枕草子 (My Favorite Things)

【第31回】 ドル建て小切手の処遇(1998年5月20日)
How to treat personal checks of foreign bank? (May 20th, 1998)

去年アメリカから帰国するときに,何か請求されたときのために友人にいくらかの現金を預けておいたのだが,「1年近く経ったし,もう大丈夫だろう」といって,先日,残額300ドルの小切手が送られてきた。実に親切な友人で,感謝してもしきれないほど世話になったので,別に返してもらわなくてもよかったのだが,まあ,送り返すのも変なので好意はありがたく受け取っておくことにした。

そこで困ってしまったのが,ドル建て小切手の処遇である。聞くところによると,日本の都市銀行に持ちこむと,結構高い手数料をとられるらしい(2,500円だっけ?)。それで,CITIBANKのマルチマネー口座にドルのまま預けることにした(普通口座に円に換えて預けることもできるが,後で電話で指示してもとくに手数料はかからないので,今のところはドルのまま預けることにしたわけだ)。

したはいいのだが,なかなか行く暇が無くて,今日やっと秋葉原支店に行って来た。結論からいうと,手数料は1,000円であった。この手数料,「外国小切手取立手数料」といういかめしい名前であるが,なるほど,小切手の場合,銀行の役目は取立てを代行してくれることにあるわけだから,正しい名称なのだ。$300の小切手に裏書きをし,「マルチマネー口座 お取引票」という紙に名前と口座番号と日付けとサインを記入して受付の女性に渡すだけで,5分くらいで手続きは済んでしまった。手数料はこの小切手の中から引いてもらうことにしたので(別に現金を1,000円払うこともでき,この場合はもちろん$300丸ごと口座に入る),口座に入る額は$292.57となったが(引き出せるのは6月2日以降),換金手数料はかからないようだ。ちなみに,$から円への換算レートは134.72円で,これは東京三菱銀行のホームページにあったT/Cで135.03円(手数料は別途とられる),現金で133.45円というrateからすると,かなり得といえる。まあ,この種のことには,今のところCITIBANKを使うのが最善手ではなかろうか。


前【30】(画像フォーマット(1998年5月19日) ) ▲次【32】(インドネシアの民主化(1998年5月25日) ) ●枕草子トップへ