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公衆衛生学 (Public Health)

Latest update on 2015年1月25日 (日).


講義の目的と概要

本講義では,「公衆」,即ち,地域社会で普通に生活している人々,あるいは各種機能集団の人々の健康を保持増進するための理論と方法について学ぶ。

そのためには「健康」を定義することが必要であり,本当はそれが実に難しい。保持増進するための理論と方法といっても,社会条件や健康観が違えば違ってくるので,社会の文脈に即した理論でなければならない。だから,この講義を受ける際に常に注意して欲しいことは,その話で論じられている「公衆」はどういう集団を指しているのか,ということである。

一つだけ確かなことは,種類はいろいろであるにせよ,公衆衛生学の対象が個人ではなくて人間集団だということである。この点は多くの他の専門科目と異なるので,注意されたい。

講義の計画と内容

昨年度から別コマでの「疫学」の講義が無くなったので,疫学・生物統計学を1コマ加えたが,時間が足りないため,ごく基礎的なことだけ説明する。別途参考書などを参照し,自習して欲しい。実は疫学・生物統計学に限らず,公衆衛生学で扱うトピックはそれぞれ広大な裾野と奥行きをもっているので,本講義はあくまでも概論(とくに制度,法制,枠組み,方法論を中心にしたもの)と考えて欲しい。

後期月曜3限,B201で実施。

  1. 公衆衛生学とはどういう学問か? 健康とは何か(10/6,配付資料プレゼンテーション資料)
  2. 疫学・生物統計学のアプローチ概論(10/20,まとめ資料:2015年1月25日に若干追記しました)
  3. 疫学・生物統計学の続き(「因果関係を歪めるもの」以降)+保健統計(10/27,プレゼン資料から画像を削除したもの)
  4. 医療法と医療制度(11/10,配布資料前期「保健行政論」での医療従事者の資料)
  5. 地域保健とヘルスプロモーション(11/17,配付資料前期保健行政論の「地方行政と地域保健」も参照)
  6. 母子保健・親子保健・学校保健(12/1,配付資料から写真等を削除したもの)
  7. 老人保健(12/8,配付資料)
  8. 国際保健(12/15,配付資料)
  9. 感染症とその予防(12/25,1限,配付資料)
  10. 疾病統計・慢性疾患の予防(12/25,3限, 配付資料)
  11. 衣食住の衛生(12/25,4限, 配付資料)
  12. 産業保健(1/13,2限,配付資料)
  13. 精神保健(1/19,3限,配付資料から写真等を削除したもの)
  14. 環境問題と公害(1/19,4限,配付資料から写真等を削除したもの))
  15. 期末試験(1/26)

※年末年始の日程を変更したので注意してください。出席不可能な学生はメールで連絡ください。

参考:2013年度の期末試験問題同解答例2012年度の期末試験問題同解答例

2014年度期末試験問題解答例

成績評価と基準

期末試験及びミニレポートによる出席点(内容が良ければ加点することもある)による。なお,期末試験は持ち込み不可である。

期末試験受験者は全員合格でした(ミニレポート点を加えた後の成績分布は下図。65点未満の者は全体の分布から外れているので,きちんと復習してください)。期末試験を受験しなかった者は,2月12日の2限にE707で追試験を受験してください。

2014年度期末試験受験者の成績分布(ミニレポート点加点後)

参考書・参考資料等


リンクと引用について