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公衆衛生学実習

Latest update on 2020年11月17日 (火).


1.本実習の位置づけ

本実習は,カリキュラム上,前期の講義「環境・食品・産業衛生学」に対応する実習であるが,これまで伝統的に学生がグループ実習として自主的に実習課題を決めて実施し,最終発表を相互評価するという形で進められてきたので,本年度も基本的にはそのスタイルを踏襲する。また,大気と水と産業衛生についての課題調べ,発表,討論と機器校正,滴定,共洗い,吸光度測定と検量線作成といった,定量分析の基本技術の習得を目指した実験・統計解析も実施する。

実習テキストを各自ダウンロードして予習しておくことを推奨する。

事前学習やグループ学習,提出物がかなり多いので,覚悟して臨まれたい。後述するように,グループ実習では,(予算の制約はあるが)かなり多様な課題が許容されるので,各自の自主性がこの実習を成功させるかどうかの鍵である。

Covid-19の感染状況によっては,以下の予定は変更される可能性がある。

2.班分け

前半に課題別討論と基本実験(ただし2020年度は予め撮影した動画を見る)を行う際はA,B,Cの3班に分かれる。後半で自主的に決めた課題についてのグループ実習を行う際は各班をさらに2つずつに分ける。

3.授業予定と場所

2020年度は,グループ実習を除きZoomで実施する。Zoomのアクセス情報はBEEFで提供する。

グループ実習については,適宜調整する。時間内は,F306,E503,E501,E802が利用できる。

基本実験のデータについては,自分たちで取ることができないため,過去のデータから合成したものを各自ダウンロードすること(注:(1) 水に関しては遊離残留塩素,電気伝導度,pHのデータも分析することとテキストに記載されているが,過去の適当なデータがないため,分析しないで良い。即ち,水のデータは総硬度のみの分析で良い。(2) NO2のLOCATIONという列は,各サンプルまたは採取場所の説明であり,読み込めるが,EZRでの分析には必要ない。(3) OccHealthのタブにはTimeという変数とMissという変数があり,それぞれ百ます計算に掛かった時間と誤答の数を意味している。解析方法は示さなかったが,明暗条件やストレスとの相関関係を分析してみて欲しい。(4) noiseの表は,1秒ごとの騒音測定値から1分ごとの等価騒音レベルを計算してあり,計算結果はdustの表にコピー済みなので,統計解析はdustの表だけでできる)。

日付時限A班B班C班
10月6日オリエンテーション,グループ実習テーマ紹介
グループ実習課題検討(班ごとにブレイクアウトセッションで)
10月13日グループ実習方法論の検討(班ごと)
グループ実習実施計画作成(班ごと)
中澤確認後解散→必要物品発注
10月20日大気・環境問題討論水討論産業保健討論
大気・環境問題実習水実習産業保健実習
10月27日産業保健討論大気・環境問題討論水討論
産業保健実習大気・環境問題実習水実習
11月10日水討論産業保健討論大気・環境問題討論
水実習産業保健実習大気・環境問題実習
11月17日3・4実験データの統計解析入門(演習)(サンプルデータCSV形式:二酸化炭素二酸化窒素クロスオーバーデザインによる産業衛生実験粉塵・騒音・車台数二酸化窒素濃度計算のための検量線用データ総硬度
11月24日3・4グループ実習(6班別々に;3密を避けるため,スケジューリングが必要なので,各班希望スケジュールをメールで中澤に送付すること)
12月1日3・4グループ実習(6班別々に;3密を避けるため,スケジューリングが必要なので,各班希望スケジュールをメールで中澤に送付すること)
12月8日3・4解剖実習のため,公衆衛生学実習はありません。
12月15日3・4解剖実習のため,公衆衛生学実習はありません。
12月21日3・4まとめ・プレゼンファイル提出期限
1012月22日3・4成果発表会

