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環境・食品・産業衛生学

Latest update on 2023年8月6日(日)


1.授業のテーマと到達目標

大気・水・騒音・振動といった物理化学的環境は,ヒトが生きる環境のもっともベースとなる条件を規定する。それらの物理化学的環境条件に応じて,ヒトを含む個々の地域生態系が成立し,生物学的環境や社会文化的環境が構築される。ヒトの生存は,それらの環境条件の中で,どのように生産と消費を持続していけるのかにかかっている。この授業のテーマは,こうした意味での環境衛生,食品衛生,産業衛生の各論を示すことであるが,知見そのものだけではなく,どのように測定・検査・評価がなされるのかという点まで含めて理解することを到達目標とする。

2.授業の概要と計画

以下スケジュールを提示します。文部科学省から大学への通達により対面を原則とすることになっていますが,2022年4月現在,まだCOVID-19が終息したわけではないので,オンラインでも同時配信するハイブリッド講義とします。Zoomのアクセス情報は,昨年度同様にBEEFで提供します。

昨年度までは1単位なのに15回の講義をしていましたが,今年度から12回になりました。入子先生の分担も増えています。

1. 環境の概念と地域生態系(4/10,入子先生)
■参考文献
2. 大気・温熱・気圧(4/17,プレゼン資料
■参考サイト
■熱中症関連サイト
3. 騒音・振動(4/24,プレゼン資料
■参考サイト
(5/1は講義ありません)
4. 放射線(5/8,プレゼン資料
■エレナ・ウラジーミロヴナ・フィラトワ『ゴーストタウン:チェルノブイリを走る』集英社新書
*ロシアのウクライナ侵攻後に2022年のチェルノブイリにおける原子力安全制御システムが落ちたので、新しいアプローチが必要
「放射線量等分布マップ・拡大サイト」(田崎晴明『やっかいな放射線と向き合って暮らしていくための基礎知識』朝日新聞社,2012年,p.84,図5.1には,このサイトで得た2011年のCs134+Cs137の分布が示されている)→2022年3月で停止され、代わりに放射性物質モニタリングデータの情報公開サイトが稼働しているとのこと
田崎さんの本のweb版
■総務省の電磁波の安全性への取り組みpdf
5. 食品衛生(5/15,入子先生)
■Cousera:
■TED:
(参考書追加・『食べる人類誌』以外はすべて海事科学分館開架に所蔵)▼スー・シェパード(赤根洋子訳)『保存食品開発物語』文春文庫▼高橋久仁子『「健康食品」ウソ・ホント:「効能・効果」の科学的根拠を検証する』講談社ブルーバックス▼杉晴夫『栄養学を拓いた巨人たち:「病原菌なき難病」征服のドラマ』講談社ブルーバックス▼John Krebs(伊藤佑子・伊藤俊洋共訳)『食:90億人が食べていくために』丸善出版▼フェリペ・フェルナンデス=アルメスト(小田切勝子訳)『食べる人類誌:火の発見からファーストフードの蔓延まで』早川書房(これのみ海事開架になし。国際文化学図書館の開架に所蔵)
Jamie OliverのWhat not to do in the kitchen
米国食肉輸出連盟のHACCP
食品トレーサビリティ(農水省)(トレーサビリティの草分け的サイトだったSEICAは2018年夏に運用停止になった)
Five keys to safer food (WHO) / WHO 5つの鍵 日本語版
6. 化学物質の管理(5/22,プレゼン資料
7. 廃棄物と都市環境(5/29,プレゼン資料
Ghana's toxic e-Waste affects on children's health
Ghana's world biggest e-Waste dumping site
Dandora Dump Site (Nairobi, Kenya)
第41回日本毒性学会学術年会で報告された,家畜と住民の化学物質汚染
【特集】国内最大級といわれた産廃問題 「公害調停成立」から20年を振り返る 香川・豊島(KSB瀬戸内海放送によるYouTube動画)
Report in Feb 2019
Love canal disaster (NY times)
