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統計処理ソフトウェアRについてのTips/基本操作

最終更新:2017年 1月 30日 (月曜日)

このページはRの基本操作を説明する。

Topics




@ITで実践!Rで学ぶ統計解析の基礎を2010年から2011年まで連載されていた柏野雄太さんが自社サイトで提供されていたサポートページの動画は大変わかりやすかったが,いつの間にか消滅してしまったようだ。

Windowsへのインストール(2016年3月現在)

山形大学統計数理研究所のCRANミラーサイトからR-3.2.4のインストール用バイナリファイル(R-3.2.4-win.exe)をダウンロードし,ダブルクリックして実行する。

Japaneseを選んでリターンキーを押すと,[セットアップ - R for Windows 3.2.4]というウィンドウが起動するので,[次へ]というボタンをクリックし,ライセンス表示にも[次へ]をクリックし,インストール先は特別な理由がなければデフォルトのままで[次へ]をクリックする。次の,インストールするコンポーネントを選ぶウィンドウもそのまま[次へ]ボタンをクリックすると,スタートアップオプションをカスタマイズするか尋ねるウィンドウが表示されるので,ここはデフォルトの[いいえ]でなく,[はい]の方をマークして[次へ]をクリックすることをお薦めする(スタートアップオプションがデフォルトでは,Rを起動した後のすべてのウィンドウが,1つの大きなウィンドウの中に表示されるMDIモードになってしまうのだが,それだとR Commanderが非常に使いにくくなるからである)。次に表示されるウィンドウでSDIにチェックを入れて[次へ]をクリックする。次のHelpの形式はどちらを選んでも良いが,筆者はテキスト形式の方が好みである。[次へ]をクリックすると,インターネット接続を標準設定にするか,Internet Explorerのプロキシ設定に合わせる(Internet2)かを聞いてくるが,通常はどちらでも問題ないはずである(プロキシを介している場合はInternet2を選択)。[次へ]をクリックするとスタートメニューフォルダ名を聞いてくるが,ここはデフォルトのままで問題ない。次のウィンドウではデスクトップアイコンを作り,Rのバージョン番号をレジストリに記録し,.RDataという拡張子をもつファイルをRに関連付けするというオプションがデフォルト指定されているが,通常はそのままで問題ない。

[次へ]をクリックするとインストールが始まる。暫く待つとセットアップウィザードが完了したという意味のウィンドウが表示されるので,[終了]をクリックする。以上の操作でR本体のインストールは終わりである。

MacOS Xへのインストール

群馬大学社会情報学部・青木繁伸教授のサイトに詳細な解説記事があるので参照されたい。

Linuxへのインストール

メジャーなディストリビューションについては有志がコンパイルしたバイナリがCRANにアップロードされているので,それを利用すればインストールは容易であろう。ubuntuの場合なら,Ubuntuソフトウェアセンターの「科学&工学」の「数学」からRを選んで「インストール」ボタンをクリックするだけでインストールできる。ただし,rglパッケージなど,X11を要するパッケージを使う場合は,端末からsudo apt-get install r-cran-rglもやっておく必要がある。また,gmpパッケージを使う場合は,端末からsudo apt-get install libgmp3-devもやっておく必要がある。マイナーな環境の場合や,高速な数値演算ライブラリを使うなど自分のマシンに最適化したビルドをしたい場合は,CRANミラーからソースR-3.2.4.tar.gzをダウンロードして展開して自力でコンパイルする。最新の環境であれば,./configuremakeでビルドしてから,スーパーユーザになってmake installで済むことが多いが,場合によっては多少のパッチを当てる必要があるかもしれない。

追加パッケージのインストール

追加パッケージのインストールは,ネットワークにつながった環境なら,Rを起動して,install.packages("パッケージ名", dep=TRUE)とすればいい(CRAN=というオプションを指定しない限り,1度のRの起動ごとに,どのミラーからダウンロードするか尋ねるウィンドウが表示されるので,そこから選ぶ)。UNIX系OSではRのディレクトリへの書き込み権限のあるユーザで実行しないと失敗する。Windows環境では,Windows版バイナリがあるパッケージなら,CRANには会津大学のミラーサーバを指定してもいい。例えばWindows版のRにsemパッケージをインストールする場合は,install.packages("sem", dep=TRUE)とすればよい。パッケージ名はCRANのパッケージソースのページで調べられる。また,Windowsでハードディスクなどに保存しておいたzipファイルからインストールするには,例えばinstall.packages("./survival.zip", .libPaths()[1], CRAN = NULL)のようにすればよい。

