枕草子 (My Favorite Things)
【第219回】 ストライクアウトとノラネコの研究(2000年1月11日)
- 三連休法案と覚えていたが,ハッピーマンデーというのだな。景気対策ということで地域活性化を狙っているのだそうだが,なんとも貧困な発想と思う。無理矢理三連休を増やしてまでする地域振興とは何なのだろうか? 月曜の休みが増えると困る人のことや(月曜の講義枠とか,月曜が担当の医師にかかっている患者とか),歴史的意義はどう考えているのか知らないが,文化も生活もまるで無視したこの悪法の原文を読んでみたいと思う(追記:国民の祝日に関する法律を読んだら,「美しい風習」とかいう言葉が出てくるので唖然としてしまった)。
- 今朝の長野市は吹雪いていたが,先日騙されて懲りたので,長野駅まで自転車で来た。さて吉とでるか凶とでるか? 6:43の2番電車は比較的空いていたので,今朝5:00に返事を書き終えた(遅くて済みません>該当者の方)年賀状データを元に,車内で住所録の更新を完了。
- 土曜日は娘を歯医者に連れていってから,先日500円で買ったストライクアウトという玩具を組み立てて遊んだ。筋肉番付というテレビ番組でやっている企画では,野球のボールを投げてストライクゾーンを9つの升目に区切った的を1つずつ落としていくのだが,この玩具は,落ちる的の代わりに,線で区切られた大きな布地が的になっていて,マジックテープが巻かれたボールを投げてくっつけるのである。ボールは3色4個ずつあって,3人でいくつくっつくかとか,縦横斜めに揃えるのを競うとか,オリジナルとはまた違った遊び方もでき,なかなか面白い。日曜日は東京にでて,子どもたちの東京の保育園時代の友達と疲れ果てるまで遊んだ後,ぼくの生家へ出かけてきた。まあ平穏無事な様子。月曜日は日曜の疲れが残っていたので午前中はだらだらと過ごしたが,午後になって息子が復活し,「ノラネコの研究」(伊澤雅子著,福音管書店)という絵本を本棚から取り出して,七つ道具を揃え始めた。どうしても今日ノラネコ探しに行くのだというので完全防寒スタイルで夕方からつきあうが,寒いせいか30分ほど歩き回ってもノラネコには会えなかったので,「観察ノートには『きょうはみつからなかった』と書いておけばいいんだよと宥めながら帰宅。落ち込んだかと思ったが,帰宅後息子はニコニコしていたので,探索自体が楽しいということなのだろう。子どもは天性のフィールドワーカーなのかもしれない。そういえば,もし子どもがいるならフィールドには同行すべきだとかいっていた文化人類学者もいたなあ。
- 日曜に掲載された信濃毎日新聞の記事では,夜明けはいつごろですかと聞かれたのに高崎過ぎくらいと答えてしまっていたのだが,今日は冬至からだいぶ経ったせいか,上田くらいでも相当明るく,佐久平ではすっかり夜が明けていた。まあこの程度の不正確さは許されるだろう。記事への反響は数件だったが,共同購入に利用している生協の荷物を取りに行って,「拝見しました」とかいわれると,かなり照れる。記事を読んで検索したという方からメールをいただいたりして,長野県内における信濃毎日新聞の威力にやや驚いたり。
- 「サイアス」が届いた(ありがとうございました>神田さん)。読み応えがある記事がいくつもあったし(referenceが完備しているわけではないので信頼性が人名からしか判断できないのだけれど,少なくともテーマソース集としては役に立つ),FSAngo解読コンテストというネタも拾えたし(ってたぶん挑戦などしないけど),収穫大であった。
- センター試験監督の集合時刻が8:50とのことなので,当日長野から出てくるのはやや不安があり,土曜の夜から大学に泊まる予定。
- 1つ論文がreject(正確にいえば,測定追加の上,大幅に書き換えて再投稿を勧める)だったので落ち込んだが,人口学研究の別刷りが届いたのでちょっとだけ浮上。とはいえ,あれだけコメントを頂いたら再投稿しなくては悪いだろうなあ。
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