サイトトップ

好きな音楽について

最終更新:2017年1月24日(火):Zukunasi,にゃんぞぬデシ,ましのみを追加

Pops

Jazz etc

本については随分前から書評のページを作っていたのだが,音楽は好きなだけなのでメモに感想を書き散らすにとどめてきた(「曾て聴いた音楽について」というページを20年前に書いた後は散発のみ)。

しかし,2013年夏に聴いたGoosehouseの『Soundtrack?』があまりに素晴らしかったので,この際,好きな音楽についてのメモも,ミュージシャン別にまとめてみようと思って作ったのがこのページである。基本的にファンによるただの感想なので,深みも何もないが,素晴らしい音楽を一人でも多くの人に知って欲しいと思う。以下,基本的にそのミュージシャンによるアルバムの大部分(1枚中1枚,しかもLPで,というのもあるが)を買って聴いた,つまりそれくらい好きな人たちを挙げる。


Goose house詳細はこちら

買ったCD

『Phrase #1 Sing』『Phrase #2 Sky』『Phrase #3 Wandering』『Phrase #4 Beautiful Life』『Phrase #7 Soundtrack?』『Phrase #8 オトノナルホウへ→』『Phrase #9 光るなら』『Phrase #10 Milk』『Phrase #11 Bitter』『Phrase #12 Love and Life』『Phrase #13 Fly High, So High』『Phrase #14 僕らだけの等身大』『Phrase #15 HEPTAGON』。他にメンバーのソロCD多数(2015年12月2日に発売された,齊藤ジョニーミニアルバム『She is』は早速買って聴いたし,2016年2月発売の竹澤汀ミニアルバム『身から出た唄』も,相変わらず良い),2016年7月に発売されたソロコンピレーションというGoosehouseならではのアルバム『恋愛小説と、通過列車と、1gのため息。』も当然買った。

好きなところ

氷室冴子小説の世界を思い出させてくれるような佳曲である「teens」,初期メンバーが歌っていたバージョンも良かったが,2014年夏のUst Liveでやってくれた,歌う楽しさがはじけるような演奏も良かった「Sing」,他にも好きな曲は多々あるが,中でも良く聴くのは「Good Morning」(『Soundtrack?』の曲は全部素晴らしいが,これは目覚まし音楽にしているので,2014年後半はほぼ毎日聴いている)。『アイのうた2 mixed by Q;indivi+』に入っていた「Phrase #6 サクラへ」は名作だと思う(このアルバムはこの曲のためだけに買ったと言っても過言ではない)。2015年2月の『Milk』と『Bitter』も佳曲が多かったが,とくに『Bitter』の「セダンガール」の歌詞は良かった。『Milk』の「Pop Up!」は,歌唱力のあるアイドルが歌ったら似合いそうな曲と思った。『身から出た唄』のうち,「I Like」は沙夜香のサポートを受けてUst LiveでやったのでYouTubeに載っているのだが,枕草子の「……もをかし」的な列挙の唄かと思わせておいて実は切ないラブソングだったという名曲。「僕らだけの等身大」も佳曲だが,初回限定盤についてきたDVDのパフォーマンスが実に楽しそうで良かった(もう少し長く入れてくれたらもっと良かったのにとは思うが)。

Little Glee Monster詳細はこちら

買ったCD

『放課後ハイファイブ』『ガオガオオールスター/人生は一度きり』『青春フォトグラフ/Girls Be Free!』『好きだ。/書きかけの未来』と来て,満を持して2016年1月に発売されたファーストフルアルバム『Colorful Monster』は最高としかいいようがない超傑作。2016年5月に発売された『My Best Friend』も,4曲入りミニアルバム的な,バラエティに富んだ名盤であった。moraでハイレゾ版がダウンロード購入可能なことがわかり,『My Best Friend』はハイレゾ版も買ってFiio X3で通勤音楽として聴いているが,実に素晴らしい。2016年8月17日に発売された『私らしく生きたい/君のようになりたい』は初回限定盤A,Bとも買ってしまった。2016年11月9日に1万枚限定『はじまりのうた』とメジャーデビュー前にリリースされた『Little Glee Monster』の再発があるが,予約可能になった日にAmazonで予約購入した。2017年1月6日発売予定のセカンドアルバム『Joyful Monster』はどのバージョンを買うか迷ったが,DVD付きの初回生産限定版とカバーCD付きの通常版の両方をAmazonで予約購入してしまった。2017年4月5日発売が決定した武道館ライブはBlu-ray初回盤を予約購入した。

