Latest update on 2014年2月11日 (火).
本講義では,「公衆」,即ち,地域社会で普通に生活している人々,あるいは各種機能集団の人々の健康を保持増進するための理論と方法について学ぶ。
そのためには「健康」を定義することが必要であり,本当はそれが実に難しい。保持増進するための理論と方法といっても,社会条件や健康観が違えば違ってくるので,社会の文脈に即した理論でなければならない。だから,この講義を受ける際に常に注意して欲しいことは,その話で論じられている「公衆」はどういう集団を指しているのか,ということである。
一つだけ確かなことは,種類はいろいろであるにせよ,公衆衛生学の対象が個人ではなくて人間集団だということである。この点は多くの他の専門科目と異なるので,注意されたい。
今年度から別コマでの「疫学」の講義が無くなったので,疫学・生物統計学を1コマ加えたが,時間が足りないため,ごく基礎的なことだけ説明する。別途参考書などを参照し,自習して欲しい。実は疫学・生物統計学に限らず,公衆衛生学で扱うトピックはそれぞれ広大な裾野と奥行きをもっているので,本講義はあくまでも概論(とくに制度,法制,枠組み,方法論を中心にしたもの)と考えて欲しい。
後期月曜3限,B201で実施。
※12月25日,12月26日,1月6日は冬季休業期間中だが月曜日の振り替え授業日なので授業を実施する予定であった。しかし,他の講義がなくまとめて欲しいという要望が多かったため,希望調査の結果により,12月25日の1限〜3限に集中して行うことに決定した。なお,体調を崩した等,やむを得ない理由で12月25日に出席できなかった者については,希望があれば別途補講を行うので,メール等で申し出ること。
参考:2012年度の期末試験問題。2013年度の問題も,形式は概ねこれに従う予定。ただし,自由記述問題の配点を減らし,その分,五肢選択式の問題を追加する。即ち,穴埋め60点,五肢選択式20点,記述問題20点とする。
1月27日は,3限に他の科目の試験があるため,講義は4限に実施する。
2月3日に実施した期末試験の結果に,ミニレポートの結果を加味して評価した評価点の分布は下図の通りであった(病欠により2月12日に追試験を受験する1名の結果は含んでいない)。
「期末試験による」とシラバスに書いたが,ミニレポートによる出席点(内容が良ければ加点することもある)を加味する。なお,期末試験は持ち込み不可である。