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個別メモ
Latest update on 2012年3月5日 (月) at 10:54:46.
【第395回】 娘の捻挫(2005年10月18日)
- 昨夜帰ってみたら,娘が昼間凍り鬼で遊んでいて捻挫をしたという。ほとんど腫れてないのだが,痛くて歩けないというので,湿布薬を貼り,軽くテーピング(といってもテーピングテープが手元になかったので,粘着包帯を使ったのだが)して,小学校まで連れて行った。偶然,校長先生と教頭先生にお会いしたが,娘の出発準備が異様に時間を食っていて小学校に着いたのが8:30近かったので,ほとんど話す暇もなく自転車に乗って長野駅へ。とりあえず雨じゃなくて良かった。往路あさま508号。
- ブログ時評の学校給食についてのエントリ。長野市も現職市長の続投となったら給食センターの民営化は必至と思われるので,米英のような未来が待つことになろう。理想的には自校給食で地産地消なんだけれども,せめて給食センターの質は維持して欲しい。そのためにも市長選は重要と思うのだが,あまり盛り上がっていない。現職市長は,たぶん会社経営者として優れているんだろうから,市長なんかしないで,本職に邁進してくれたらいいと思うんだが,何故市長選に立候補するのかなあ。
- RjpWikiのデータフレームTips大全に今日書き込まれた情報で,complete.casesという関数の存在を知った。昨日公開した課題回答例の中で,変数を1つずつ!is.naでチェックして論理積をとるやり方を説明してしまったが,データフレームに対してこの関数を使う方がずっとスマートだな。
- catchさんから[ja-announce]に流れたメールにより,OpenOffice.org 2.0 RC3公開を知った。ユーザ会独自ビルド版も既に出ている。とりあえず現在使っている1.9m112が安定しているので,インストールしようという気には,いま一つなれないんだが。
- まずい。気がついてみたら,科研の事前チェックの締め切りが今日だった。やらねば。
- しかし,ふと思い立ってR-2.2.0闇ビルドをインストールしたので,pyramid関数をパッケージ化したものが使えなくなっていることに気づいてしまった。いろいろ直したが,localからインストールできるzipが作れない。Rcmd CHECK pyramidはエラーなしで通るようになったし,作業ディレクトリでRcmd INSTALL --build pyramidとすると(pyramidはパッケージの元ファイル群が入っているディレクトリ名)インストールできるんだが,zipがどこにもできない。さてどうしたものか。pyramid関数自体は動作するので,source("http://minato.sip21c.org/swtips/pyramid.R")によってpyramid()を使えるようにでき(2012年3月1日追記:現在はCRANで常時最新版のpyramidをメンテしているので,敢えてこの旧版を使う意味はない),実害はないような気もするが,根本的に直すならば,昨日Paul Murrellの"R Graphics", Chapman&Hall/CRC, ISBN 1-58488-486-X(Amazon | bk1)なんていうマニア本も届いたことだし,もう少しきれいに人口ピラミッドが描けるように直したいところだ。って,どこにそんな暇が?
- 共同研究もあることだし,とりあえず萌芽の書類は先に作らなくては。しかし手をつけ始めると地域保健実習のことで学生が相談に来るので,なかなか捗らない。
- バスを使わねばならないため,20:00過ぎに研究室を出ても,前橋20:33にしか乗れず,復路あさま563号。瀬名秀明『デカルトの密室』を読了。うーん,知性とは何か? という問いの立て方も,デカルトとかヴィトゲンシュタインとかチェスとか国際数学オリンピックとかロボットとか擬体エージェント(FP)とか天才科学者(その非人間性が森博嗣の真賀田四季を連想させる)とか指輪物語とかアリスの友達のエイダとか中国語の部屋とか逆チューリングテストとかスウィング・ガールズ(音楽がロボットの自由に決定的な役割を果たしたのだとすれば,まるで篠田節子の「小羊」……まあ,あれはロボットじゃないが)とかスケールフリー・ネットワークとかいった道具立ても,叙述に凝らされた工夫も,そこそこ面白いので一気に読んでしまったんだけれども(いろいろな物語へのオマージュ的な部分が多々あるので,本好きな人は裏読みすると楽しいと思う),もう一歩のところで万人向けの傑作になるのを逃したか,という感じの作品であった。意図的にやっているに違いないのだが,ロボット・ケンイチのメカニズムがあまり書き込まれていないし,FPがネットに広がるために本体が殺される必然性についての問答があって然るべきではないかと思ったし,FPと本体の自己同一性が問い詰められないのが不満だったし,翔太郎がスケールフリーネットワークの弱点に触れないのは不自然に感じたし(会話文だから,それすら作者の仕掛けなのかもしれないが……。ただ,せっかく国際数学オリンピックの話がでてくるんだから,増田直紀さんを登場させて,彼が複雑ネットワークの話を語るとかすると現実への侵食があって,より面白くなったような気がする),英国育ちなのに"I heard we are the mate."って文法はないだろうと思ったし(いや,不変の真理と言いたいのかもしれないが……普通の表現なら,間接話法だからI heard you were the mate.かI heard we were the mates.と時制や単数・複数は一致するはずだし,そこに14歳の裕輔が何も疑問を感じなかったのか?),等々,謎が多いままに終わるので,読了時にカタルシスが得られない。ただ,その分,何度読んでも楽しめるかもしれない。
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