好きなところ

2015年の夏から秋にかけてTBS系で金曜22:00に放映されていた『表参道高校合唱部!』というドラマの主題歌が「好きだ。」で,ストーリーも若い俳優陣の演技も素晴らしく,それ以上に合唱が素晴らしかったドラマでありながら,クライマックスで流れてきたこの曲は,それに決して負けていないどころか,クライマックスシーンをより盛り上げてくれた名曲であった。YouTubeで検索してみると,ティーンエイジャーの女性ボーカルグループとして2014年にメジャーデビューしていて,カバーも含めてどの曲も素晴らしい歌唱力と表現力に圧倒されたので,アマゾンで買える4枚を一気に買ってしまい,ほぼ毎日聴くようになった。後で気づいたが,実はドラマ「問題のあるレストラン」でも,きゃりーぱみゅぱみゅがゲスト出演した最終回にレストランの客の役で出演し,きゃりーぱみゅぱみゅよりも上手くCupsをやっていたのだった。見た目はその辺にいそうなごく普通な感じの女子中高生なので,「問題のあるレストラン」ではまったく目に止まらなかった。しかし,歌い始めると最初の発声だけでその場の空気さえ変えてしまうような素晴らしいボーカリストの集まりであり,あの使い方は勿体なかった。10代の女性が6人もいると,なかなか名前は覚えられないのだが,リトグリは1人ずつ声にもビジュアルにも個性があり,だいたい立ち位置も同じ(左から,かれん,MAYU,芹奈,manaka,麻珠,アサヒ)なので2ヶ月くらいで覚えてしまった。オリジナル曲も全部名曲だと思うし,ライブでのパフォーマンスも凄いと思う(『好きだ。/書きかけの未来』に入っている「HARMONY」のライブを聴いているだけでもわかる)。公式webサイト。2016年の年明けから春先までは毎日『Colorful Monster』を聴いていたが,「人生は一度きり」「書きかけの未来」「全力REAL LIFE」のような頑張るヒトへの応援ソングも素晴らしいし,「SAY!!!」「Lady Marmalade」みたいな格好いい曲も素晴らしいし(「SAY!!!」は聴けば聴くほど素晴らしい決意のうたでもある。You Tubeにアップロードされている,観客がほとんどいない,地方巡業みたいなところでの全力での歌唱は見ていて泣けるほど感動した),「Feel Me」のようなJazzyな曲まで歌いこなしてしまうのはまさに天才としかいいようがない(個々の上手さに加え,たぶんグループとしての猛練習の成果であろう完璧なハーモニーが素晴らしい)。2017年1月5日に届いた『Joyful Monster』はシングル先行していた既知の曲も,既発表曲の別テイクや新録音も,新作も含めて素晴らしいできだった。ラストが「JOY」というのも良い構成で,曲順まで考え抜いて作ったのだろうと思われた。初回限定盤についてきた日比谷野音のライブDVDも素晴らしかったし(願わくば,いつかライブをフル収録したBlu-rayを出して欲しいが),通常盤のカバーCDも素晴らしくて「何度でも」や「たしかなこと」も組合せが変わるとこんなに変わるかと思うほど新しい魅力が出ていた。傑作としかいいようがない。

森恵

買ったCD

『10年後この木の下で』『リメイクone』『Grace of the Guitar』『世界』『いろんなおと』『オーバールック』『small world』『COVERS: Grace of the guitar+』

好きなところ

圧倒的な歌のうまさで聴かせてくれるカバー曲がどれも素晴らしいが,オリジナル曲の中では「涙のプール」と「brand new day」に元気づけられることが多い。2014年10月の新作『オーバールック』はUstreamで知って直販で買ったサイン入りのもので,「星に願いを」は名曲だと思うけれども,録音に艶が足りないというか,ミックスのせいなのかわからないが,音質が少し残念だったかも。2015年の新作『small world』は音質も良く,「闘いの時」「ユメオイビト」「輝く日々」と歯を食いしばってあがき続ける人への応援歌が続くクライマックスは良かった。2016年3月にリリースされた『COVERS: Grace of the guitar+』は「落陽」「部屋とYシャツと私」「真夜中のドア」「異邦人」といった選曲が素晴らしく(とくに,「部屋とYシャツと私」は原曲を超えた素晴らしいパフォーマンスだと思う。声質が合っているのだと思うが,感動して涙が出てくるほどであった),アコースティックなアレンジも丁寧な歌い方も沁みるのだが,「残酷な天使のテーゼ」を入れるくらいなら「ぼくらが旅に出る理由」か,むしろ「断崖~親愛なる者へ」をカバーして欲しかったのと,五輪真弓なら「恋人よ」ではなくてインドネシア第2の国歌と呼ばれる「心の友」を入れて欲しかったかなあ。

大森靖子

買ったCD

『魔法が使えないなら死にたい』『絶対少女』『きゅるきゅる』『洗脳』『TOKYO BLACK HOLE』,来来来チームとコラボした『ポイドル』,『kitixxxgaia』はCD2枚+DVD版を予約済

好きなところ

強烈にフックする声とギターに惹きつけられ,全部セルフプロデュースしているのも凄いなあと思っていたら,あっという間にメジャーデビューしてしまい,「きゅるきゅる」なんてポップな曲でありながらもMVは日本エレキテル連合と不思議なダンスをしているのが,良くも悪くも戸川純や椎名林檎の路線を継承しているような気がする。好きな曲は「ハンドメイドホーム」と「展覧会の絵」だが,「きゅるきゅる」カップリングの「私は面白い絶対面白いたぶん」のカッティングギターに載せたラップからアイドルポップスのようなメジャーコードに突如転調する落差にもヤラレタ感大。2014年12月の新作『洗脳』はメジャーデビュー後最初のフルアルバムで,これまでの切れ味を失うことなく,メジャーの豊富なリソースをうまく利用して新しい魅力を打ち出すことにも成功したと思う。「子供じゃないもん17」「きすみぃきるみぃ」の甘い声には驚嘆したし,「きすみぃきるみぃ」「おまけ」のnoise寸前のimprovisationも凄いと思った。『TOKYO BLACK HOLE』の初回限定版はカバーの奥浩哉の絵が醸し出す淫靡さがかなり恥ずかしいが,ノンフィクションとフィクションの中間的なものと思われる小冊子が読みたくて買ってしまった。表題曲のほかでは,「生kill the time 4 you」「愛してる.com」「劇的JOYビフォーアフター」みたいなアッパー系の佳作も多いが,驚いたのは,まるで椎名林檎+浮雲みたいな格好良さを炸裂させた「無修正ロマンティック~延長戦~」であった。しかしラストの「少女漫画少年漫画」のどこか昭和の匂いがする切なさ(まるで,たまの「らんちう」みたいな)こそが,インディーズの頃に歌っていた「ハンドメイドホーム」とか「展覧会の絵」から繋がる唯一無二の魅力を放っていて強く惹きつけられるので,今後もこういう歌も歌い続けてほしいと思う。

