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中澤 港のプロフィール

最終更新:December 12, 2022 (Mon).

目次

専門分野
公衆衛生学/国際保健学 | 人類生態学 | 人口学
職名
神戸大学大学院保健学研究科・教授(パブリックヘルス領域/国際保健学分野)
兼任:神戸大学大学院国際協力研究科・教授
・神戸大学国際連携推進機構アジア・オセアニア部門構成員
・神戸大学都市安全研究センター特別研究員
・神戸大学留学生委員
・神戸大学情報セキュリティ委員
・神戸大学現代日本プログラム運営委員
・保健学研究科(名谷キャンパス)部局ネットワーク委員長・ネットワーク管理責任者
・神戸大学学際融合プロジェクト『貧困削減のための持続可能なコミュニティ開発』構成員 [web]
・神戸大学社会システムイノベーションセンター『〈文理融合型Global Welfare〉の実現をめざす国際的研究・事業拠点の形成』プロジェクト構成員[web]
非常勤:国立社会保障人口問題研究所『人口問題研究』編集委員
非常勤:山梨大学講師
非常勤:長崎県立大学講師
研究室
保健学研究科E棟707号室(月~水,金,土),六甲台キャンパスフロンティア館(木)

注:少なくとも普通の人の3倍(2部局の教授と名谷キャンパスのネットワーク管理責任者)の業務があるが給料は1人分しか貰っていない。

略歴等

1964年,東京都板橋区生れ。小学校6年生の時,当時ベストセラーとなった有吉佐和子『複合汚染(上・下)』(新潮社)を読んで,「自分たちが暮らしている世界の,複雑な物質循環と生物相互,生物と物理化学的環境の相互作用をきちんと研究しなくては,未来は危うい!」と強烈に感じ入り,生態学と環境科学と社会科学に跨って環境問題を解決することに貢献するような研究者を志した(現在でも,実際の問題解決を目指して,環境自由大学青空メーリングリスト等で活動している)。幼い頃から読書は好きだったのと,家が珠算塾をしていたため鍛えられて暗算は速かったが,それまで昆虫採集と釣りと草野球ばかりしていた生活を一変させて中学受験することにした。半年間だが毎日12時間くらい勉強して開成中学に合格したのだが,偶々わかる問題が出たなど幸運に恵まれたのだと思う。

Profile of Minato Nakazawa in Solomon Islands

開成の6年間は,生物だけはマニアックに勉強していたけれども(他教科もだいたい面白かったし,中1の国語で本多勝一『極限の民族』と藤木高嶺『極限の山 幻の民』の2冊を1年掛けて読むという体験をしたのは,実は後に修論も博論もパプアニューギニア調査の結果で書いたことを考えたら大きかったのかもしれないが),釣り同好会やクラシック音楽愛好会やWooDSToCkというサークル活動や運動会などを満喫しつつ,友人といろいろな校外活動もして楽しく過ごした。それなのに東京大学しか受験しなかったので,当然不合格であり,駿台予備校四谷校でわかばの鯛焼きとバンビのランチを心の支えに1年間の浪人生活を送った。まあ,親には1年分余計に世話になったが,このとき英英辞典を引きながら英語長文読解と英文法を飽きるほどやったおかげで,普通の英文がだいたい読めるようになった。

東京大学教養学部理科二類に入学後,駒場の2年間はソフトボール部(web)に所属して練習ばかりしていたが(しかし研究に必要な体力をつけるためにも大いに役に立った),保健学科進学後は人類生態学教室に入り浸り,鈴木継美教授(後に名誉教授,平成20年5月25日,76歳という若さでご逝去されたことが残念でならない)から卒論指導を受けて,研究の面白さと難しさを知った。卒論は安定人口モデルという,人口学におけるモデル研究の金字塔のようなものに世帯構造を組み込むという無謀な企てに挑んだため,稲葉寿さんが書かれた難しい数式を含む和文論文を約20本,英文論文を約100本,書籍は英文和文合わせて約10冊精読し,Turbo PASCALでシミュレーションのためのコードを書いたのだが,パラメータをどう変えても数百年で日本人口がゼロになってしまうという失敗作に終わった。おそらくバグが取り切れなかったためにシミュレーションはうまくいかなかった,という結語を書いて落ち込んでいたときに鈴木先生からいただいた,「卒論なんてのは,どれだけ自分が阿呆かということがわかれば,それでいいんだ」というお言葉は至言だったと思う。当初は実験室での分析と人口モデルの理論ばかりやっていたが,大学院修士課程2年時,パプアニューギニア調査に参加してからは,野外調査も含めた現在の研究スタイルが確立した。博士課程2年目,鈴木教授が退官し国立環境研究所に赴任され,代わって大塚柳太郎教授(退官後は国立環境研究所理事長)が就任されたのに伴って助手として採用され,10年間勤務した(とはいえ,ペンシルヴェニア州立大学での在外研究員や南太平洋でのフィールドワークをしていた時間が,そのうち合計2年くらいあると思うが)。

2002年4月1日より,山口県立大学看護学部に,公衆衛生学と看護健康情報学担当の助教授として採用され,2年間勤務した。2004年4月1日より,群馬大学大学院医学系研究科社会環境医療学講座公衆衛生学分野の助教授として採用され,2007年4月1日より准教授と職名が変わり,2012年3月末まで勤務した。2012年4月1日より,神戸大学大学院保健学研究科国際保健学領域の教授として採用された。主な調査地はソロモン諸島である。

履歴書

連絡先

中澤 港(なかざわ みなと)<minato-nakazawa[atmark]people.kobe-u.ac.jp>
郵便番号 654-0142 神戸市須磨区友が丘7-10-2
神戸大学大学院保健学研究科
直通電話 078-796-4551


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