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個別メモ

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【第369回】 練習試合中止(2005年9月11日)

6:00起床。朝食後,投票に行ってから,午後の練習試合のときに配るための野球部通信を作り始めた。が,雨のため,途中で中止の連絡が来た。残念だが仕方がない。晩飯に久々に餃子を作った。我ながら美味だ。これはもう得意料理と言っていいな。子供と一緒に作れるのも利点だ。

晩飯後につらつらと,極端なまでにショーアップされたテレビの選挙速報を見ていると,暗澹たる気持ちになってくる。小選挙区制を続ける限り,第1党と第2党以下の当選数の差が,実際の支持率の差よりも大きくなるのは目に見えている。何度も書いたが,簡単な数値例もメモしておこう。たとえば,3つの勢力があって真の支持率が4:3:3だった場合,小選挙区制で,支持者が均等に分布しているならば,第1党の候補が100%当選する。実際には均等ではなくばらつきがあるので狂いは出るが,4:3:3にはまずならない。かつて上田哲氏が最高裁まで戦っていたように,政党の候補が圧倒的に優遇されるので少数意見が封殺されるなどの論点まで持ち出さなくても,単純な数学の問題として正しく全体を代表しない。たとえばRで,

A <- rnorm(100,4,1)
B <- rnorm(100,3,1)
C <- rnorm(100,3,1)
table(ifelse(A>B,ifelse(A>C,"A","C"),ifelse(B>C,"B","C")))

と打てば,100個の小選挙区で,A党,B党,C党の候補者の真の支持者割合が平均的に4:3:3だった場合に,各党が何人ずつ議席を得られるかがシミュレートできる。簡単なので是非読者自身で確かめてもらいたいが,(乱数によってばらつき具合が変わるけれども)概ね60議席,20議席,20議席くらいになる。4:3:3の差が6:2:2に拡大するのであり,第1党の代表が実情以上に多くなることはほぼ確実である。選挙区による分散を小さくすれば,この格差拡大はますます激しくなる。二大政党制だとしても事情は変わらず,少しでも優位な政党が実際の支持率の差以上に多くの当選者を生み出せる仕組みになっている。3つ以上の勢力がある場合には,この仕組みが国民投票とはまったく異なる結果を生むことは自明だし,代表性のなさという意味で憲法43条に違反している。

いっそ国外脱出? ってわけにもいかないしなあ。

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