ましのみ

買ったCD

『ハッピーエンドが見えません』

好きなところ

絶妙なバランス。

にゃんぞぬデシ「BTB海岸」は,海の色と自分の心を重ね合わせて,BTB液が酸性の色とか中性の色とかいう表現をしているのが理系っぽくて,相対性理論「元素紀行」を思い出したが,ましのみ「Q.E.D.」(Eggsにバンドバージョンと弾き語りバージョンがあるが,どちらもいい)も「三角形ABCにおいてこうこうこうこうであることを証明せよ」と始まって「微分積分いい気分だって答えは一つだけの筈だったのに」というサビを経て,「証明せよ証明せよ」というエンディング(Eggsに載っている弾き語りバージョンは「私知らない」で終わってしまうが,バンドバージョンと何かのコンクールでグランプリをとったときのYouTubeの弾き語りは「証明せよ証明せよ」で終わる)まで数学的なフレイバーが散りばめられていて理系っぽい(で,タイトルのQ.E.D.は,通常は証明完了という意味だが,語源はラテン語の"quod erat demonstrandum"で,英語に直訳すると"that which was to be demonstrated"という意味だと英辞郎に書かれていたので,「示されるべきだったこと」という風に解釈することもできて,なかなか深いタイトルなのかもしれない。タワレコは『ハッピーエンドが見えません』を渋谷店限定販売から早いところオンラインでも買えるようにして欲しい。もっとも,「Q.E.D.」は『ハッピーエンドが見えません』には入っていないが……)。パスピエの最近のシングル曲3つが近代文学縛りな文系性を強く思わせるのと対照的だが,どちらの振れ方も面白い。(鵯記1442

「Q.E.D.」をYouTubeで聴いて,変幻自在なリズムと絶妙に冴えた歌詞に惹きつけられ,東京出張時にタワレコ渋谷店限定で販売されている(その後,名古屋のタワレコパルコ店と近鉄パッセ店でも買えるようになったらしいが,まだ神戸三宮店にはない)『ハッピーエンドが見えません』を漸く入手できたわけだが,凄い振れ幅のある7曲で,どれも完成度が高い。編曲も自分でやっているのだとしたら天才としか言いようがない。

1曲目がタイトル曲「ハッピーエンドが見えません」だが,言ってみれば大森靖子を上品にした感じ。途中からサイン波と思われるノイズが入ってきて,ピアノの速いパッセージと相俟ってフリージャズっぽい演奏になるのだが,そこにメロディアスでふわふわした歌唱が被っていくのがシュールで癖になる。歌詞にも起承転結があって楽しい。2曲目「2コードのシティ・ポップ」はAiko風。3曲目「unbalance」はファルセットが心地よい王道JPopな感じ。4曲目「あなたを掃除する日曜日」はSHISHAMO風(これ,実は編曲が凄いと思う)。5曲目「スポットライトに騙されて」はキーボードが凄くてパスピエ風。メロディラインも格好いい。これを弾き語りしてるって凄いな。これはあれだ,曲想の振れ幅といい,軽やかな声といい,キラキラしたピアノといい,矢野顕子の再来と言って良いかもしれない。6曲目「信じていなくてごめんなさい」は一転してちょっと竹澤汀ソロ曲に良くある感じの切ないトーンで,最後の「Wanko=Soba」は,食べ物の歌だけにまさに矢野顕子の再来かと。実はかなり振り切ったラップもする慶應義塾大学の学生なので,Co.慶應さんとコラボとかしたら面白いかもしれない。この才能が放置されるとは思えないので,本人が拒否しない限りそう遠くないうちにメジャーデビューするだろう。Twitterにオフィシャルアカウントがあり,公式サイトもあって,たぶんプロデューサはついている感じなので,その辺りは戦略的に進めていそうだが。

にゃんぞぬデシ

買ったCD

『はじめまして。17才です。ハッピーエンド建設中』

好きなところ

Afterschool上のページが公式なのかな? 声質はmiwaとGoosehouse竹澤汀の中間くらい,曲想の前向きさとポップさはmiwaや川本真琴やChatmonchyの橋本絵莉子が本気でポップな曲を書こうと思って書いた曲に匹敵し,詞のユニークさは相対性理論やパスピエの初期の作品を彷彿とさせる。タワレコに注文して買った『はじめまして。17才です。ハッピーエンド建設中。』というミニアルバムのタイトル曲である「ハッピーエンド建設中」など聴くと,大森靖子的な言語感覚や心の闇と同時に存在する開き直りと自己肯定感も感じる。しかしそれ以上にメロディメーカーとしてのセンスを感じる。「しろくま観覧車」のメロディは素晴らしくて癖になりそうだ。

twitterやツイキャスで「デシの姐」と称してお母さんが活動されているのだが,まるでZukunasiのリードボーカルかOrange Pekoeのナカシマトモコかというハスキーでいい声してるんだな,これが。この母にしてこの娘あり,といった感。

「しろくま観覧車」が凄いのはメロディだけではない。「君が住む町のしろくま」で始まり,「南極観測隊になって」でクライマックスを迎える不条理感も凄い。言うまでもなく,しろくまはホッキョクグマだから野生では北極にしかいないわけで,南極観測隊になって待っていてもいつまでも現れないわけだが,それを承知の上で非日常的な無限感を出したかったのだと解釈するとなかなか切ない(TV Brosのインタビューでは,南極観測隊員だった先生からinspireされて書いたと語っているけれども)。

