サイトトップ

人口学
(Demography / Population Studies)

Last updated on May 15, 2017 (Mon) 推薦文献を追加

はじめに

世界人口が70億人を超えた現在(注0),人類の生存を考える上で,人口学は欠くことのできない学問である。人口とはごく単純にいえばヒトの数であり(注1),人口学とはそれにかんする法則性やメカニズムを研究する学問であるといえる。

英語で人口学をあらわす言葉にはdemographyとpopulation studiesの2つがあり,それぞれ上で述べた法則性の研究とメカニズムの研究に対応している。法則性の研究は形式人口学あるいは人口統計学とも呼ばれることがある。法則性を抜きにした純粋なメカニズムの研究というものはありえないので,population studiesは,集団を対象とした研究で,評価の軸としてヒトの数を用いるものすべてを指す包括的な概念である。以下に概説を試みるが,なにぶんにも裾野が広い学問であり,完全な説明は不可能である。文末に代表的な推薦文献を載せたので,より深く知りたい方はそれを参照されたい。

形式人口学の基礎

1. 人口構造

人口構造(population structure)とは,人口集団の分類結果である。分類標識(判断の軸)はいろいろあるが,もっとも基本的なのは性と年齢であり,その意味で,男女年齢別人口構造のことを人口学的基本構造と呼ぶことがある。人口構造の分析の基本は,人口ピラミッドを描いて,その形を見ることである(フリーソフトウェアRとpyramidパッケージによる描き方の解説)。それから,いろいろな人口構造係数や指数を計算することによって,別の人口集団との人口構造を比較することで,分析を進める。人口構造の分析は形式人口学の基本であり,他の分析に先立って必ず行うべきである。

人口構造は,人口の特性の,ある時点における断面(注2)を示すものである。その意味で,人口静態(static of population, state of population)の指標といえる。次にあげる,出生,死亡,結婚,移動といった人口動態(population dynamics, dynamics of population, movement of population)(注3)によって,人口の規模や構造は安定または変動する。言い換えると,人口静態は人口動態によって規定される結果である。

人口動態が一定のままある程度の時間が経過すれば,人口学的基本構造も安定する(下に説明する「年齢構造係数」が全ての年齢において一定値に収束する)ことがわかっている。簡単な数学モデルによってこのことを示したのはロトカ(Lotka, Alfred)であった。この理論は安定人口モデルと呼ばれ,人口予測などに応用されており,人口学の中で一つの研究分野を構成している。

年齢構造係数・指数のいろいろ

人口年齢構造を相対的に示す指標として,年齢構造係数と年齢構造指数がある。x歳の年齢構造係数とは,総人口に占めるx歳人口の割合である。総人口ではなく,特定の年齢人口,例えばx0歳人口に対してx歳人口の比を取ったものを,x歳の年齢構造指数と呼ぶ。年齢構造係数や指数は,特定の年齢についてだけでなく,年齢階級について算出される場合が多い。

年少人口構造係数
▼社会生活,ことに経済活動の見地から,通常,15歳未満は年少人口として区分される。細分すれば,0歳が乳児期,1〜4歳が幼児期,5〜14歳が学齢期とされる。年少人口の総人口の中での割合が年少人口構造係数(0〜14歳人口構造係数)である。
生産年齢人口構造係数
▼同様の見地から,15歳以上で,仕事をリタイヤする以前の,60歳未満あるいは65歳未満は,生産年齢人口として区分される。日本の人口統計では,65歳を区切りとした場合が多い。生産年齢人口が総人口に占める割合が,生産年齢人口構造係数(15〜64歳人口構造係数)である。
老年人口構造係数(65歳以上人口構造係数)
▼年少人口と生産年齢人口を除いた,生産に従事しない高齢者の人口を老年人口という。日本の人口統計では,65歳以上人口構造係数と呼ぶのが普通である。
年少人口指数
▼年少人口の生産年齢人口に対する比
老年人口指数
▼老年人口の生産年齢人口に対する比
従属人口指数
▼年少人口と老年人口は,現在生産に従事していないという点では同じなので,これらを併せて従属人口と呼ぶ。従属人口の生産年齢人口に対する比を従属人口指数と呼ぶ。
▼なお,人口循環の視点からみれば,年少人口が今後成長して生産年齢人口となり,労働市場に入ってくるのに対して,老年人口は再び労働市場に現れることがないという意味で大きく異なる点に注意すべきである。
老年化指数
▼老年人口の年少人口に対する比。上記人口循環の視点から見て,老年化指数は,労働市場の将来性を鋭敏に示すと考えられる。
ふくらみ指数
▼人口構造が人口移動をも反映していることに着目し,黒田(1976)が提唱した指数である。15歳から34歳までの人口が比較的移動しやすいのに対して(都会への就職,地元に帰るUターン,地方にマイホームを買うIターンなど),比較的移動しないと考えられる5歳から14歳までと,35歳から44歳までの比をとる。すなわち,ふくらみ指数=(15-34歳人口)/{(5-14歳人口)+(35-44歳人口)}×100である。100より大きければ人口が流入していて,100より小さければ人口が流出していると考える。この指標は,人口の純再生産率が1に近くて安定しているほど有効であるが,そうでなくとも目安にはなる。

