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個別メモ

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【第1406回】 熱帯の夢だけ見て生きていけたらどんなに幸せだろうか(2009年8月28日)

遅くなってしまったが
5:30起床。タマネギとナスで味噌汁を作り,インスタントの肉団子を茹でて,ご飯と一緒に食すと,まあそれなりに美味。喉の痛みは続いている。家事が終わったところで,次の新幹線に乗るには20分ほど余裕があったので,近所を自転車で回って,この数日懸案でありながらできなかった配り物をやってきた。本当は日曜にやるべきだったのだができず,月曜から木曜まで,この20分がひねりだせなかった。
茂木健一郎・中野義樹『熱帯の夢』
自転車で長野駅に出て,往路あさま510号。今日もオセアニア学会仕事が最優先のはずなんだけれども……。新幹線ではコンピュータを開いていたが,上越線では,茂木健一郎(著),中野義樹(写真)『熱帯の夢』集英社新書ビジュアル版,ISBN 978-4-08-720507-7(Amazon | bk1 | e-hon)を読む。まだ出発前のところだが,コスタリカ紀行ということで期待大。ただ,出だしからレトリックだらけ(例えば,「ミトコンドリアの遺伝子を調べると,「イブ」という一人の女性にたどり着く」とか)なので,科学書を読むように読むべきではなく,文学として読むべきだろう。クオリアで有名な脳科学者だったはずだが,最近はテレビの司会者とか多方面で活躍している茂木氏が,植物における矢原少年に匹敵すると思われるくらい,マニアックな昆虫少年だったことは初めて知ったが,その茂木氏がコスタリカの熱帯雨林を日高敏隆氏ご一家と歩くという,よくわからないけれども面白そうな企画本であり,パラパラと頁をめくるたびに目に入ってくる鮮烈な原色で彩られた写真を見るだけでも得をした気分になる。続きは昼飯時にでも読もう。
コーヒー豆購入
新前橋から自転車で大学に向かう道は暑くて汗だく。途中,久々に珈琲問屋に寄って,コスタリカ・カフェボニータを買ってしまったのは,さっき読んでいた本からインスパイアされたせいだ。
決意
ともかくオセアニア学会仕事を頑張ろう。
MIDというジャンルらしい
昨日触れたNetWalkerについて,/.Jにスレッドが立ったのを見て知ったが,確かに(1)CPUがAtomでOSがWindows XP,(2)より軽い,(3)バッテリー着脱可能かつ予備バッテリーが4000円弱で買える,(4)液晶解像度は同等,ポインティングもタッチパネルで同じ,ということを考えると,値段が若干高くてもUMID mBook M1の方が買いだな。このマシンなら,まず間違いなくRは動くだろうし。
最高裁判所裁判官国民審査
司法試験を通っていない人が最高裁の裁判官になっているのは,それだけでもおかしいと思う。竹内行夫裁判官に×を! という運動には賛同するが,そういう視点で24日に入っていたチラシをみると,櫻井龍子裁判官も司法試験は通っていないようだ。行政出身者が2人もいるなんてことは(お二人とも短期間だけ大学教授をしているけれども,実務経験を買われた教授であって学識を期待されたのではないことは明らかだから,それをもって学識経験者とするのは無理だろう),恥ずかしながら初めて知ったが,実はこれまでそういう慣例が続いてきたらしい。経験者を内部に入れなくても,行政裁判のときになってから行政官を証人喚問すればいいはずで,それをせずに元行政官を裁判官にするのは三権分立の理念を骨抜きにするものだと思う。法律の専門家でない人が,行政以外の案件も裁いてしまうわけで,非常に恐ろしいことだ。何故今まで知らなかったのだろう? 法令の文言からは行政官だの外交官だのを入れる根拠は見えない。ネット上では,結構いろいろなところでこの問題を取り上げる人がいるので(全員×という意見も一理あるが,国民の意思を示すという意味で,司法試験を通っていない人と,裁判員制度を推進した人を罷免できるといいと思う),史上初めて最高裁判所裁判官の国民審査による罷免が成立するかもしれないが,マスメディアがほとんど取り上げない(何故?)からダメかなあ。なお,弁護士法の第6条があるので,仮にこれで罷免されても,その人たちは弁護士資格をもつそうだ。不思議だ。マスメディアとして,中日新聞の夕刊がわずかに取り上げたが,どこか他人事のような取り上げ方だし,固有名詞を伏せているのが及び腰を感じさせる。JanJanは,サンデー毎日の記事を紹介しながら力の入った記事を載せているが,これだけではネットを見ない人には届かないだろう。全国紙が社説で取り上げてくれないだろうか。
妄想
以前にあまりにも深すぎる著書『系統樹思考の世界』(参考:書評のようなもの)を出版され,近々,それに対比されるべき『分類思考の世界』を出版される(『系統樹思考の世界』もそうだったが,この本も新書には珍しく文献リストが充実しているようで楽しみ……と思ったら,既にwebで公開されていた!!),農環研の三中さんが,テレビカメラの取材を受けたそうだ。一般放映はされないらしいのが残念だ。ふと妄想が脳内をかけめぐったのだが,NHKの爆笑問題のニッポンの教養が『分類思考の世界』の出版タイミングで三中さんのところに行ってくれたらいいのに,と思った。これまでにも,人口史の鬼頭さんとか,複雑系の合原さんとか,数理生態学の竹内さんとか,マニアックな人選をしてくれているから,あながちありえない話ではないと思う。もっといえば,ユトレヒトに飛んでくれれば最高の番組ができるだろうにとも思うが,さすがにそれはありえないか。
事務処理が面倒
ソロモン諸島調査で使う消耗品を注文したら,そのうち在庫があったものについては品物自体と納品書と見積書と請求書が届いたので,Glovia入力をした。いつも思うことだが,8種類の消耗品を注文すると,1つずつ別々に書類を作らねばならないという制度は面倒すぎる。間接経費を召し上げているのだから,業者が出してきた見積・納品・請求をそのまま事務に回すだけで全部済むくらいのサービスはしてくれてもいいんではなかろうか。
復路
事務処理が終わったら20:20を過ぎている。今から自転車を新前橋まで飛ばしても20:50頃にしか着かないから,復路新幹線は,たぶん21:27発あさま549号になるだろう。……と思っていたが,電話がかかってきたために研究室を出るのが遅くなって,復路あさま551号。金曜でよかった。

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