にゃんぞぬデシ「ハッピーエンド建設中」は,「合格通知が来ないよ,周りの人は皆来たみたいだけど……」と始まるので,高校受験か大学受験か,あるいは背伸びして就活の話なのかと思っていたが,TV Bros.のインタビュー記事を読んだら閃光ライオットの選考だったとわかった。実体験はそうだったとしても,ハッピーエンドをつかめるかどうかは合否よりも心の持ちようなのだという普遍的なテーマに昇華させることに成功していると思う。最近エンディングの「恋ダンス」が人気の「逃げるは恥だが役に立つ」というテレビドラマとも通底するテーマなので,星野源の「恋」をバックにした「恋ダンス」も確かに魅力的だが,代わりににゃんぞぬデシの「ハッピーエンド建設中」のMVがエンディングだったとしても違和感がないような気がする。(鵯記1442

ところで,BTB海岸は心の変化を海の色に表象させて,それをBTB液の色がpHで変化することに準えた理系性が堪らないのだが,にゃんぞぬデシさんには,理系シンガーソングライターとして,今後もっと容赦なく理系的な歌詞も期待したい。例えば,あなたは沸騰水の愛で私を包むけれど体液と等張な塩っぱい私の心を沸騰させるには0.16℃足りないの,もっと加圧して沸点を上げてよ,等(注:このネタは,もちろんリトグリ「Girls Be Free」の涙の沸点絡みで塩水の沸点上昇を計算したことからの妄想の連鎖で思いついた)。初期の相対性理論の歌詞はけっこう理系的で,たぶん下剤代わりに飲んで痩せるための「コントレックス箱買い」を歌った「夏の黄金比」は,タイトル自体,1:1.618という黄金比が何故だかわからないが美を感じるバランスであることと,何故だかわからないが痩せ=美という感覚のメタファ。でも,もっと容赦なく理系的な歌詞が聴きたい。比喩ならいろいろ入れられると思う。もっと汗を散らして(アセチルCoAを追加して)早く(TCA)サイクルを回してエネルギーをちょうだい,みたいな。おどろおどろしい物質や生物の固有名詞もいいな。市場が小さすぎてメジャー展開するにはたぶん向いてないが。

付記しておくと,YouTubeの宮野弦士 feat.にゃんぞぬデシ「新しい唄」は凄いと思う。高校3年生が書いた詞と考えると天才としかいえない。ちょっと渋谷系を思い出させるサウンドと相俟って最高。miwaと竹澤汀の中間くらいと書いたが,汀さんがGoosehouseに入った頃の雰囲気と似ているかも。2017年1月現在は大学受験のため活動休止中だが,無事に合格して活動再開してくれると良いなあ。

赤い公園

買ったCD

『公園デビュー』『絶対的な関係』『風が知ってる』『猛烈リトミック』『純情ランドセル』

好きなところ

「カウンター」「NOW ON AIR」「TOKYO HARBOR feat. KREVA」「サイダー」「楽しい」のメロディとリズムが滅茶苦茶格好いい。津野米咲さんの作曲は天才だと思う。まだ買っていないが『KOIKI』も実に小粋なので買ってしまいそうだ……と書いていたが,2016年3月23日発売の『純情ランドセル』初回限定版を待った。相変わらず津野米咲さんの天才的な作曲センスには唸るしかないが,作品を重ねる毎に歌唱や演奏のパワーも増してきたように感じられる。

SHISHAMO

買ったCD

『卒業制作』『SHISHAMO!!!』『君と夏フェス』『量産型彼氏』『SHISHAMO2』『SHISHAMO3』『SHISHAMO4』

好きなところ

デビュー当時のチャットモンチーを彷彿とさせるスリーピースバンドで,ギターボーカルが作曲もするというスタイルもチャット的。声はハシエリよりも素直で艶があるが,時々カワマコのような切れ味を見せる。「宿題が終わらない」「深夜のラジオ」「バンドマン」「サブギターの歌」「恋する」辺りがいい感じ。2016年早々に発売された『SHISHAMO3』は超名盤で,一聴してなんて甘酸っぱいロックンロールなんだろうと思った。とくに「中庭の少女たち」は素晴らしい。休符の使い方が絶品なのと,サビの切なくて可愛らしい歌い方が何とも言えず良い。なお,「手のひらの宇宙」という曲は,タイトルだけ見たときには,川端君の小説『てのひらの中の宇宙』を想像してしまったのだけれども,全然そうではなくて,むしろチャットモンチー『生命力』に入っている「モバイルワールド」の現代版だった。それもまた良し。SHISHAMOの曲を聴いていると何だか切なくて懐かしい感じがするのだが,これって誰かに似ているなと思って,考えてみたらデビューした頃のaikoに近い感覚なんだな。『SHISHAMO4』の「明日も」のコンセプトはGReeeeNがNEWSに提供したWeeeekと同じく,働く人への応援歌だと思うが,似たフレーズを違う調で重ねていくのが麻薬的に気持ちいい。NTT Docomoのテレビコマーシャルで使われているが,元々はいい曲ができてしまったので,川崎フロンターレのサポーターへの応援歌として作ったとナタリーのインタビューに書かれていた。同じインタビューに全部がシングル曲になるくらいのものを作ったと書かれていたが,確かにどの曲もクォリティが高いと思った。

aiko

買ったCD

『BABY』『夏服』『暁のラブレター』『桜の木の下』『時のシルエット』『小さな丸い好日』『彼女』『泡のような愛だった』

好きな理由

何と言っても,聴いた瞬間にaikoだとわかる唯一無二な声が魅力だが,「beat」「be master of life」「桃色」「恋のスーパーボール」「ジェット」「イジワルな天使よ,世界を笑え」「キラキラ」「雲は白リンゴは赤」「ボーイフレンド」とかの踊るようなメロディラインも天才かと思う。

