往路あさま504号。柏木惠子「子どもという価値」の続きを読もうとしたのだが,眠いので上田で中断。1:00から6:30まで熟睡できたのに,どうしてこんなに眠いんだろう,と考えて,すぐ答えがわかった。これは,昨日の半徹夜の後遺症だ。そうに違いない。
先日触れた,AirWebだが,開発者の飯塚豊氏は,まさにこの開発によって,経済産業省の平成12年度「未踏ソフトウェア創造事業」の成果(9月18日発表)として12人選ばれた「天才/スーパークリエータ」に選ばれていたのだった。確かに画期的なソフトだからな。しかし,Rubyの松本さんが,テーマを「次期バージョンの開発」にしたからかもしれないが,12人に入らなかったのは納得がいかない。言語を作ってしまうというのは,最高レベルのプログラミング能力だと思うのだが。
それにしても,この12人の選定理由を見ると,「非常に個性的な人間であるため、特色をこわさないような配慮が必要である」とか,「一見地味な性格であるが, プログラミング能力 (スピード, 質) の高さにおいては, 私が採択した中では最右翼である」とか,「さすらいのプログラマといった風情の仲間たち」とか,『天才プログラマは変人』という世間様の先入観にぴったりの表現が多いと感じる。何もそんなことを選定理由に書かなくてもいいと思うのだが。
電通大にあるFreeBSDのミラーサイトが比較的高速だったので,4.4-RELEASEのダウンロードを開始した。しかし,比較的高速とはいっても約100 KB/sec.では,CD4枚分をダウンロードするのに数時間かかる。これは各大学単位くらいでミラーが必要だなあ。FreeBSDのミラーサーバを立てる手続きを調べてみよう。
帰りは終電1本前。異様に混んでいたので,熊谷までは立ったまま読書した。柏木惠子「子どもという価値」(中公新書)を読了。現代における子どもの価値の最大の変化が,子どもが「授かる」ものから「つくる」ものに変化したことだ,という指摘と,娘に性別しつけをすることと,娘に老後の世話を期待することと,息子より娘を希望する親が増えたことがみんなリンクしているという指摘は鋭いと思った。突っ込み所も多少あるし,書き方は若干くどいのだが,読む価値はあると思う。