特急に乗り継いだくらいのものだと思う。停まれる場所が増えたかもしれないが,方向は変わっていない。いっそ取りやめて,「考えが変わった。済まない」と率直に謝った方が国民的な人気は維持できたんじゃないかと思う。それができずに意地を通したのだとすると,やはり器じゃないということなのだろう。
- 待合室では読書でもしようと思ったが,売店を見たらWeekly Yomiuriが目に付いたので,その編集部にいる高校の同級生をふと思い出して買ってみた。中身を読んだら,表紙にもなっている本上まなみ氏へのインタビュー記事の署名が,彼の名前になっていた(羨ましいぞ)。しかしその他には,これといって刺激を受けるような記事はなかったから,たぶんまた暫く買わないと思う。我ながら薄情かも。
- いつもだったら混んでいるMaxやまびこ114号も,お盆休みのおかげで空いていて,2階席までガラ空きだった。瀬名秀明「ロボット21世紀」の続きを読み始めたが,あっという間に上野についてしまったような気がするのは,この本の中身が濃いということだろうか。
- 今日は昼食に出たとき以外はずっとデータ入力をしていた。目が疲れたので,終電1本前で帰ろう。
- 「目が疲れたので」なんて書いておきながら,ガラ空きの終電1本前の車中では,Fish Magazineの9月号を熟読してしまった。水草特集があまりにもツボだった。適当に買った水草は,ブロードリーフ・アマゾンソード,グリーンカボンバとアナカリスだったのだが,どれもあまり手のかからない,初心者向けのものだったようで,一安心した。もっとも,金魚がロックウールからグリーンカボンバを掘り出して浮いてしまっているのが何本かでてきたので,近々手入れが必要だろうが,週に一度くらいならなんとかなる。毎日二酸化炭素注入だとか強い光を当てるとかいったことは,とてもやっていられない。
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