2. 出生

出生は,人口の自然増加に正の寄与をする唯一の人口動態である。詳しくは,こちらの文書を参照されたい。

3. 死亡

死亡については,大別すれば,個々の死因について検討することを重視する実体人口学的立場と,マクロで見た人口現象としての死亡法則を追求する立場で多くの研究がなされてきている。後者の立場で集団の年齢別死亡パタン(平均寿命などを含む)を分析するために開発され,形式人口学の基本とも言われる分析ツールが生命表である。個体ベースで死亡が起こるメカニズムの共通法則を明らかにすることは難しいが,ハザード解析(生命表はハザード解析の単純な離散形式の一種ともいえる)や個体ベースモデルの発展によって扱うことが可能になりつつある。詳しくは,こちらの文書を参照されたい。

(2009年12月24日追記)2009年度の東京大学医学部健康科学・看護学科の「人口学」講義で,「死亡の分析」を担当した際に作製した資料を加筆修正したものをpdf形式で公開しているので,参考にされたい。

(2013年3月2日追記)2013年2月28日に厚生労働省から発表された都道府県別生命表のデータから作図する方法をまとめてみたので,こちらの文書もご覧いただきたい。

4. 結婚・離別

人口モデルはペアリングを考えた瞬間に複雑になる。とくに,現代の先進諸国のように事実婚と法律婚が大きくずれていたり,離婚が多かったりすると,問題はより複雑になる(かつての日本では,Coale and McNeilの年齢別初婚確率モデルなどを適用することができたが)。結婚にかかわる要因については,人類学的な婚姻規制の研究から,国立社会保障・人口問題研究所が続けている出生動向基本調査まで幅がある。

5. 移動

人口移動の研究は難しい。地理学の研究者を中心に,GISなども活用して進められているし,参考になる書籍もいくつかあるが,移動前後両方の居住地をカバーする研究は必然的に大がかりなものになるため,小集団研究や疫学的なコホート研究では,移出先でのフォローアップは手薄になりがちだし,すべての移出先のpull factorを調べることなどは不可能に近い。国勢調査の移動人口についての集計結果により,住民のうち移動してきた人口がどこから来たか,どのような年齢層の人が来たかというデータは得られ,移動研究の重要なデータリソースである。移動人口の死亡については,多相生命表の1つである多地域生命表が開発され,研究が進んでいるが,データを得るのは簡単ではない。

さまざまな人口研究

◆生殖内分泌学

尿中,唾液中,および血液中のホルモンを利用した,受胎能力の研究。ペンシルヴェニア州立大学のDr. James William Woodとマサチューセッツ大学のDr. Kenneth L. Campbellが中心的に進めている。

◆シミュレーション人口学

MacCluerやDykeが,コンピュータを人類学的集団の人口研究に利用しようとして,1970年代から盛んにマイクロシミュレーションを行ったのが,そもそもの始まりである。「シミュレーション人口学」という分野名は,中澤の造語であり,まだ確立はしていない。詳細な文書はこちらで,参考プログラムはdemogsim.lzh(-lh5-圧縮ファイル)としてダウンロードできる。1999年6月に行われた,日本人口学会第51回大会での発表もシミュレーション人口の応用であり,こちらからその際の配付資料と使用したプログラムはダウンロード可能である。

◆人口転換理論

近代化に伴って人類集団の人口動態が多産多死から少産少子へ変化する,とNotesteinが1945年に述べて定式化された「人口転換」という現象を説明するための理論である。とくに,生物の本性から考えて子ども数を減らすのが不思議なので,多産から少産への「出生力転換」の理由を考察した理論が多いが,結論は出ていない。詳細な文書はこちら(Trends in Ecology and EvolutionにMonique Borgerhoff-Mulderが寄せたレビュー論文を訳したものをベースに,大幅に補足・改定したもの)をご覧いただきたい。

