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Goosehouse

最終更新:2017年11月21日(火)

Goosehouseの公式サイトはこちら。メンバー全員がシンガーソングライターで,歌も楽器もできるし,Goosehouseに入る前からやっていたバンドあるいはソロでのアルバムなども多数出している(「卒業」してしまった神田莉緒香さんの『I like it』『boyfriend』『Twilight』(追記:その後,『Wonderful World』,『SetsuNatsu』『いつだってベスト!』も購入した),竹澤汀さんの『点と点のあいだ』『身から出た唄』,竹渕慶さんがtetra+で出した『occur』(追記:その後,ソロで出した『舞花~my flower~』,『KEI's 8』も購入した),まなみさんがAnny Pumpで出した『あにぽん』(追記:新バンドTHE KERTI OKKARのCDがライブ会場直販でしか手に入らないのが残念),いったん「卒業」したけれど帰って来た齊藤ジョニーさんの『アイ・アム・ジョニー』『齊藤ジョニー』『She is』,d-iZeさんの『i-D』は持っている。K.K.とモノクロカラーはまだ買っていないが,いつかコンプリートしたい。(追記:わっしゅうがNABE名義でLUHICA feat. NABEとして出した『君と踊ろう』も購入した))。

これまでにGoosehouseとして出したCDは,『Phrase #1 Sing』『Phrase #2 Sky』『Phrase #3 Wandering』『Phrase #4 Beautiful Life』『Phrase #7 Soundtrack?』,アニメ「銀の匙」の主題歌となったからメジャーデビュー曲といえると思う『Phrase #8 オトノナルホウへ→』,アニメ「四月は君の嘘」の主題歌となった『Phrase #9 光るなら』,2枚同時発売となった『Phrase #10 Milk』『Phrase #11 Bitter』『Phrase #12 Love and Life』『Phrase #13 Fly High, So High』『Phrase #14 僕らだけの等身大』の12枚だが,もちろん全部持っている。2017年2月21日に竹澤汀さんの脱退前最後の作品である『Phrase #15 HEPTAGON』が届いた。その後暫くCDの発表がなかったが,11月22日発売の『Phrase #16 笑顔の花』もAmazonで予約購入し,発売前日に届いた。早速リッピングしてAXON MINIに入れて聴くつもり。

moraとiTunesでの配信のみだったので『Phrase #5 この指とまれ』と『Phrase #6 サクラへ』は買えなかった(既にmoraユーザになってしまったので,今なら買えるが)。YouTubeで聴いて名曲であることはわかっているので,いつかこれらを収録したCDも出して欲しいところ……で,2015年になってもGoosehouseとしてはCD未収録のままだが,『アイのうた2』というリミックス・コンピレーションアルバムシリーズの,mixed by DJ FUMI★YEAH!の方に「この指とまれ」が,mixed by Q;indivi+の方に「サクラへ」が収録されたので,それだけのために2枚とも購入してしまった。他の曲が1分余りに短くされてシリトリのようにリミックスされている中で,最後に入っている「サクラへ」はフルコーラス収録されていて良かった。2016年8月に発売された『Phrase #13 Fly High, So High』は,初回限定盤の2枚目として「オトノナルホウヘ→」と「光るなら」のライブ演奏が収録されているのだが,Goosehouseならではの音楽の楽しさに溢れた演奏なので,絶対に初回限定盤を買うべき。

