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個別メモ
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【第1792回】 今日も寒い(2011年2月4日)
- 6:00に「Le Ciel」で起床。自転車で長野駅まで行く道は,今日も手が凍りそうなほど寒かった。往路あさま510号では,安中榛名駅を通過した暫く後で関東平野に出る辺りまで,大矢博子『脳天気にもホドがある 燃えドラ夫婦のリハビリ日記』東洋経済新報社,ISBN 978-4-492-04399-8(Amazon | bk1 | e-hon)を読んでいた。脳出血リハビリの体験談としてディテールに優れているので目からウロコの話が多々あることのみならず,2009年のシーズンを鮮明に覚えているドラゴンズファンとしては,ブランコの天井直撃ホームランの衝撃とか,ウンウンと共感を追体験することばかりだ。素晴らしい本だと思う(とくにドラゴンズファンにはお薦め)。
- 今日が2月4日であるからには,高崎での乗継ぎ待ちの間にくまざわ書店に寄って,この数日息子から催促されていたワンピース61巻を買わないわけにはいかない。もちろん山積みなのだが,レジでも飛ぶように売れて行く。ちなみに,くまざわ書店では,9種類のしおりのどれかがおまけで付くというサービスをやっていて,フランキーのしおりが付いてきた。娘はチョッパーが良かったというだろうが,まあおまけなので仕方ない。前橋までの両毛線と大学までのバスの中で読んでしまったが,相変わらずのインフレゲームと捉えてしまうとアレなんだけれども,成長と捉えられる描き方なのでワクワクする。あと,一味はもちろん,そのサポーター的な面子がいい奴ばっかりなのも魅力だと思う。
- 研究室に着いて,まずは採点結果の入力と整理をして,成績をつけて学務に送るところまでやらねばならない。今日はまずそれを最優先で済ませる。
- ワンピースから矢原さんを思い出したのでブログを見てみたら,『環境史とは何か』という非常に魅力的な新刊本が紹介されていた。書誌情報は,湯本貴和(編),松田裕之・矢原徹一(責任編集)(2011)『環境史とは何か(シリーズ日本列島の三万五千年――人と自然の環境史[1])』文一総合出版,ISBN 978-4-8299-1195-2(Amazon | bk1 | e-hon)である。矢原さんの紹介を読んだ感じだと,たぶん石・安田・湯浅(2001)『環境と文明の世界史』洋泉社新書y的なスコープで,もう少し生態学寄りの立場で書かれた本であるように思われる。山口県立大学の安渓さんが著者に入っているし,これは読まねばなるまい……ということで,Amazonで買ってしまった。
- 採点結果の入力と整理をしていたら,試験の出来が今一つだったので出席点の比重を上げざるを得なくなり,100%近く出席していて試験がある程度できた学生は100点にせざるを得なくなってしまった。この程度で100点をつけていいのかと躊躇する気持ちもあるのだが,演習科目なので,ある程度出席して演習をやってきたけれども試験の出来が悪かった学生も基本的に合格させねばならないと考えると,こうなってしまうのも仕方ないか。それにしても,完全に持ち込み可で,オンラインで検索してもいいという条件で試験しているので,もう少し出来てほしいのだが……。敗因としては,今年は課題提出を穴埋めでやっていたのに試験を記述にしたのが悪かったか。それでも,解答例の書き方を真似すればいいということは説明しているわけだから,そんなに難しいとは思えないのだが。
- 12:40に学務への成績報告を完了した。これで今年度の医学情報処理演習は仕舞いだ。午後は基礎医学実習の指導がある(午前中もちょこちょこあったが)ので,急いで食事を済ませてこよう。
- とよだのランチを食べながら,『脳天気にもホドがある』を読了した。
- 午後には基礎医学実習の指導を時々やりながら,国立国会図書館からの委託を受けて凸版印刷がやっている博士論文デジタル化事業の使用許諾文書を書いたり,メール送受信していたら,あっという間に16:00を過ぎた。
- 基礎医学実習でsemをやろうとしている学生から,欠損値の扱いについて問われた。先日の『疫学セミナー』で貰った伊藤ゆり先生の資料を示して,MISSING COMPLETELY AT RANDOM(MCAR; 欠損値があるケースの分布は,その変数だけでなく他の変数についても他のケースと差が無い)の場合なら欠損値があるケースを除去して分析しても検出力が落ちるだけだが,MISSING AT RANDOM(MAR; 欠損値があるケースは,その変数については他のケースと違いがなく,欠損はランダムに起こっているといえるが,他の変数の中に分布が異なっているものがある)の場合は,欠損値があるケースを除去してしまうとバイアスがかかり,それを防ぐためにmultiple imputationという手法が使われることを説明した。実はかなり欠損値があるデータなので,仮にMCARだとしても全削除してしまうとデータが不足しそうで,ペア単位の除去をするしかなくなりそうなので,それはそれでバイアスがかかる危険がある。Rでもきっとmultiple imputationのパッケージはあるに違いないと思って検索したら,mitoolsというパッケージとmiceというパッケージが見つかった。後者のメインテナはDr. Stef van Buurenというオランダの方で,実はMultiple Imputation OnlineというサイトのHeadをされている専門家であった。helpを見る限り,miceの使い方は難しくなさそうなので,とりあえず使ってみるか。
- その後ソロモン関係のメール連絡などあり,19:25になってしまった。バスに間に合わないかも,と思った通り,病院前から出るバスには間に合わなかったが,19:38に群大病院入口を出る前橋行きには乗れた。復路あさま547号では眠っていた。長野駅からの自転車での帰り道,郵便局に寄っていくつかの郵便物を出した。朝に比べてずっと温かく,そのせいか路面の雪も随分融けていた。週末も晴天が続けば全部融けてしまうかも。
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