◆病気と人口(理論疫学)

人類史という視野で考えると,人間が環境を変化させてきたのに伴って,当然,環境から人間への働きかけも変わってきたので,病気や健康の質も変化してきたと考えられる。個体群レベルでみれば,遊動的な生活をしていたバンド社会から農耕や工業化により定住化,集住化が進行するに連れて人口規模が変化したことの影響も大きい。人口規模の変化は,その人口が支えることができる病気の種類を制限すると同時に,主な病気の種類が変わると死亡構造が変わることを通して人口構造に影響する。こうした関係を数学的なメカニズムとして解き明かす学問分野が理論疫学である。詳しくは病気と人口の関係を参照。

◆環境と人口と食糧(生態人口学の試み)

世界人口の増加が人口爆発を引き起こして地球環境の限界に近づいているという議論は,最近とみに盛んである。2002年11月に行われた名古屋大学の環境人口論セミナーで生態人口学試論と題して,これに関連した話を少し喋った。

推薦文献

舘 稔(1968)人口分析の方法,古今書院,980円
手元にあるのは第8刷であり,1980年に出たものだが,残念ながら既に絶版である(古書店では時折見かけるが)。形式人口学の教科書としては,いまだに日本語ではこれを超えるものはないと思う。もちろん,岡崎陽一さんの「人口統計学」「人口分析ハンドブック」(古今書院)とか,とっつきやすくてわかりやすい本はいくつも出ているのだが,本書「人口分析の方法」は,網羅的に形式人口学を論じており,その視野の広さと深さでは並ぶものがないのである。また,テクニカルタームについては,英語,フランス語,ドイツ語が併記されているのもすばらしい。もちろん,最近の発展著しいハザード解析などはあまり触れられていないのだが,その辺は新しい本や論文で補えばよいので,新しい本とは別に本書をきちんと読んで置くことは,人口学研究者を志す者にとって有意義なこと,間違いない。目次は,次のようになっている。
●はしがき/章1 総論(節11 人口,節12 人口統計,節13 人口統計の調査,節14 人口統計の評価と補正,節15 人口の種類,節16 同年齢集団と同時集団,節17 おもな観察原理)/章2 人口増加(節21 人口増加の意義と形態,節22 人口増加率,節23 人口増加の法則)/章3 人口分布(節31 総説,節32 絶対人口分布,節33 相対人口分布,節34 人口分布の法則)/章4 人口構造(節41 総説,節42 人口学的基本構造,節43 その他おもな人口構造)/章5 人口自己再生産(節51 総論,章52 死亡,章53 出産,章54 標準化理論,章55 再生産率理論)/章6 人口移動(節61 総説,節62 国内人口移動,節63 国際人口移動)/章7 人口推計(節71 総説,節72 人口増加の推計,節73 人口学的基本構造の推計)/おもな参考文献/人名索引/事項索引/追補
とくにお薦めなのが章3と章4である。普通の教科書にはあまりきちんと触れられていないので,ここを読むだけでも価値があると思う。
岡田實・大淵寛[編](1996)人口学の現状とフロンティア, 大明堂,3500円
1998年度の日本人口学会の学会賞を受賞した本。人口学の全分野について,新しい知見を含めて網羅されているに近い。その分,記述が詳しくないのが欠点だが,本格的に人口学を学びたい人にはお薦めできる。
ジョエル・E・コーエン[重定南奈子・瀬野裕美・高須夫悟 訳](1998)新人口論・生態学的アプローチ,農山漁村文化協会,6800円
原題は,How many people can the earth support?,つまり「地球は何人の人口を支えられるか?」である。上の本とは対照的に,人口学の理論の説明はかなり偏ったものしかされていないが,そこについてはきわめて詳しい。訳者の顔ぶれをみてもわかるように,将来の世界人口を数理生物学的に予測するという意欲的な取り組みである。600ページを超える厚さだが,語り口も面白いし,読みやすい。ぼくがこういう本を書きたかった!!
国際人口学会[編][日本人口学会 訳](1994)人口学用語辞典,厚生統計協会,税別3000円
最強の人口用語集である。人口関係の論文を読むときには手近においておきたい一冊。
Smith, David P. (1992) Formal Demography, Plenum Press, 約10000円:
形式人口学の標準的な教科書。きちんとまとまっている。
Wood, James William (1994) Dynamics of Human Reproduction, Aldine de Gruyter, New York, 約5000円:
ヒトの再生産過程について生物学的・人口学的に網羅した本である。日本語ではここまで詳しい本は出ていない。
黒田俊夫(1976)日本人口の転換構造,古今書院
主として戦後の日本人口の分布と構造の変化を詳細に分析した労作。とくに,全国総合開発計画(全総),新全総,三全総などを通して,人口にどのような影響があったかを明快に読み解いていることと,「ふくらみ指数」の提唱が注目される。
日本人口学会[編](2002) 人口大事典,培風館,税別25,000円
