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個別メモ
Latest update on 2012年3月5日 (月) at 10:54:46.
【第1815回】 東北地方太平洋沖地震(2011年3月11日)
- 毎晩のように雪が降っているが,朝になると止んでいるのが救いだ。昨日リンクした『数学ガール 乱択アルゴリズム』の疑似コードがPythonに移植されたものを実行してみようと,Y5に入っていたActive Python 2.5.2のTcl/Tkを使ったGUI環境であるIDLEにペーストしてみたら,文字列表示がu'見つかる'となっている部分が文字化けした。まあ3年も前のバージョンだからなあと思って2系最新の2.7.1.4を入れ直してみたが,結果は同じであった。試行錯誤してわかったが,IDLEではuが不要なのだった。
- 今日は某成績評価を終わらせる必要がある。あと,まだ現物も書類も揃っていないが見積もりはあるので,科研の消耗品のGlovia入力も済ませる。
- まずはGloviaから済ませた。
- 『数学ガール 乱択アルゴリズム』絡み。Rで行列の内積を計算する演算子は"%*%"だが,その繰り返しは標準では未定義なので,例えば
powinner <- function(A, n) { B <- A; for (i in 1:(n-1)) { B <- B%*%A }; B }
のような関数定義をする。けれども当然CRANにそれをサポートしたパッケージはあって,library(expm)すれば,%^%という演算子が定義されて,スカラの場合に2^10で2の10乗が計算されるように,matrix(c(1,1,1,0),2,2) %^% 10という表現が可能になる(当然,powinner(matrix(c(1,1,1,0),2,2),10)と同じ値が返ってくる)。
- 昼食をとりながら『数学ガール 乱択アルゴリズム』の続き。いよいよ佳境の乱択アルゴリズム部分。この疑似コードは,データの渡し方とか割り当てとかの抽象度が高いので,実際にLLに移植するのは少し難しいかも。
- 午後,大地震があった。本棚に本を2列に詰めている部分では,前列の本が全部飛び出してきて,研究室の床が本で埋まってしまった。怪我はしなかったが,修復するのに2時間かかった。それでもまだ詰め切れない本が残っている。震源は宮城県沖だそうだが,宮城大学とか東北大学のサイトが見えない。後輩のH君が心配だ。BS2のニュースをみたら太平洋沿岸はとんでもないことになっている。
- 19:00近いが,余震(というか,東日本各地を震源とする群発地震という感じ)がまだ続いている。セキュリティホール memoは参考になる(/.Jのスレッドも)。今日一杯はJR東日本は全部運休となったそうで,長野に帰れないことが確定してしまった。自宅にも妻と息子のPHSにも電話が通じないので,Willcomの災害掲示板に書き込んだ。
- 明日からの予定だった後期入試が地震の影響で延期になったという館内放送が流れた。当然そうなるだろう。とてつもない大災害だ。女川原発の火災は無事に消し止められてよかった。
- 19:00過ぎに漸く自宅と連絡がついた。長野は無事だそうだ。明日の朝帰って来てほしいというのだが,新幹線が動けば帰れるし,動かなければ帰れない。運行情報をチェックしておかなければ。
- BS2をずっと流しつつ仕事をしているのだが,福島第一原発で冷却用電源が取れないために原子力緊急事態宣言が出される事態になっていて予断を許さない。
- 20:00近くなり,漸く某成績評価完了しメール送信。病院のローソンに食料を仕入れに行ってこよう。
- 固定電話しか連絡手段がないのでなかなかつながらなかったが,東京の親の家もとりあえず全員無事だったそうだ。それにしても地震がいつまでも止まらないのが不気味だ。
- 22:00過ぎに研究室の電話が鳴った。誰かと思ったら学生のS君で,このメモを見て,泊まりに来てもいいですよ,と申し出てくれたのだ。有難い心づかいだが,情報も得たいし,まあ研究室でも十分に仮眠はとれるのでお断りした。でも,気持ちだけで大変うれしかった。ありがとう>S君。
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