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Latest update on 2012年3月5日 (月) at 10:54:46.
【第1754回】 JAXAの会議(2010年12月21日)
- 三田線で春日へ行き,懐かしい本郷の街を歩いて東大工学部1号館へ。十数年前に我が子らが通っていた保育園の散歩コースは,相変わらず東大キャンパスの中のようだ。今日はJAXAの会議に初めて参加するので楽しみだ。
- 2時間,かなり密度の濃い会議だった。病気のミクロデータとマクロな衛星データを結ぶのが困難で,そこにブレイクスルーが必要というのは共通認識であった。ベクターボーンの感染症,例えばマラリアは,かなりミクロで変わりやすい環境条件や他の患者との関係に影響されるので,マクロにみたときに意味があることをいうのは難しいと思う。むしろ熱波とか物理化学的環境汚染の直接影響を見る方がいいという意見が出たが,概ねその通りと思う。もっとも,ミクロなデータには全然衛星データが使えないとは限らず,ミクロな衛星データ(例えば塗沫標本による顕微鏡検査を含む健診をした時点の前2週間の,家や水溜りが識別できるくらいの解像度のもの)があれば使えると思うし,そこで一般法則が導ければマクロデータへの適用も不可能ではなかろう。しかしまだまだ先は長そうだ。また,会議のタイトルに公衆衛生と入っていて,まあ,確かにウィンスローの意味(リンク先は昔の講義資料なので,out of dateなところもあると思われるので注意)での公衆衛生の一部を目標としているには違いないと思うが,むしろタイトルワードとしては環境保健の方が実体に即しているという印象を受けた。
- 会議終了後,ぼくをこの会議に紹介してくれた渡辺知保教授(東京大学人類生態の先輩)に誘われ,森川町食堂で昼食を奢っていただいた。ここに来るたびに思うが,群大の近辺にも,こういう和食の定食屋が欲しい。とよだもリーズナブルな値段でそこそこ美味なのだが,洋食屋なのでさっぱりした料理がないのが残念なのだ。まあ,仕方ないのだが。
- 食後は上野まで歩いて,とき327号で高崎へ。6分待ちで小山行き両毛線に乗継ぎ,前橋まで(雨になりそうだったため)。前橋からは小児医療センター行きバスに乗り,群大病院入口まで。
- 地域保健実習関係のフォローとかソロモン諸島調査関係のフォローとか,いろいろと忙しい。320 GBのHDDはフォーマットが終わっていたのでY5につなぎ,まずはEドライブの全コピーから始めた。3時間くらいかかりそうだ。
- 必要なメールを各方面に打ち終わったところで,ちょうどEドライブのコピーが終わった。既に20:30になっているので,ドライブを持ちかえって続きは家で眠っている間にさせることにした。予想通り雨が降っているのでバスで前橋に出て,21:04発上野行きで高崎へ。約10分待ちで復路あさま549号。長野も雨だったので自転車は諦め,長野電鉄で帰った。バス,両毛線,新幹線,長野電鉄と乗っている間に,上村祐『セイギのチカラ』宝島社文庫を読了。これもテーマは『KAGEROU』と近い作品なのだけれども,ライトノベル的なトーンが一貫していて,描写が濃いのでエンターテインメントとして楽しめた。ギャグセンスが冴えていて,電車の中で危うく大笑いしそうになったところが多々あった。小林信彦の唐獅子シリーズへのオマージュかと思われるような展開もあり,ラノベでありながら古典的エンターテインメントのコードを踏まえている作品であった。いくつか(というか,細かくみればかなり多くの)瑕はあるが,これだけ楽しませてくれれば十分だろう。
- 帰宅後,前回と同じく,DriveImage XMLのDrive to Drive機能でCドライブの中身を全部Disk1#1にコピーさせてから眠った。
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