放射性廃棄物について:原子力基本法第二条の三の5で、「最終処分(特定放射性廃棄物の最終処分に関する法律(平成十二年法律第百十七号)第二条第二項に規定する最終処分をいう。以下この号において同じ。)に関する国民の理解を促進するための施策、最終処分の計画的な実施に向けた地方公共団体その他の関係者に対する主体的な働き掛け、同法第六条第二項に規定する文献調査対象地区又は同法第三条第二項第二号に規定する概要調査地区等をその区域に含む地方公共団体、最終処分に理解と関心を有する地方公共団体その他の関係者に対する関係府省の連携による支援、最終処分に関する研究開発の推進を図るための国際的な連携並びに原子力発電環境整備機構及び原子力事業者との連携の強化その他の最終処分の円滑かつ着実な実施を図るために必要な施策」を国が講ずるものとする、と書かれている。「特定放射性廃棄物の最終処分に関する法律」の第二条の2には、「この法律において「最終処分」とは、地下三百メートル以上の政令で定める深さの地層において、特定放射性廃棄物及びこれによって汚染された物が飛散し、流出し、又は地下に浸透することがないように必要な措置を講じて安全かつ確実に埋設することにより、特定放射性廃棄物を最終的に処分することをいう」と書かれているが、2023年10月30日に地学専門家有志300人が「日本に適地はない」と非現実性を指摘している(朝日新聞記事赤旗記事)。日弁連地団研も以前から批判している。
(6/5は講義ありません)
8. 水(6/12,プレゼン資料
9. 毒性学入門(6/19,プレゼン資料
Subramanian MA (2015) Toxicology: Principles and Methods (English Edition), 2nd ed., Kindle version[英語だが安価なテキスト],エーベルス・パピルスの説明Gilbert SG (2012) A small dose of toxicology (English Edition), 2nd ed. epub/kindle/pdf with ppt[英語だが無料のテキスト],用量反応関係のRサンプルコード, 厚労省毒性試験データ用のテストコード [データソース])
Dose response curves for rats
10. リスク論(6/26,プレゼン資料
(参考)WHOによるヘルスワーカーの労働条件についてのDCEのガイド:https://www.who.int/hrh/resources/dceguide/en/
11. 地球環境問題(7/3,プレゼン資料)→当初、「公害と地球環境問題」としていましたが、公害については公衆衛生学で講義したので、こちらは地球環境問題に絞ります。
環境省サイトのIPCCによる「1.5℃特別報告書」
12. ストレスの評価(7/10,プレゼン資料
期末試験(7/31)持ち込み不可で知識を問う試験をするため,対面式の試験を実施します。
問題解答例
3の記述問題はよくできていました。2はきわめて正答率が低かったので、よく復習してください。1は⑧⑨⑲は正答者がなく、①⑦⑪も正答者がきわめて少数でしたが、他は良くできていました。

3.成績評価と基準

期末試験により評価する。BEEFによりミニレポートの提出を求める。期末試験の成績が60%に満たない場合はミニレポート内容によりプラス評価を加える。

2023年は、期末試験の結果、全員合格でした。

4.履修上の注意(関連科目情報等を含む)

公衆衛生学(入子准教授担当)と相互補完的に学習されたい。後期の公衆衛生学実習を有意義なものとするためには,本講義において基礎的な知識を身につけておくことが前提となる。

5.オフィスアワー・連絡先

随時メール(minato-nakazawa[atmark]people.kobe-u.ac.jp)で相談に応じる。

6.学生へのメッセージ

資料を随時webで公開するので参考にされたい。

7.今年度の工夫

できるだけ迅速に質問に答えたい。

8.教科書

とくになし

9.参考書・参考資料等

10.キーワード

物理化学的環境,生物的環境,環境衛生,食品衛生,産業衛生


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