2016年7月に発売された,ソロコンピレーションというGoosehouseならではの企画アルバム『恋愛小説と、通過列車と、1gのため息。』の第一印象。各人各様の色があってどれも良く,例えばマナミさんのダンスホールみたいな(ななきさとえの赤色人形館とかレベッカのウェラム・ボートクラブみたいな,最近で言えばチャラン・ポ・ランタンみたいな)雰囲気の入りから急に転調して可愛らしく楽しげなリズムとメロディのサビとの間を行ったり来たりしながらクライマックスに至る「25時のシンデレラ」も良いし,ワタナベシュウヘイ氏のパワフルボイスがいかにも青春っぽい若さと痛さを醸し出す「年上の彼女」も良いのだが,個人的にはやっぱり竹澤汀さんの声が素晴らしいので(とはいえ,この曲の歌い方は,これまでの汀さんの歌い方とは若干違うのだが,それがまた良くて)「ずるいよ!」が一番耳に残った。復路の湊川公園廻り終バスの中で歌詞を良く聴いていたら,一人ずつ状況が違っていて,恋に恋してる感じの(若い!)ジョニー,大人の失恋を噛みしめるサヤカ,私に惚れなさいという勢いのマナミ,失恋したばかりの人に恋しているちょっとあざといクドシュウ,好きな人がいて告白寸前の汀,彼の心が離れてしまったことはわかっているという失恋寸前の慶,と来て最後が年上の彼女と恋愛真っ最中の幸せなワッシュウという流れなので後味が良かった。何度も聴いていたら,ワッシュウの歌がだんだんマナミさんへのアンサーソングに聞こえてきた。もしかしてそういうことなのか?

2016年10月のUstLiveのときに発表されたが,2017年早々にはツアーがあって,それに合わせてニューシングルが出るとのこと。→2017年1月6日発売のニューシングル「僕らだけの等身大」は初回限定盤を買ったが,いい曲だと思うし,ライブDVDは惹き込まれるパフォーマンスを見せてくれているので,9日のライブ(チケットは買ってある)にも是非行きたいと思う。もっとも,同日発売のリトグリのセカンドアルバムが素晴らしすぎて,まだこっちは3回くらいしか聴いていないんだが(ごめんなさい)……と書いていたが,結局,10回くらい聴いてから神戸国際会館のライブに行くことができ,竹澤汀さんの生歌唱を聴くことができて良かった。

超名盤『Soundtrack?』について

Covers of soundtrack

入手は,AmazonTower RecordsHMVなどから可能。でも,以前からずっと彼らをプッシュしてきたので,新星堂と代官山蔦屋書店音楽フロア(Twitter:@DT_music_)の扱いが大きいようだ。

メンバーのブログでの紹介

このアルバムは,メンバーそれぞれのブログで,リレー形式で紹介された。紹介の仕方にもメンバー各自の個性が出ていて楽しい。

  1. 竹澤汀(みぎちゃん)調査員
  2. 工藤秀平(くどしゅう)調査員
  3. 竹渕慶(けいちゃん)調査員
  4. ワタナベシュウヘイ(わっしゅう)調査員
  5. 沙夜香(さや姉)調査員
  6. 齊藤ジョニー(ジョニーさん)調査員
  7. マナミ(まなみん)調査員
  8. d-iZe(リーダー/兄さん)調査員

想像した舞台

『Soundtrack?』は架空の青春映画のサウンドトラックという設定なのだが,何度も聴くうちに,脳裏に,その青春映画をモチーフにした舞台ができあがってしまった。以下,括弧内は推定した配役をtwitterなどでよく使われている通称で付す。

▲まるで金曜ロードショーのように映写機がカタカタ回る音で始まる「Extra」は,恋人・俊(本作品中には登場しないけれども重要な人と言ったら,ジョニーさんしかいないと思う)を失った後の人生を抜け殻のように過ごす夏美(慶ちゃん?)の後悔する姿が痛ましい。たぶん舞台上では,真っ暗な中,半身,あるいは俯いた姿で,一筋のスポットだけに照らされた独唱になるだろう。しかし,曲が進むとともに,そんな彼女を見守る仲間が周りにいることが,ほのかに浮かび上がってくる。高く奏でられるトランペットの音が象徴的だ。ここのトランペットの音は,Goosehouseのリーダーd-iZe兄さん渾身の演奏であるにもかかわらず,静謐感を壊さない抑制が効いたトーンが素晴らしい。もう1つ書いておくと,このExtraは,歌詞がちゃんとした英語なのが素晴らしい。日本のバンドの英語の曲は滅茶苦茶なのが多いが,Extraは日本人の作詞とは思えないほど格好いい英語だ。