■既にインストール済のパッケージのバージョンなどを確認するには,packageDescription("パッケージ名")またはlibrary(help=パッケージ名)とする。前者は二重引用符が必要で,後者は二重引用符を付けない。

Windows環境の場合のパッケージ管理のヒント(2013年1月16日修正;2013年5月20日追記;2016年3月16日に大幅書き換え)

●Windows 7以降の場合,追加パッケージはとくに指定しなければシステムディレクトリでなくユーザごとのディレクトリ(例えば,C:\Users\Minato\Documents\R\win-library\3.2)にインストールされる。R本体がメジャーバージョンアップされると,パッケージのインストール先ディレクトリ名が変わるので,新しいバージョンのR(例えばR-3.3.0)をインストールした後で,新しいバージョンのRのライブラリフォルダ(例えばC:\Users\Minato\Documents\R\win-library\3.3)にそれらを全部移動(ただし既に同名のファイルやフォルダがある場合は,更新されたバージョンがシステムと一緒にインストール済みということを意味するので移動しない)してから,新しいバージョンのRを起動し,プロンプトにupdate.packages(checkBuilt=TRUE, ask=FALSE)と入力する。

●この方式は,とくにネット回線が遅い場合に時間の節約にはなる。しかし,バージョンアップを繰り返すと,古くなってdeprecateされたパッケージや使わなくなったパッケージが残り続け,だんだん重くなってくる欠点がある。使うパッケージがある程度決まっているなら,ホワイトリスト方式の方が良いと思う。つまり,常用しているパッケージを予めリストしておき,下記リンク先のように,Rのコードとしてinstall.packages()を並べておいて,Rの新バージョンをインストールした後はいつも,このコードを実行するようにすれば良い。というわけで,中澤はこの方式をお薦めしたい。

source("http://minato.sip21c.org/swtips/instmyusuallibs.R", encoding="UTF-8")

Windows環境における起動アイコンのカスタマイズ(2013年1月16日修正)

●Windows環境では,Rの作業ディレクトリは,Rを起動するショートカット("%Program Files%R\R-3.2.4\bin\x64\Rgui.exe"[64ビット版の場合]または"%Program Files%R\R-3.2.4\bin\i386\Rgui.exe"[32ビット版の場合]を直接ダブルクリックしているのでない限り,Rはショートカットから呼び出されているはず)の「プロパティ」の「作業フォルダ」に指定したものになる(そうすると,Rを起動してからFileのChange Dirで作業フォルダを指定するのと同等のことが起動時からできる)。

●起動アイコンを複製し,片方を"R x64 3.2.4"(ショートカットなので拡張子は.lnkである),もう片方を"R x64 3.2.4-en"などと名前をつけて,"R x64 3.2.4"のアイコンで右クリックして「プロパティ」を選び,「リンク先(T)」の右側のテキストボックスに"C:\Program Files\R\R-3.2.4\bin\x64\Rgui.exe"となっているので,その後に半角スペースを1つ空けてから--sdi LANG="ja"と文字列を追加してOKする。次に"R x64 3.2.4-en"のアイコンで右クリックし「プロパティ」の「リンク先(T)」の方では,同じく"C:\Program Files\R\R-3.2.4\bin\x64\Rgui.exe"となっているので,その後に半角スペースを1つ空けてから--sdi LANG="en"と打ってOKする。すると,"R x64 3.2.4"アイコンからRを起動すれば日本語メニュー・日本語メッセージでRが起動し,"R x64 3.2.4-en"アイコンからRを起動すれば英語メニュー・英語メッセージでRが起動する環境が構築できる。Rcmdrパッケージは多言語対応なので,日本語メッセージのRから呼び出せば日本語メッセージになるし,英語メッセージのRから呼び出せば英語メッセージになる。これにより,Windows自体が日本語版であってもRは英語メッセージで使うという環境が実現できる。RcmdrPluginとしてEZRを使うときも言語環境は引き継がれる。


リンクと引用について

Correspondence to: minato-nakazawa[at]umin.net.