枕草子 (My Favorite Things)
【第613回】 千年持続学(2001年8月8日)
- 妻が昨日ビデオに撮ってきてくれた「ぼくの絵わたしの絵展」の映像を見てから家を出たので,今日の往路は,あさま504号となった。去年息子が描いた絵が入選したので見に行きたかったのだが,なぜか平日の9:00〜17:00までしかオープンしていないので(他県では土日にも開催しているところもあるのに),ビデオと写真を妻に頼んだのだ。初めて見たのだが,息子の絵は,贔屓目でなく写実的な良い絵だった。
- 新幹線の中では,昨日さる筋から査読しないかと打診があった論文に目を通した。仮説は面白いのだが,その仮説を検証できないことが明らかな方法がとられていたので,それより先を読む気力を失い,その筋にお返しすることにした。
- 研究室に着いて,メールを読んでからアクセスログをチェックしてみると,Code Red IIによる膨大なアタック(実に鬱陶しい)に加えて,普通のアクセス数もかなり増えていた。青木みやさんの日記とヘイ・ブルドッグからリンクしていただいたので,一昨日の記事へのアクセスが多くなったようだ。今日の信濃毎日新聞朝刊によると,「日本と信州の明日をひらく県民懇話会」という団体が首相宛てに申し入れた内容は,一昨日のぼくの論点とかなり一致しているようだ。もっとも,新聞記事のように短くしてしまうと,その主張の裏づけとなる論理が見えなくなってしまうので,ヒステリーとかサヨクとかいった単純な誤解をされかねないという懸念はある。
- 今日は午後3時から,先日,千年持続学の話を持ちかけてくださった方々がきて,研究会の説明をしてくれることになっている。それまではデータ入力を続ける予定(結局,オセアニア学会雑用で時間をとられて,あまりできなかったが)。
- 結局,説明というよりも,3時間弱のディスカッションとなった。明確に答えられない質問が多くて申し訳なかった。人口学は複合領域なので簡単にこうだとは言い難い,という面もあるのだが,ぼくがマクロな人口学の研究をあまりしていないからというのも一因である。今度のAGSのプロジェクトでの中国とインドの人口予測というのを早くやらなくては。
- 早く帰ろうと思っていたのだが,結局いつもの終電1本前。石弘之+安田喜憲+湯浅赳男「環境と文明の世界史」(洋泉社新書y)を読み始めた。安田さんが鈴木秀夫の影響を受けたというのを見てさもありなんと思ったりして,なかなか面白かったのだが,高崎からは眠ってしまった。
▼前【612】(カブトムシ死す(2001年8月7日)
) ▲次【614】(弛み(2001年8月9日)
) ●枕草子トップへ