グループ実習はこの時間帯に限らず,グループごとに進めてもよい。適宜担当教員に相談すること。

4.提出物と成績評価

第3回から第5回は,3限に3つのテーマについての討論会を行う。大気,水,産業保健に関わる問題(予め提示するテーマから班内で分担)について自主的に文献調べを行い,A4で1枚の資料をまとめてBEEFにアップロードすること。各人約5分を持ち時間として発表し,討論を行う。討論のモデレータはTAが行い,各人について5段階で評価する。

討論会に引き続き,各テーマについての基礎実験を行う(出席を取る)のが基本だったが,2020年度は予め撮影した動画をオンライン視聴する。

詳細は後述するが,個人レポートを(全部まとめて最終日までに)提出することとし,これについても教員が5段階で評価する。

後半はグループ実習となる。実習内容によっては正規の実習時間ではできない場合もあるため,出席等はとらないが,積極的に参加して欲しい。

最終日は,パワーポイントなどを用い,班ごとに成果発表を行う。各班の持ち時間は25分以内とする。プレゼンテーションファイル(各班員がどの部分に貢献したかを明記すること)を予め中澤教授にメール添付で送付すること。グループ実習についての評価は,(1)グループ実習への貢献度,(2)配付資料と成果発表,討論について教員が評価(班単位の評価)する。

成績評価は以上を総合して行う。

5.これまでのグループ実習テーマの例

商品試験のようなテーマがダメというわけではないが,あまり推奨しない。水,空気,産業保健の基本実習を発展させるものを期待する。

2019年度
「菌と金」「材質によって紫外線の反射率は異なるのか」「ペットボトル飲料の細菌繁殖」「家庭における食器洗浄の除菌効果」「食器用スポンジの汚れについて」「メガネの汚れ」
2018年度
「睡眠時間とストレス値,作業効率の変動」「音楽と騒音の境目」「人間と色」「手洗いの種類について」「物質の抗菌作用」「日傘のUVカット」
2017年度
「MASK」「保湿効果,カネに頼るか? 知恵に頼むか?」「電磁波と共に~スマートフォンに潜む危険~」「ハンドクリームの保湿効果~ハンドクリーム使用による水分と油分の関係について~」「手洗いの効果」「髪は女の命! ~ヘアケアで髪質はどう変わる?~」
2016年度
「朝食を抜くと能力は落ちるか」「さまざまな方法の違いによる歯垢除去効果の比較」「中身と容器の材質によって飲料容器を放置した場合の細菌繁殖は変わるか」「周囲の音で暗記力と集中力は変わるか」「手を洗った後どうすれば手を清潔に保てるか」「日焼け止めクリームは本当に表示されているほどUV-A とUV-B をカットできるのか」
2015年度
「スマホvsトイレ汚れ」「ヒートテックの保温効果」「賞味期限と消費期限」「水の浄化」「コンタクトレンズの汚れ」「水素水の肌保湿効果」
2014年度
「布団の除菌方法の有効性」「ファブリーズの消臭効果」「手の洗い方」「何度で菌はいなくなるか?」「外干しと部屋干し」「電磁波の測定」
2013年度
「不快指数とは?」,「光の種類による消毒効果」,「川の水質調査」,「3秒ルールの有効性」,「JINS PCの効果について」,「身の回りの細菌と食中毒」
2012年度
「体温上昇」,「真の清潔とは?」,「匂いとストレスの関係」,「集中力の高め方」,「紫外線から肌を守れ!!~UVカット繊維は万能!? 乙女の敵紫外線~」,「ドローイング法とEMSによる腹部脂肪減少効果の比較」
2011年度
「身近な電磁波の危険性」,「上から化粧水」,「放射能汚染の実態」,「食品の抗菌効果」,「油の酸化度」,「Mystery of Sleepiness」
2001年度
「嗚呼電磁波」,「暖房と換気」,「細菌の分布」,「紫外線の恐怖」,「衣服内気候の変化」,「生活排水の汚染について」
2000年度
「ペットボトルの細菌」,「うがい・手洗いの効果について」,「住宅と騒音」,「身の周りの照度」,「手洗いの効果について」,「換気の重要性について」

6.オフィスアワー・連絡先

火曜日18:00~18:30,E707


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