「キラキラ」の絡みでメモ。戸谷洋志『Jポップで考える哲学 自分を問い直すための15曲』講談社文庫,ISBN 978-4-06-293489-3(Amazon | bk1 | e-hon)は,Jポップの詞を枕にして哲学の思想を対話形式でかみ砕いて説明しようとした意欲的な本。ある程度は作品の解釈も含んでおり,ゲス乙女の「私以外私じゃないの」の解釈は下世話だがウィットに富んでいて大笑いさせられた。ただ,aikoの「キラキラ」は「特別な意味を持つ未来」を語るには向いていないように思った。とくに本書へのツッコミどころとしては,シルバーリングが黒くなるのは,ふつう酸化ではなく硫化なので放置した場合ではなくて指に付け続けた場合の方が進むと思う。ぼくの個人的な感想としては,「その前にこの世がなくなっちゃってたら,風になってでもあなたを待ってる」が強烈過ぎるせいか,やっぱりあの曲が想起させるストーリーは『最終兵器彼女』のラスト近く,ちせが身体中から羽のように武器を突き出して中空に浮かんでいるシーンなんだが,まあたぶんそれも外れだろう。ともあれ,あまりに不思議な歌詞なので,ネット上でもいろいろな考察を展開している人がいて面白い。「羽が生えたことも」が醸し出す非日常感を,敢えて非現実的な世界を描くことで「何もかも」あなたに話したい気持ちを強調しているのだという解釈をする人もいた。もしそうなら,最近で言えば,にゃんぞぬデシの「しろくま観覧車」の不条理感に匹敵するなあ。(鵯記1412より)

YUKI

買ったCD

『wave』『Megaphonic』『JOY』『Five Star』『2人のストーリー』『Yuki "The Present" "2010.6.14,15 Bunkamura Orchard Hall"』『うれしくって抱き合うよ』『汽車に乗って』『Powers of Ten』『FLY』

好きな理由

Judy and Maryの頃は,「そばかす」とか「Rainbow Street」とか「Overdrive」とか好きな曲はあったけれど,ソロになってからは奇跡かと思うほどの名曲とパフォーマンスに魅せられているのであった。「JOY」「メランコリニスタ」「ふがいないや」「汽車に乗って」「恋愛模様」などバラエティに富んだ曲のどれも良いのだが,最近では「STARMANN」が嚆矢か。

チャットモンチー

買ったCD

『横顔』『告白』『ハテナ』『染まるよ』『変身』『コンビニエンス・ハネムーン』『Awa Come』『YOU MORE』『表情』『生命力』『こころとあたま』『ときめき/隣の女』『共鳴』

好きな理由

「ハナノユメ」「親知らず」「シャングリラ」「女子たちに明日はない」「とび魚のバタフライ」「真夜中遊園地」「ハイビスカスは冬に咲く」が素晴らしい。『生命力』があまりに名盤過ぎたし,「親知らず」を聴くだけでもわかるドラムス高橋久美子の天才的な作詞が物凄い魅力だったので,彼女の脱退は非常に残念だったのだけれども,残った2人だけで試行錯誤していた時期を経て,新たなサポートメンバーを入れることによってギターボーカルに戻ったハシエリさんとベースコーラスに戻ったアッコさんの生き生きとした演奏も素晴らしかった(「変身(GLIDER MIX)」の男性サポートメンバーによるラップも良かった)ので,今後更なる傑作が生まれそうな予感がした。『ときめき/隣の女』の初回限定盤DVDに入っていた「シャングリラ」のライブ演奏は滅茶苦茶格好良かった。

相対性理論/やくしまるえつこ

買ったCD

『ヤミヤミ/ロンリープラネット』『おやすみパラドックス/ジェニーはご機嫌ななめ』『ヴィーナスとジーザス』『RADIO ONSEN EUTOPIA』『COSMOS vs ALIEN』『シフォン主義』『ハイファイ新書』『シンクロニシティーン』『リコンストラクチャーズ』『正しい相対性理論』『TOWN AGE』,大谷能生とコラボした『乱暴と待機』

好きな理由

「スマトラ警備隊」と「LOVEずっきゅん」が衝撃的だったが,「ミス・パラレルワールド」「チャイナ・アドバイス」「COSMOS vs ALIEN」辺りまでが好きかなあ。「北風小僧の寒太郎」も良かったが。

パスピエ

買ったCD

『ONOMIMONO』『わたし開花したわ』『演出家出演』までの回文シリーズに続き,『フィーバー』『MATATABISTEP』『幕の内ISM』と新作が出るたびに新たな側面を見せてくれるのが凄いと思う。『娑婆ラバ』も超傑作。2017年1月24日に最新作『&DNA』の初回限定盤が届いたが,DVDに20曲のMVが入っていて,大胡田さんのアートワークを堪能できるので,これは絶対に初回限定盤を買うべき。

好きな理由

「トロイメライ」「最終電車」「電波ジャック」「ON THE AIR」「はいからさん」「Eccentric Person Come Back to Me」「MATATABISTEP」「トーキョー・シティ・アンダーグラウンド」「世紀末ガール」「とおりゃんせ」「アジアン」「誰?」と続く『幕の内ISM』の流れが最高に好きだ。『娑婆ラバ』も名曲揃いだが,「贅沢ないいわけ」「つくり囃子」「素顔」の音楽的アイディアの豊かさは素晴らしい。2016年のシングル盤『ヨアケマエ』と『永すぎた春/ハイパーリアリスト』はアルバム待ちで買っていないのだが,YouTubeで公開されているMVを鑑賞するだけでも,重層的というか複線的な見方ができる歌詞世界が素晴らしいと思う。タイトルからすると,島崎藤村と三島由紀夫を意識しているのだと思うが,絶妙な和洋折衷感が実に魅力的。「最終電車」は好きな曲の1つなのだが,『&DNA』の初回限定盤DVDに入っていたMVのアレンジは初めて聴いた。まるで別の曲のようなアレンジ。大胡田さんってこういう歌唱もできるのか……と思ったが,実は「最終電車 feat. 泉まくらとして公開済だった。どうしてこれまで気づかなかったのだろう。

