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【第840回】 今日も20分だけ朝練(2007年7月4日)
- 5:50起床。佐久鯉の煮付けの朝食は美味なのだが小骨を外すのに時間がかかり(娘ともども),結局朝練は昨日と同じく20分しかできなかった。今日の方が昨日よりピッチングの調子は良かった。
- 往路あさま510号で高崎に出て,小雨だったが新前橋から自転車で研究室に来た。
- 昨日の北山早苗さんの日記(これとこれ)によると,国交省の担当者が,浅川の整備計画の中に基本高水を定める法的根拠がないので抜くように,県に指導したそうだ。田中前知事は見事に騙されていたということか。土木部長の答弁は科学的にまったくナンセンスだ。データに基づく実証科学において何十年も前の「学術的評価」なんて無意味なことは,科学者100人に聞けば100人とも認めるはずだし,県が採用しようとしている基本高水450t/sが治水安全度1/100には過大であることも科学的にほぼ明らかだ。しかも,そこを後で突かれたときに国が責任回避するためか,【駒ヶ根に想う】に掲載された山好人さんの投稿が指摘するように,整備計画からは「治水安全度1/100」さえ消えているという欺瞞ぶりだ。技術文書は,日本語として紛れのない,誤解を生まないものであることが最低要件だと思うが,あの「計画」はそこを満たしていない。たぶん意図的に,散々流した「100年に1度の降雨=治水安全度1/100=基本高水450t/s」というプロパガンダを信じた人々が誤解したままでいるような作文になっている。木下是雄『理科系の作文技術』(中公新書)を読ませてやりたい。むしろ,地権者やセメント会社等々,有力な各方面を納得させるためには,科学的に間違っていてもダムを作るしか話が収まらないのだ,と正直に言ってくれれば,まだ話が建設的になるのだが,こんな似非科学を盾にとって欺瞞的に「安全を守る」なんて言われるのは,本当に腹が立つ。これは背信行為だろう。本気でこんな子供だましの答弁で言い抜けられると思っているのなら,県民も随分と舐められたものだ。しかし本当に国交省の指導が入っているのだとすると,あの計画を国交省は通してしまう気なのかもしれず,それが恐ろしい。
- 辞任した大臣の発言を追ってみると,当事者感覚が皆無なのだろうと思われた。軍事評論家のようだ。
- 昨日に続いてバイオインフォマティクスの申請書素案作りとかメール送受信とか『Rによる保健医療データ解析演習(仮題)』索引付け作業とか。
- 雨がひどいので自転車で帰るのを諦め,バスで前橋駅に出た。いつもよりやや早いので,復路あさま547号に乗れた。長野に着いて平安堂に寄って,Amazonで予約していたのだが,別の本と一緒だったのが失敗だったのか8月納品とかいうのでキャンセルした結城浩『数学ガール』を探したが無く,代わりに見つけた上橋菜穂子『夢の守り人』軽装版を買って帰った。晩飯を食べながら読み始めたら物語に引き込まれてしまい,2:00近くまでかかって一気に読み切ったので,早く帰った意味があまり無かった。
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