往路始発あさま500号にて,「腐海」を読了した。生物SFであり,パニックものであり,海洋冒険小説であり,教養小説としても優れた作品であった。キーパーソンの一人の名前はジャンカーズなのかジャンクマンなのか,それともジャンクマンはニックネームなのか,とか,サリンは生物兵器ではないとか,若干引っかかった点もあったが。でも,こういうのは小説だからいいので,現実になって欲しくないことはいうまでもない。
試験監督が終わった。眠かった。
アジア記者クラブの9月定例会のテーマは,時宜を得ていると思う。もっとも,昨日も書いたけれど,テロの犯人がイスラム原理主義のグループだと決め付けるのは勇み足ではないかと考えるからこそ,そう思うわけだが。もっと極端なカルト集団であるような気がする。
Nature最新号で,外因性内分泌撹乱物質が豆科植物と窒素固定細菌との共生による窒素固定のプロセスにも影響するという短報が気になった。やはり植物の化学物質による情報伝達系にも影響するのだな。
帰りは終電1本前。大宮で座れるまでは,柏木惠子「子どもという価値」(中公新書)を読んでいたが,座ったと同時に試験監督疲れか眠気が襲ってきたので眠ろうと思っている。
上田過ぎで目が覚めて,新幹線車内を流れる電光掲示板に,世界貿易センタービル周辺のビルにも新たに倒壊の恐れが出てきたとか,エンパイアステートビルに爆破予告とかいう文字列が流れた。事態が理解できない。前者はどうやって予測できたのかが謎だ。後者は便乗犯だとすると常軌を逸している。いったいどうなっているのだろう?