川本真琴

買ったCD

『Makoto Kawamoto』『gobbledygook』『願いがかわるまでに』とTiger Fake Furとのコラボ作『音楽の世界へようこそ』とゴロニャンずとして発表した『ゴロニャンず』

好きな理由

「1/2」「微熱」「TOKYO EXPLOSION」のリズムやメロディラインは中毒性があり,超アコースティックな「ウグイス」も好きだが,「gradation」と「FUNCTION」がめちゃくちゃcool。『ゴロニャンず』は,まるで上質なロードムービーでも見ているかのように夏の海の風景が目に浮かぶ傑作で,「summertimeblues」から「ぱいなっぷるめろでぃ」への流れが最高に好きだ。

SAWA

買ったCD

『COLORS』『I Can Fly』『Live at 音霊OTODAMA SEA STUDIO』『SAWA☆Debut 5th Anniversary Live』『Soprano Rain』『Swimming Dancing』『TIME AND SPACE』『WELCOME TO SA-WORLD』『あいにいくよ』『Mr.Brown』

好きな理由

「Many Colors」「Stars」「Try again!」「心の瞳」「World Wide Tea Party」等々バラエティに富んだ曲の中でも,映画「ある愛の詩」のオリバー・バレット3世を思い出させる「I'm a President」と,ハロウィンのようなカワイイお化けと戯れるMVが何とも言えなかった「あいにいくよ」,カバー曲としては「メトロポリタン美術館」と,Judy and MaryへのトリビュートアルバムでFree Tempoのボーカルとして歌っていた「RADIO」の奇跡的な軽やかさが嚆矢か。

太田裕美

買ったCD

『エレガンス』『Far East』『思い出を置く君を置く』『海が泣いている』『始まりは“まごころ”だった』『どんじゃらほい』『Little Concert』『Red Moon』『手作りの画集』『12ページの詩集』『こけてぃっしゅ』『Feelin' Summer』とベスト盤しかCDでは持っていないが,アナログLPでは『背中合わせのランデブー』『心が風邪を引いた日』『まごころ』とかも持っていたはず。最近はなごみーずとしてアコースティックのアルバムを発表していて,それも3枚とも買ってしまった。

好きな理由

「海が泣いている」「スカーレットの毛布」「熱風」「掌の夏」「One more chance」とか,名曲を挙げたらキリが無い。シングル曲では「青空の翳り」「恋愛遊戯」「南風」辺りが好きだったが,最近は「ピッツア・ハウス22時」の良さがわかるようになった。

川口雅代

買ったCD

『masshy@love.net』

好きな理由

アナログレコードも全部持っていて,「やさしいAffair」とか「サーモン・ピンク」も好きだったのだが,このCDに入っている曲では「Melty」「ジャパニーズ・ガール」「夏少女」の雰囲気が好きだ。

七福神

買ったCD

『We are here』

好きな理由

「Coming Down」「One Day」「Love So Easy」は今聴いてもcoolだと思う。

SAKANA

買ったCD

『マッチを擦る』『夏』『水』『リトルスワロウ』『ワールド・ランゲージ』『Sunday Clothes』『My dear』『CAMPOLANO』

好きな理由

最初期は従兄弟がDsをしているバンドとして知り(確かカセットを貰ったことがある),『マッチを擦る』辺りでは「招待状」などの何とも不思議な雰囲気に惹きつけられていたが,従兄弟が脱退した後は暫くフォローしないでいたら,いつの間にか随分違う落ち着いた雰囲気の作品を出すようになっていた。「Lupinus」や「やさしい紫の空」の癒し感は素晴らしい。

寿

買ったCD

『kotobuki2010』『寿魂』

好きな理由

イカ天に出ていたバンドの中でも異色と思うが,ミヤギさんの圧倒的なギターとなびぃさん(イカ天登場時は違う名前だったが,同じ人だと思う)の強烈なボーカル,ラジカルかつ土着的な歌詞にどうしようもなく惹かれていた。メジャーデビューはしなかったが,今でも音楽活動を続けているのは凄いと思う。kotobuki2010に入っている「金網の向こう側」に込められたメッセージと寿魂に入っている「前を向いて歩こう」が感じさせてくれるしなやかな連帯感は素晴らしい。

ソウル・フラワー・ユニオン

買ったCD

『Kamuy Ipirma』『EXILE ON MAIN BEACH』『Cante Diaspora』『Underground Railroad』

好きな理由

メスカリン・ドライブとニューエスト・モデルが合併してできたという触れ込みだった結成当時,『Kamuy Ipirma』は随分聴いた。その後ずっと遠ざかっていたのだが,着実に活動を続けてきたようだ。最近発売された『Underground Railroad』を聴いたら,冒頭の「グラウンド・ゼロ」からいきなり持って行かれた。「満月の夕」はNo NukeでAnn Sallyが歌っていたのも素晴らしい歌唱だが,やはりソウルフラワーの泥臭い(うまい表現ができないのだが)歌唱で聴くのが一番心を揺さぶられるような気がする。

Czecho No Republic

買ったCD

『Maminka』『DINOSAUR』『Neverland』『MANTLE』『Ivory』『OH YEAH!!!!!!!』『For You』『Santa Fe』『DREAMS』

