今日はWindows2000の発売日であり,深夜の秋葉原ではカウントダウンイベントがあったらしい。本郷に泊まってしまった我が身であってみれば,危うく自転車で出かけてしまいそうなところだったが,もし行ってしまったらWindows2000以外にも無意識にAthlonとか星野金属工業のケースとか買ってしまいそうなくらいの現金を偶々もちあわせていた自分自身の行動に歯止めをかける自信がなかったために,懸命にこらえたのであった。
まあ,冷静に考えてみれば,アカデミックディスカウントのやつを生協で買う方が安いし,そこまでイベントが好きというわけではないので,Windows2000発売イベントの吸引力はそれほど強くなかった。
現在メインで使っているデスクトップマシンはWindows98とWindows2000RC2のデュアルブートである。2000RC2の方がカーネルが安定していてアプリの不具合によってシステムが落ちることが少ないし,同じアプリを動作させると2000RC2の方が高速に動いて気持ちいいから,2000RC2をメインに使いたいのだが,EZ Link USBと携速98とEX Playerが98でないと動作しないので,98も使わざるを得ないのである。EX Player(テレビチューナ,ビデオキャプチャ)などは使いたい場面がそれほどあるわけではないのでいいのだが,EZ Link USBが最大の問題であることは以前に書いた。
2000RC2での方がアプリの動作が速いという点については,別に計ったわけではない体感上のことなのだが,このK6-2 400MHzの256 MBメモリマシンで3つ以上のアプリを同時に動かしたりするとかなり顕著である。有名なShow's Hot Cornerが,CNET Japan Tech News:『Windows 2000』にはより高速なプロセッサーが必要、とインテルという記事を引用して,2000は軽いというMSの主張を批判しているが,これは論点がずれていると思う。ハードメーカが新しいハードを売りたがるのは当たり前だし,CNETの記事にあるインテルの主張は「2000の性能をフルに発揮させるためには98やNTの性能をフルに発揮させるよりも高速なハードが必要」ということであって,98やNTと同じ使い方をするなら2000にした方がキビキビ動くということを否定するものではない。たしかにNTよりは若干遅いかもしれないが,同じ使い方をする限り,間違いなく98より速い。Active Directoryなんて使わないし,USBは使いたいし,というぼくのような人間にとっては,2000は導入に値すると思う。これは決してホログラムCDに刺激された物欲がなせる贔屓ではなく,実質的判断である……と思う。基本的にMSなんて好きではないのだが,Windows2000だけは例外的に歓迎するのである。もっとも,これまでWordやExcelやDesignerで作ったデータ資産が移行できるのであれば,Windowsでなくても一向にかまわないのだがね。
帰宅は例によって21:30上野発あさま535号。