枕草子 (My Favorite Things)
【第665回】 同窓会(2001年9月29日)
- 娘を病院に連れて行き,その足で新幹線に乗って上田に出て,朝から上田で調査をしていた妻に娘を預け,次の新幹線(上田を12:27に出る)に乗って上野に向かっているところである。今日は学科の同窓会があるのだ。評議員会と総会だけ出て帰ろうと思っているが。
- 昨日の実習で,検量線を書く場面があったのだが,学生からデータを貰って確かめてみたら,どうも吸光度から濃度への回帰をしてしまったようだった。かなりいいデータだったので誤差はそれほどないのだが,検量線では,誤差を含まない値から測定値への回帰をするべきなので,濃度から吸光度への回帰をして,逆算するのが筋である。ほぼ実習が終わった時になってそれを指摘して計算しなおしてもらったのは,別に意地悪ではなくて,正しい検量線の値を出すのにRを使ってやったので,できたのが昼過ぎになってしまったからだ。
- わかってしまえばRで検量線を出すのは非常に簡単である。まずconc <- c(0.5,1,2,4)として変数concに濃度の系列を,abs <- c(0.129,0.24,0.423,0.68)として,それに対応する吸光度の列を変数absに代入する。後は,lm(conc ~ abs)とすれば,吸光度から濃度への回帰ができて,結果が出力される。reg <- lm(conc ~ abs)としておけば,plot(abs,conc); abline(reg)とすることによってデータ点と回帰直線を引かせることができる。濃度から吸光度への回帰なら,xreg <- lm(abs ~ conc)としておけばよい。得られたサンプルの吸光度aから濃度を計算するには,(a - xreg$coefficient[1])/xreg$coefficient[2]とすればよい。実に便利だ。
- 同窓会の評議員会と総会に出てきた。約1600名の会員数からすると,数十人しか出席していないという状況はあまりに寂しいと思う。もっとも,ぼく自身も評議員のくせに数年ぶりに出たという体たらくなので,大きなことは言えそうにないが。体調が良くないので,これからすぐ帰途につく予定である。結局,17:30上野発あさま525号に乗ることができた。
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