好きな理由

2011-2012年頃の曲はカレッジ・ポップスっぽくて,それも好きなんだが,だんだん曲の多様性が広がってきたように思う。オシャレ感と素朴さとテクニックが絶妙なバランスを醸し出している。紅一点タカハシマイさんはモデルでもあるらしいが,メインボーカル武井優心との声のバランスがとても良い。歌詞がファンタジー風というか,ちょっとセカオワ風でもあるのだが,それよりは少しだけ現実寄りなのも,絶妙なバランスと思う。とりあえず,『MANTLE』の最初2曲「Amazing Parade」と「No way」は,テンションを上げたいとき,大音量で聴くと即効性がある。発売日に入手した『Santa Fe』も実に良くて,中でも「Heart Beat」は2015年末の目覚まし音楽として毎日鳴らしている。『DREAMS』も格好いい曲が揃っていてジャケットデザインの小綺麗な感じも狙い通りかと思うが,「BB」「ゴッホとジョン」「ヘンリー・ジョーと海の城」辺りは音楽的に相当凝ったことをしていて,しかも気負った感じがなく楽しげにやっているのがとてもいい。

Zukunasi

買ったCD

『For You』『SING』『ただいま』『サンキュー』

好きな理由

かなり前に長野駅前の平安堂で『For You』を買って,ソウルフルな歌声に強烈に惹かれつつも,長野ローカルなグループだと思い込んでその後フォローしていなかった。ふとその後の活動を知って,YouTubeにアップロードされていた「WE SING ONE VOICE」があまりに素晴らしかったので衝動的に3枚まとめ買いしたが,これはいい。素晴らしい。リードボーカルの方が産休中のため2017年1月現在は活動停止中のようだが,復活が待ち遠しいバンド。

寺井尚子

買ったCD

『Adagio』『All for you』『C'est la vie』『Dream Dancing』『Jazz Waltz』『LIMELIGHT』『My Song』『Princess T』『Pure Moment』『アマポーラ』『アンセム』『ジェラシー』『ライブ』『リベルタンゴ・イン・トーキョー』『夜間飛行』『Very cool』

好きな理由

ジャズバイオリニストとして艶やかかつパワフルな演奏に惹きつけられていて,多くのスタンダード曲をやってくれていて「Spain」とか「Donna Lee」とか素晴らしいが,オリジナル曲にもいい曲が多い(失礼ながらあまり曲のタイトルは覚えてないのだが)。

Maiko

買ったCD

『HOPE』『Voyager』『Growing Colors - Live at Motion Blue Yokohama』『Trust Your Heart』に加えて,SJS『S.O.S.』やSHANTI『Jazz en rose』など多数の作品に参加している。2015年は『Donna Lee』『The Duo』が発売されたので,両方購入した。

好きな理由

神戸出身のJazz Violinistで寺井尚子さんの弟子筋とのこと。寺井さんより柔らかい感じ。「Spain」や「Liber Tango」を聴き比べるとその違いを顕著に感じる。どちらも好きだけれども。『HOPE』の「祈り」,「風音」,「故郷」と続く流れは素晴らしい。隔週月曜に更新されているポッドキャスト「舞らじお」で聴かせてくれる喋りも暖かい雰囲気で,演奏のイメージ通りな感じ。『Donna Lee』の「Donna Lee」は寺井さんとも他のJazzミュージシャンとも全然違う演奏で,こんな「Donna Lee」があったのかと衝撃を受けた。新しい発見だった。

山中千尋

買ったCD

『LACH DOCH MAL』『Living Without Friday』『OUTSIDE BY THE SWING』『Runnin' Wild』『Bravogue』『アビス』『Madrigal』『Molto Cantabile』『Reminiscence』『Somethin' Blue』『ビコーズ』『フォーエヴァー・ビギンズ』『After Hours 2』『Still Working』『Syncopation Hazard』『GUILTY PLEASURE』

好きな理由

実にJazzyとしかいいようのない,ダイナミックでありながら艶やかで色気があるピアノを弾くだけでなく,エッセイもとても面白い。どれか一つがとくに好きというよりは,どの曲も聴かせる。敢えて1つ挙げるなら,『アビス』の「ラッキー・サザン」が何とも言えず好きな曲。2016年夏の新作『GUILTY PLEASURE』の表題曲はタイトル通りの背徳感が堪らないし,「LIFE GOES ON」の疾走感もいいし,「MEETING YOU THERE」は不思議な落ち着きがあって良いし,かなりの傑作と思う。

上原ひろみ

買ったCD

『SPIRAL』『BRAIN』『MOVE』『PLACE TO BE』『TIME CONTROL』『VOICE』『ALIVE』『BEYOND STANDARD』『SPARK』に加え,Chick Coreaとの『Duet』もある

好きな理由

デビュー当時はオリジナル曲への拘りがあったと思うが,『BEYOND STANDARD』以降はスタンダードをやることへの抵抗が無くなったような気がする。山中千尋さんに比べると必ずしもJazzyではないが,伸びやかさと技巧は絶品と思う。2016年の新作『SPARK』の壮大かつ刺激的な,トリオで出しているとは思えないほど厚みのある音楽は素晴らしい。「WONDERLAND」「DILEMMA」「WHAT WILL BE, WILL BE」のスケールの大きな躍動と緊張に刺激された後に「WAKE UP AND DREAM」の妙なる美しさに癒され,最後にすべてを肯定するという意味だと思うけれども「ALL'S WELL」という,やや無国籍風のグルーヴが漂うエンディング。唯一無二か。

村治佳織

買ったCD

『Amanda』『Lumieres』『Pastorale』『sinfonia』『Soleil - Portraits 2』『プレリュード』『Portraits』『村治佳織プレイズ・バッハ』『Rhapsody Japan』に加え,『生命の色彩・原色の響き コスタリカ』というDVDも持っている

