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公衆衛生学 (Public Health)
Latest update on 2016年10月2日 (日).
講義の目的と概要
本講義では,「公衆」,即ち,地域社会で普通に生活している人々,あるいは各種機能集団の人々の健康を保持増進するための理論と方法について学ぶ。
そのためには「健康」を定義することが必要であり,本当はそれが実に難しい。保持増進するための理論と方法といっても,社会条件や健康観が違えば違ってくるので,社会の文脈に即した理論でなければならない。だから,この講義を受ける際に常に注意して欲しいことは,その話で論じられている「公衆」はどういう集団を指しているのか,ということである。
一つだけ確かなことは,種類はいろいろであるにせよ,公衆衛生学の対象が個人ではなくて人間集団だということである。この点は多くの他の専門科目と異なるので,注意されたい。
講義の計画と内容
疫学については時間が足りないため,ごく基礎的なことだけ説明する。別途参考書などを参照し,自習して欲しい。実は疫学・生物統計学に限らず,公衆衛生学で扱うトピックはそれぞれ広大な裾野と奥行きをもっているので,本講義はあくまでも概論(とくに制度,法制,枠組み,方法論を中心にしたもの)と考えて欲しい。
後期月曜3限,B201で実施。
- 公衆衛生学とはどういう学問か? 健康とは何か(10/5,配付資料)
- 疫学・生物統計学(1)(10/19,まとめ資料)
- 疫学・生物統計学(2)(「因果関係」以降)(10/26)
- 保健統計(配付資料画像削除版)+医療法と医療制度(配付資料)(11/2)
- 地域保健とヘルスプロモーション(11/9)(配付資料)
- 母子保健・親子保健・学校保健(11/16)(配付資料)
- 老人保健(11/30)(配付資料より詳しい資料;アフォーダンスについて若干追記してあります)
- 国際保健(12/7)(配付資料)
- 感染症とその予防(12/14)(配付資料注意:何点か講義後に修正したバージョンをアップロードしてあります。修正部分は赤字にしてあります)
- 疾病統計・慢性疾患の予防(12/21)(配付資料)
- 衣食住の衛生(1/4)(配付資料)
- 産業保健(1/18)(配付資料)
- 精神保健(1/25,4限)(配付資料)
- 環境問題と公害(2/1)(資料)
- 期末試験(2/8)(2015年度期末試験問題,同解答例)
参考:2014年度期末試験問題,同解答例,2013年度の期末試験問題,同解答例,2012年度の期末試験問題,同解答例。
成績評価と基準
期末試験及びミニレポートによる平常点評価による。なお,期末試験は持ち込み不可である。2月8日の期末試験で合格基準に達しなかった場合,2月15日に再試験を受けること。
期末試験を受験しなかった2名を除き,ミニレポート点を加えた結果,全員が合格でした。得点分布は下図の通りです。合格であっても安心せず,解答例を見てしっかり復習してください。
参考書・参考資料等
- 鈴木庄亮・久道茂(監修)辻一郎・小山洋(編)『シンプル衛生公衆衛生学2015』南江堂
- 柳川洋『疫学ノート―基礎から実践まで―』日本公衆衛生協会,ISBN 978-4-8192-0216-9,税別1,200円
- 『保健師・保健師をめざす学生のための なぜ? どうして? 4:疫学・保健統計』メディックメディア,ISBN 978-4-89632-360-3,税別1,300円
- 毎回配付資料あり。webサイトにも掲載する。疫学・生物統計学の「まとめ資料」は長いため印刷しないので,必要な学生は各自印刷されたい。
リンクと引用について