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書評

最終更新:2019年2月13日(水)


旧書評掲示板保存ファイル/書評:『大人もぞっとする初版『グリム童話』ずっと隠されてきた残酷,性愛,狂気,戦慄の世界』

書名出版社
大人もぞっとする初版『グリム童話』ずっと隠されてきた残酷,性愛,狂気,戦慄の世界三笠書房
著者出版年
由良弥生1999



May 01 (sat), 1999, 18:05

中澤 <k1-1.humeco.m.u-tokyo.ac.jp> website

最近流行の,「童話の真相」ものの一つ。

folk-systemの潤滑油(芥溜め?)としての非日常的存在についての「語り」という視点から童話を捉え直すもので,比較的誠実に書かれていると思う。一編ずつ解説がついていて,やや扇情的なヘッドラインの書き方ではあるが,珍説とかではない。取り上げられている作品は,「ヘンゼルとグレーテル」「トゥルーデおばさん」「長靴をはいた猫」「わがままな子ども」「灰かぶり(シンデレラ)」「千匹皮」「赤ずきん」「ガチョウ番の娘」「兄と妹」の9編である。まあ,そういうのに興味のある人にはお勧め。


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