日本人口学会が総力をあげて編集した,人口学に関してなら何でも載っている(副作用として別の章で同じ内容が重複して記載されていることはあるけれども,漏れはない)大事典である。その分,非常に高価なので,研究者でない人にとっては,個人で買うのは非現実的であろう。各事項について独立した読み物として成り立つような書き方がなされているので,図書館などで借りて,関心のある,あるいは深く知りたい項目だけ読んでみるという読み方をされるとよいと思う。難点をいえば,原稿を書いてから出版まで3年くらいかかったので,最先端の研究についての言及は多少古びてしまったことと,引用文献数に制約があったためにもっと深く知りたいときに追っていくべき文献リストが不十分なことだが,その辺りは各著者にリクエストすれば対応されるだろう。
なお,図書館には備えてあって当然の本だと思うので,自分が使っている図書館にはないよ! という場合は,是非その図書館にリクエストしてください。
稲葉寿 (2002) 数理人口学,東京大学出版会,税別5,600円
この分野では唯一無二の本。理論疫学の研究者にも参考になる部分が多い。ボリュームといい内容といい,登攀に根気と能力を要する。けれども,それだけのことはあると思う。
挫折してしまったら,Keyfitz N (1985) Applied Mathematical Demography 2nd Ed., Springer-Verlagから始めてみるのもよかろう。
Preston, Samuel H. et al. (2001) Demography: Measuring and Modeling Population Processes. Blackwell Pub., 約5,000円
素晴らしくバランスのいい人口学の教科書であり,規則的・形式的なところから入って,徐々に不規則性のある実人口の分析へとつながっていくような構成になっている。真面目に人口学を学ぼうという方にお薦め。
和田光平 (2006) Excelで学ぶ人口統計学,オーム社,税別3,800円
この本は素晴らしい入門書である。上のPrestonの本は英語なので駄目という方には,本書から入ってみたらいいのではないか。Excelは別に主題ではなくて,人口分析と人口推計の入門的かつ読みやすい,実例を実際に計算してみることができる教科書として唯一無二の存在。
■2015年に,この本の応用編とも呼ぶべき,『人口統計学の理論と推計への応用』(オーム社)が出版されている。
Rowland DT (2003) Demographic methods and concepts. Oxford Univ. Press, ISBN 978-0-19-875263-9(Amazon | bk1 | e-hon
■CDでExcelのスプレッドシートが付録として入っており,生命表はaxが入っていない単純な形。ざっと目を通した感じだと,日本語の本でいえば前掲の和田光平(2006)『Excelで学ぶ人口統計学』オーム社とほぼ同じターゲットを狙ったテキストだが,人口分布でGISを使った作図がいくつか紹介されており,人口移動の推定法も示すなど,初学者にはうってつけかもしれない。Brunsdon C and Comber L (2015) An INTRODUCTION to R fro SPATIAL ANALYSIS & MAPPING. Sageと併読すると良いかもしれない。
Chamberlain, Andrew (2006) Demography in Archaeology. Cambridge University Press., 約3,500円
考古学における人口学について,見通しよく読みやすそうなテキスト。英語のテキストとしては破格の安さだと思う。大学院で輪読に使うのにいいのではないだろうか。書誌情報と目次の適当な訳を作ってみた。
河野稠果 (2007) 『人口学への招待 少子・高齢化はどこまで解明されたか』中公新書,税別860円
1冊の新書に詰め込む内容としては欲張りすぎではないかと思うほど濃い本である。もっとも,「人口学への招待」としては,(スコープから言って当然ではあるが)出生がメインで,死亡や移動についてはあまり触れられていないし,出生の中でも生物人口学・生殖内分泌学・進化生物学的なアプローチ(かつて日本生態学会関東地区会シンポジウムで喋ったことがある)については記述が少ない。その分,社会経済的側面については非常に広い視点から網羅的に近いレビューがなされているように思った。少子化についての学問的アプローチに関心をもっている方は必読であろう。
稲葉 寿[編] (2007) 現代人口学の射程,ミネルヴァ書房,税別4,000円
自分も寄稿させていただいているが,それが心底誇りに思える本。
人口学の幅と深さをわかってもらうにはうってつけの本ではなかろうか。章立ては以下の通り。
はじめに
I. 日本人口の分析
1. 晩産化と人口変動
2. 高学歴化と出生率変動
3. 日本人口絶滅へのシナリオ
4. 人口指標の精度について
5. 世帯から見える日本のすがた
II. 越境する人口学
6. 老化と寿命の人口学
7. 低出生力は経済成長の帰結か?
8. イベントヒストリー分析の歴史人口学への応用
9. 小集団人口学
10. 感染症の人口学
III. 人口分析の基礎
中澤 港(未定)『Rで学ぶ人口分析』執筆中
サポートサイト。草稿やデータやコードがダウンロードできる。