▲2曲目「タイムマシン」は,キヨコ(さや姉?)の喫茶店で,鉄平(くどしゅう?)が,兄の恋人だった夏美を想いながら珈琲を飲んでいたときに流れてきた恋の歌,という設定。だから,たぶんこれを歌っている人たちは表に出てこないか,枠の中にいるような感じだろうと想像する。けれども,この曲を聴いた鉄平が,「ロシア帰りの科学者である未来(兄さん? ジャケ写も白衣だし)にアドバイスして貰ってタイムマシンを作れば,夏美の悲しみの原因を無かったことにできるのでは?」と思いつく,大事な曲だ。アップテンポなサビのフレーズと,「歴史を変えるとか,そんなの興味ないさ」というわっしゅうの迫力ある声が印象的。

▲3曲目の「3/4」は「これから」つきあう決意を宣言する歌なので,たぶん鉄平の夏美への想いが,死んだ兄の恋人への気遣いから恋に変わったことを示すのだろう。物語上は,この曲から次の曲の間で,鉄平によるタイムマシン作りメンバー集めが行われるはずなので,くどしゅうはステージ上あっちこっちと動き回るのであろう。後半の掛け合いからすると,まゆ(みぎちゃん?)を仲間に引き込むためのやりとりがあるのだろう。

▲4曲目「真夏のミッション」はとても楽しい曲だ。「パパにも負けないDIY」という決意表明から始まるが,この声がmanamiさんなので,「友達を作れないお嬢様,あやめ」がまなみんなのだろう(最近のまなみんのキャラからするとちょっと意外だが,あにぽんの頃のまなみさんは,お嬢様っぽい雰囲気もあったので,あっちを想像すれば問題ない)。で,ともかく,あやめがお父さんから借りた工場を作業場として,みんなが楽しくタイムマシン作りを本格的にスタートするのがこの曲だ。最後の方のわっしゅうのラップが最高。夏美がコーラスでだけ参加しているのは,たぶん,まだ声は出ないのだけれど励まされて元気になっていく様子を示しているのだと思う。

▲5曲目「ここにいるよ」は,他のメンバーが具体的に貢献しているタイムマシン作りに,自分は役に立っているのか? と悩むまゆの気持ちに,キヨコが寄り添う曲。2人のコーラスワークが絶品。

▲だからこそ,6曲目「グッドモーニング」で,「今日もゴミを回収しています」「ラスト一つの歯車は 案外僕なのかもしれません」と舞台で動きを見せるのは材料調達屋の源さん(わっしゅう?)でありながら,みぎちゃんが歌うのだろう。まゆも自分の居場所を見つけることができ,誰もが誰かの役に立っているからグッドモーニング,という世界観が素敵だ。

▲さてしかし。物語には起承転結があって,タイムマシン作りなんて奇跡が素直に成功するわけがない。理論上は作れるはずなのに,うまくできなくて苛つく未来と,鉄平たち他のメンバーでは,見ている世界が違うのかもしれない,というのが7曲目の「ふたつの月」。たぶん天才科学者である未来の孤独がクローズアップされ,みんなが離れていく中で,最後まで残った鉄平も振り返りながら工場を去り,暗転。

▲しかし,夜が明けるように舞台上が明るくなると同時に,目一杯明るい表情で駆け込んでくる鉄平が,やっぱり諦めないでやろうよ,と他のメンバーを説得して回る様子を描くのが8曲目「今、走れ!」だろう。この曲は,これまで聴いたすべての音楽の中で,元気づけてくれるという意味では1,2を争う応援ソングだと思う。源さん,あやめの2人が日常に戻っていたところで,鉄平が「置き去りにしたあの日の想いのカケラ 臆病のふたを開けたら残ってたんだ」と問いかけ,「今、走れ」と高らかに活動再開を宣言する3人の姿が目に浮かぶようだ。何度聞いても格好いい曲だ。