好きな理由

素晴らしいギタリストなわけだが,『Amanda』の1曲目「Le ciel」の爽やかさといったら奇跡的なほど。2016年に発表された新作『Rhapsody Japan』の叙情性は素晴らしく,またギターの音の響きには陶酔させられるほど。

小林香織

買ったCD

『シャイニー』『グロウ』『SPIRIT』『Fine』『PRECIOUS』『SEVENth』『ゴールデン・ベスト』『MELODY』

好きな理由

実に格好いいサックスを吹くのだけれども,初期の作品はDVDがアイドルかという売り方だった。『シャイニー』辺りから力が抜けて一層良くなったと思う。『MELODY』はハイレゾ版をダウンロード購入したが,「Shake it off」から始まるポップスカバーが想像以上に心地よく,10曲目の「Joyful, joyful」が嬉しいことに映画「天使にラブソングを2」のクライマックスで演奏されたアレンジのカバーであった。この1曲を聴けただけでも買って良かった。願わくば,このアレンジの「Joyful, joyful」をLittle Glee Monsterにカバーして欲しいのだが。

上松美香

買ったCD

『Inocencia』『アマネセール~夜明け~』『青春の輝き~上松美香 PLAYS CARPENTERS』に加え,Cruzの『Cruz del Sur(クルス・デル・スル★南十字星)』にも参加している

好きな理由

アルパの響きが素晴らしい。『アマネセール』の「Picaflor」とか「Solzinho」のキラキラした感じはとくに絶品。

宮嶋みぎわ

買ったCD

miggy+として『IBUKI』,hitme&miggyで『音には色がある』,Lynnで『Girl Talk』,The Vanguard Jazz Orchestraで『Over Time: Music of Bob Brookmeyer』,宮崎幸子『Fly Free』も,みぎわさんがアレンジやピアノやプロデュースに参画されているので購入した。

好きな理由

楽器はピアノなんだけれども,作曲家でもあり,ご自分のビッグバンドもあり,VJOでもピアノを弾いていたりする。個人的には『音には色がある』や『Girl Talk』のようなセッションももっとやって欲しいが。宮崎幸子『Fly Free』のラスト「Grateful Lights from the Sea」は曲もピアノも実に素晴らしい。なお,『Fly Free』は1曲目「I'VE GOT JUST ABOUT EVERYTHING」から切れ味が良くジャジーでもある演奏と伸びやかで艶やかなスウィングするボーカルのおかげで別世界に飛ばされる名盤だと思う(良すぎるので仕事のBGMには向かないが)。

Esperanza Spalding

買ったCD

『Junjo』『Esperanza』『Chamber Music Society』『Radio Music Society』2016年3月4日に4年ぶりの新作『Emily's D+Evolution (Deluxe Edition)』が発売されたことを3月9日になって知り,HDtracksでFLAC 96kHz/24bitのハイレゾ版が20.98ドルでダウンロード販売されていたので買ってしまった(e-onkyoでも買えるが4,200円)。

好きな理由

ベースを実にsexyに演奏し,深みのある歌声も素晴らしいJazz Musicianにして,Berklee College of Musicで史上最年少の講師でもあった。You Tubeに載っていた,White Houseで歌っていた「Overjoyed」が素晴らしい。CDになっている中では,『Radio Music Society』に入っている「Black Gold」が響く。MVも凄いので見るべき。

G-Clef

買ったCD

『Pell-Mell』『Kiss to fence』

好きな理由

ほぼ同時期に売れていたクライスラー&カンパニー(葉加瀬太郎がいたグループ)が似たようなことをやっていたので,その影に隠れてしまったような感じがするが,独特の和風テイストもある曲が好きだった。『Pell-Mell』の1曲目である「J.G.ビート」を聴いたときの衝撃は忘れられない。

GONTITI

買ったCD

『冬の日本人』『スーパーベスト2001-2006』『マダムQの遺産』『Guitars』『Strings with GONTITI』『Black Ants Life』

好きな理由

何と言っても,『マダムQの遺産』に入っているfeat.太田裕美の「もう少しここで」が素晴らしいわけだが,とても美しいギターの響きを堪能できる『Guitars』を通して聴く(できたらリクライニングチェアに座って)のも至福。

Emi Maria

買ったCD

『CROSS OVER』『CONTRAST』『BLUE BIRD』『A Ballad of My Own』

好きな理由

父がPNG人,母が日本人で,5歳から神戸に住んでいるということで知った,凄い声域と声量をもつボーカリストだが,『CONTRAST』の「メリーゴーランド」みたいな曲をもっと聴きたい。

Zaz

買ったCD

『Zaz』『ライブ!~聞かせてよ,愛の歌を~』『Recto Verso』『Paris』

好きな理由

物凄いシャンソンボーカリストで,ライブを聴くとその凄さに圧倒されるが,『Paris』に入っている「Champs Elysees」みたいな軽い乗りの曲もいい感じだ。

Anyango

買ったCD

『声をきかせて』『Tei molo』『Nyatiti Diva』『Horizon』『ALEGO』『Kilimanjaro』『Savanna』

好きな理由

アフリカのルオ族の男性だけに,師匠から弟子へと受け継がれてきたNyatitiという楽器に惚れ込み,日本人女性でありながら押しかけ弟子となって認められたというストーリーを聴くだけでも凄いのだが,このNyatitiという楽器のパワーが凄いのだ。ルオ族の曲の他,「声をきかせて」のようなオリジナル曲も独特な響きが生きていて素晴らしい。2015年11月末に入手した新作『Savanna』は,聴いているだけでアフリカの大草原が目の前に広がるような表題曲「Savanna」から「Flamingo」「After the squall」と続く流れも素晴らしいが,1曲目「Gaudensha」と10曲目「Meditation of Motherland」の不思議な浮遊感にも酔ってしまう。


リンクと引用について