前にも書いたように,セキュリティ管理の必要上,定期的にapacheのアクセスログを眺めている。もちろん,ロボットのアクセスとか教室内からのアクセスをフィルタリングするシェルスクリプトをlogviewという名前で作っておき,ログインして./logviewとするだけで最近の2万行の中から残った必要な情報が見えるようになっている。
一日平均6000ヒット以上あるのだが,その大半はロボットなので,見る必要があるのは3日に一度,数百行というところである。それでも,最近はこのサイトも見る人が増えてくれたようで,新たにリンクしてくれたところがいくつもあるようだ。今日はその主なもの(但しこの数ヶ月に新たにできたリンクのみ)の一覧を作っておこうというわけである。もうちょっと賢いアクセス解析html生成スクリプトを書いてcronで定期的に実行させて,逆探知(回線から発信元を突き止めるという意味で)というタイトルのページを作ろうかとも思ったが,Analogをカスタマイズするだけでも用が足りそうな気もする。もうちょっと考えてみよう。ともあれ,目に付いたものは以下の通り。
往路はあさま2号だったのに,東野圭吾「秘密」(文春文庫)を読むのに夢中になっていて,大宮での乗り換えをすっかり忘れていた。読了してふと気がついたら,窓の外に千葉ロッテマリーンズ浦和球場が見えた。ああ,恥ずかしい。研究室には10:00前に着いて,昨日壊れた留学生のコンピュータが修復不能とわかったので教授に交渉して新規部品を買う段取りをつけるとか(詳細は竹内君が書いてくれるだろう),PNASに落とされた論文の形式変更が完了した(ものを共著の学生が持ってきた)のでプリントして投稿し直すとか(郵便局でEMSを発送)しているうちに時間が経ち,既に14:30である。これから昼食に行く予定。
結局昼飯は弁当を買ってきて済ませた。閑話休題。文部科学省の情報セキュリティというサイトがあって,もし本気で「各機関においては、下記資料等を参考に、情報セキュリティの確保に万全を期していただくようお願いします。」という目的で資料提供しようとしているのなら役に立ちそうだと期待したのだが,今日追加されていたWeb改竄に対するトップページ復旧についてというpdfファイルは200 KB近くの大きさのわりに情報量が乏しかった。おそらく文部科学省サイトにあるのだろうと思われる行政文書ファイル管理システムというものを使って,特定のページを特定のファイルとして保存する手順が大きな画像とともに示してあるだけだった。要するに,省内のIISが立ち上がっているサーバのコンソールでしか使えない方法である。これを「情報セキュリティ」としてpdfで公開する意味がわからない。そもそもIISを止めるべきだと思うし,セキュリティについては毎日新しい情報が飛び交っているのだから,もう少し一般に通用する情報を集めて載せなくては役に立たないと思う。頑張って欲しいものである。
ミーティングは中国での日本住血吸虫の低コスト迅速スクリーニングのために質問紙で診断する方法を開発し,そこそこ感度も特異度も良かったという話と,砒素化合物の毒性がチオレドキシン活性を阻害することによるのではないかという仮説をラットの培養肝細胞で検証したという論文。前者は留学生の周さん自身が筆頭著者として書いた論文で,3年前にTransactions of the Royal Society of Tropical Medicine and Hygieneに載ったものだが,小林照幸「死の貝」などを読む限りではスクリーニングとして有望そうに思われる皮内反応が比較の対象として取り上げられていないのが残念だった。質問紙であれだけの感度と特異度を出せるというのが驚異的なのは確かだが。終わってから暫く講義準備をして,帰宅は例によって終電1本前。今日発売の週刊アスキーは,これを読むために毎週買っているといっても過言ではないミズグチ画伯の「カオスだもんね」(プロジェクトXに通じる面白さと言えようか)に加え,各種ロボットの写真入り紹介記事が面白かった。最近レゴブロックでロボットを組み立てることに凝っている息子に見せてやったら喜びそうなので,今週号は家にキープすることにしよう。
帰宅してみると,人口学研究に書いた書評の初校が届いていた。5月21日締め切りとのこと。しかし改めて読んでみると長いなあ,この書評は。