娘の体調が良くない上に天気がよくないので,家に居て子どもたちの相手をしたり,食器洗いをしたり,妻が書いている論文原稿をチェックしたりして過ごした。翌10月1日が紀要の原稿締め切りだから時間が欲しいと前から言われていたので,本当なら昼間は子どもたちを外に連れ出して遊んでおいて,その間に妻が原稿を仕上げる,という段取りでいくはずだったのだが,外に出られないという状況になってしまったものは仕方がない。多少うるさかったとは思うが,妻には我慢してもらって室内で遊ぶことになったのである。しかし,元気が余っていて仕方がない息子と,体調が悪いのに気力だけはある娘の相手を同時にするのは難しい。トランプでババ抜きなどしていて,勝つときは良いのだが,負けると怒って興奮する娘を宥めるのは大変である。一番平和だったのは,娘がソリティアに,息子がレゴブロックの組み立てに熱中していたときで,その間は食器洗いをすることができたが,そんなのは30分も続かないのだった。困るのは息子が組み付いてくるときで,それ自体は構わないのだが,娘が息子の加勢をしようと乗ってくるのだ。娘が無理をしないように気をつけながら,息子の体力をほどよく消耗させるというのは,神経だけでなく,こちらも体力を消耗するのである。これでは風邪など治るはずもない。そういうわけで,家に居ても骨休めにもならない日曜日だったが,まあ妻の原稿は仕上がったようだし,高橋尚子選手が世界新記録で優勝する瞬間をみることができたし,いいことにしよう。
分布Aと分布Bが同じ形をしていて,平均がずれているような場合,2つの分布に差があるということは比較的簡単である。しかし,母集団の分布が未知の場合,それぞれの分布の端にあるようないくつかの標本の値だけを手がかりにして,分布に差がある,ということは原理的に不可能なのではないか? マラソンの話だが。