▲9曲目「ご飯を食べよう」は,再開を決めたメンバー(夏美を除く)がキヨコの喫茶店で食事をしているシーンから始まると思う。サビのところで工場に移動し,作業を始めるメンバーたち。そこへ俯き加減でとぼとぼとやってくる夏美が,工場の灯りを目にし,タイムマシンの周りで一所懸命な仲間たちを見て,嬉しすぎて泣いてしまう,というシーンが目に見えるようだ。たぶん,タイムマシンは外形は完成したが,機能しないままに終わってしまうのだろう。それでも,当初の目的が「夏美の声を取り戻すため」だから,真夏のミッションは成功だったのだ。

▲そのことが良くわかるのが,10曲目「五線譜の空」である。夏美は,俊が事故に遭って亡くなった過去を無かったことにしてしまうのではなく,その事実を正面から受け止め,失った俊に届けという想いを込めて歌う。ここの慶ちゃんの声は奇跡と言っていいほど美しい。見守る仲間たちの前で,「キミには今 この歌が聞こえますか?」と歌う夏美の「キミ」は,いつしか俊だけでなく,鉄平や他の仲間たち,町中の人たち(Housemate?)へとも広がっていることに気づく。もはや想像するだけで感動してしまって,涙無しには聴けない。

▲物語はここで終わり。しかし,町中の人たち(ここではライブの聴衆)と一緒に,11曲目「永遠の8月」を合唱するという演出が残っている。この曲があるからこそ,このストーリーはいつまでも余韻を残す。

ああ,くそっ。ライブ行きたいなあ。

これまでのメモなどでの言及

YouTubeとUstreamでのCover acts

他のミュージシャンにない,Goosehouseの特徴は,古今東西硬軟織り交ぜたカヴァーをしていて,それをまずはUstreamでライブ放送し,後で演奏部分だけをYouTubeで公開してくれているところだと思う。これがまた,舌を巻くほどクォリティが高いのだ。

好きなカバーもいろいろあるのだが,個人的に最も好きなのは,ジョニー&莉緒香の「北風小僧の寒太郎」である。今後期待したいのは,竹澤汀&竹渕慶&(ジョニーさんかd-iZeさん演奏)で,「潮騒のメモリー」。是非やって欲しい。(追記:この期待は,2013年8月末のUst Liveで,慶&ジョニーで実現した。慶ちゃんがジョニーさんに「ジョニーに伝えて,千円返して」をやってくれたところは最高だったし,Sanzu Riverというコーラス部分への慶ちゃんの解説が流石だった)

2014年HOYに投票したが惜しくもベストテンには入らなかった,ジョニー&わっしゅう&さや姉の「おら東京さ行ぐだ」は素晴らしいカバーだった。YouTubeへのコメントは否定的な意見が多いようだが,原曲とはまったく違った良さがある演奏で,ぼくは大好きだ。東京出身ではない3人なので,実は田舎への愛もあるのだということを感じさせる,丁寧な演奏だったと思う。

2015年のUstLiveでのカバー曲の中では,星野源「SUN」の全員でのカバーも勿論良かったが,さやか&マナミの「シュガーソングとビターステップ」が素晴らしかった。

2016年10月のUstLiveまで,今年の個人的HOY候補は,ジョニー&汀&さやかのオドループと全員でやった「心の瞳」かなと思っていたが,今回の1:12:35辺りから始まった,“紙芝居+小芝居”さだまさし「雨宿り」のカバーにはすっかり心を持って行かれた。Gooseでしかできない味があって最高だった。汀さんの紙芝居原画は販売したりしないのだろうか。


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