参考になるウェブサイト

人口学特講
中澤が神戸大学大学院で英語でやっている講義の配付資料やRコードを公開しています。
英語が苦で無ければ参考になると思います。
人口学文献検索
日本人口学会会員研究業績(編集委員会が会員から集めて「人口学研究」に掲載した原稿が元となっている)を,人口情報委員会の活動の一環としてデータベース化したもの。東京大学のサーバを間借りしていたが,東京大学のサーバ消滅とともに消えてしまったものを,2004年3月16日から,日本人口学会の公式サイトで運用再開した。2006年8月末に,2005年までのデータが入った(New!)。
日本人口学会
人口学の専門学会。設立当初は公衆衛生学的な色彩がかなり強かったらしいが,現在では経済学的な人口分析が主流である。生物人口学や数理人口学はかなりやる人が少ないので,新人の参入が望まれる。ウェブサイトには学会の公式情報が掲載されている。
少子化文献情報データベース
国立社会保障・人口問題研究所によって公開されている文献情報データベース。
日本人口学会人口情報研究委員会
日本人口学会池周一郎会員(帝京大学)により維持されている。
人口学関連リンク集
日本人口学会廣島清志会員(島根大学)による充実したリンク集。
アジア人口学会(Asian Population Association)
2007年12月1日にできた国際学会。

注記

(注0)
●このページを作り始めたのは20世紀のことだったと思うが,当時はまだ60億人に達していなかった(ので,長い間「60億近い」と書いたままだった。2012年に70億人を超えたのは恐ろしいスピードだが,日本を筆頭に人口減少を始めた国もあるし,途上国の増加速度も鈍化してきたところが多いので,かつては100億人を超える可能性があると言われてきた世界人口も,最近の国連予測によれば90億人前後で上げ止まるとされている。
戻る
(注1)
●岡田・大淵[編](1996)によれば,「一般的な概念として人間の集団だけに限定されない場合もあるし,統計上の母集団の意味で使用されることもあるが,ここでは人間集団を量的に把握したものとしての人口に限定する」と書かれている。
(補足)1986年10月29日に東京大学医学部保健学科で行われた人口学講義(柏崎講師)によれば,『単に集まって住んでいるだけでなく,「再生産をする」ことが条件』とのことであった。
戻る
(注2)
●断面といっても,調査時点にたまたま家の外にいたというような場合や,たまたま客として訪問中だった人をどうするか,が常に問題となる。つまり,断面には,一定の時間幅がある。この時間幅をほとんど許さずに,調査期間中にいたかいないかによって人口静態を切る方法が現在人口(de facto population)主義であり,常住(すなわちある一定の期間の在・不在)によって切るのが常住人口(de jure population)主義である。日本ではセンサス(国勢調査,つまり全国規模の人口静態調査)が5年ごと(正確に言えば10年ごとに本調査でその間5年で補完調査と規定されているが,実状としては補完調査も本調査も同等)に行われているが,1947年までのセンサスが現在人口主義で行われていたのに対して,1948年常住人口調査を経て,1950年国勢調査から常住人口主義となった。変更の理由は,人口移動が激しくなったためとされている。なお,国勢調査の場合,在・不在を決めるための「一定の期間」は3ヶ月である。また,国勢調査では一時不在人口と一時現在人口も併せて調査されているので,常住人口=現在人口+{(一時不在人口)−(一時現在人口)}という関係によって,一方から他方を求めることは可能である。
戻る
(注3)
●人口規模を決定する要因である出生,死亡,移動と,人口構造の変動を決定する要因のうち,結婚,離婚,疾病および傷害の発生及び治癒,職業又は所属産業の転換など,これに胎児死亡と死産を加えて,人口動態の要因といい,これらのできごとを人口動態上の事件(vital events)という(舘,1968)。
戻る

Correspondence to: minato-nakazawa[atmark]umin.net.

リンクと引用について